パピとママ映画のblog

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トリプル9 裏切りのコード ★★★★

2016年06月23日 | アクション映画ータ行
「ザ・ロード」「欲望のバージニア」のジョン・ヒルコート監督がケイシー・アフレック、キウェテル・イジョフォー、ノーマン・リーダス、ウディ・ハレルソン、ケイト・ウィンスレットら実力派俳優陣をキャストに迎えて放つ群像クライム・アクション。ロシアン・マフィアに操られた悪徳警官たちが立てた禁断の犯罪計画が、やがて思わぬ確執や裏切りを生じさせ、予測不能の事態を引き起こしていくさまを、リアルかつ迫力のアクションとともに描き出す。

strong><感想>アトランタが舞台のクライム・アクション。ロシアン・マフィアに絡む5人のギャングの犯罪と、彼らに翻弄される刑事たちの捜査と混乱を描いている。腐敗警官たちがなんと覆面強盗との二足のワラジを履きつつも、警察組織とロシア系のマフィアの間で危ない橋を渡ろうとしているということ。

ですが、汚職デカたちと総勢5人からなる武装ギャングを結成して、銀行強盗に精を出しているのだ。まずもって目を引くのが出演陣の豪華さなんですね。元特殊部隊出身の武装ギャングのリーダーのマイケルには、キウェテル・イジョフォーが、
ロシアン・マフィアに愛する息子を極道の女組長イリーナのケイト・ウィンスレットに人質に取られているために、仕方なく犯罪者となっていた。ロシアン・マフィアの女ボスの妹エレナには、「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」で、ワンダーウーマンを演じたガル・ガドットが扮しているのだ。

その汚職デカの、武装ギャングのサブリーダーとして、「ウォーキング・デッド」で一躍有名になったノーマン・リーダスが、マイケルの右腕となり銀行襲撃の際には、冷静な判断力でチームを逃がすナビゲート役を担当している。武装ギャングのメンバーで、ノーマン扮するラッセルの弟のゲイブには、アーロン・ポールが、ヤク中で元警官。
それに、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でファルコンを演じていたアンソニー・マッキーが、マーカス役でアトランタ市警のギャング対策班に所属して、悪徳警官で武装ギャングのメンバーでもある。もう一人悪徳刑事で武装ギャングの仲間である「パシフィック・リム」の管制官テンドーを演じたクリフトン・コリンズ・Jr.がフランコ役を演じていて、と言う様に、皆脇役だがいい仕事をしてきた俳優ばかりなのだ。
5人組の強盗集団の銀行襲撃がキビキビしたタッチで描かれており、久しぶりにイケるノワールものかと思わせているのもいい。しかし、銀行強盗で札束の袋を開けると、真っ赤な粉末玉を入れられており失態をしでかす。

そのマーカスの相棒である新人警官のクリスには、ケイシー・アフレックが扮しており、彼は警官の仲間がまさか銀行強盗の武装ギャングたちだとは気づいていないのだ。そのクリスの叔父にはウディ・ハレルソンが、アトランタ市警のベテラン刑事であるも私生活では凄まじい勢いで荒んでいる。
本筋に入って、ロシアン・マフィアだの警察の動きなどが絡んで、登場人物が増加してくるし、それにつれて、脚本、演出ともに焦点がふらついてくるのだ。
そして、ロシアン・マフィアの女ボスイリーナが、新たな危険すぎる要求を突き付けてくる。それは、警戒厳重な国土安全保障省の施設を襲撃して、あるブツを奪って来るというもの。それはあまりにも無謀なミッションだった。追い詰められたマイケルは、警察の緊急コード“トリプル9”を利用する禁断の犯罪計画を練り上げる。

犯罪が発生すると、警察は3分で現場にやってくる。だからマイケルは無謀なミッションのために10分は必要だと考えて、「警察官が撃たれたことを意味する警察コード」の“999”をやるしかないと。そうなれば、すべての警官は職務を中断して現場に駆けつけなければならないのだ。その間は、街は無法地帯と化すわけ。
マイケルとフランコは、警戒厳重な国土安全保障省の施設を襲撃するために、苦渋の選択をする。それは誰か警官を撃つしかないと。そうすれば10分間は稼げるから。そのわずかな時間の隙を狙って、襲撃を成功させようと考えていたのだ。そのために犠牲になってもらう標的には、新人警官のクリスがいいのではないかと、バカバカしいお話しの展開になるのが、どういうわけか、マーカスが頭を撃たれてしまい、瀕死の重傷を負うのだ。
強引な作戦にボロ布のような人命。きわめて非情なる犯罪活劇であり、しかもLAやNYといった馴染みのロケ地ではなく、南部のアトランタの不規則な街景によって、ますます油断ならぬ恐怖の空間が表れていた。この辺が本当にハラハラしました。

より重要なのが俳優たちの個性であり、実力派の渋いスターが並んでおり、結構贅沢感があります。ラストのウディ・ハレルソンの存在感とか、最初誰だか分からなかった、派手目の化粧のロシアン・マフィアの女ボス役のケイト・ウィンスレットもインパクトがあって良かった。
それでも、群像劇を狙っているのは分かるけれども、人物描写の濃淡があいまいなので、観ている側としては誰に肩入れしていいのやら、分からずじまいで惜しいと思う。演出、撮影、編集にと無駄がなく、地味ながらもアメリカ映画の醍醐味を満喫できます。
マイケルたちが苦労して、国土安全保障省の施設から強奪した、問題の焦点たる重要機密ファイルが、何なのか結局分からずじまいですが、スーパーヒーロー全盛のアメリカ映画の中では、最後まで楽しめて面白かった。
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