パピとママ映画のblog

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奇跡のリンゴ ★★★★

2013年06月18日 | か行の映画
『ポテチ』の中村義洋がメガホンを取り、『舞妓 Haaaan!!!』の阿部サダヲと『ジーン・ワルツ』の菅野美穂が夫婦を演じた感動作。石川拓治原作のノンフィクションを基に、夢物語だといわれていたリンゴの無農薬栽培を成し遂げた農家の苦難の道のりを映し出す。笹野高史や伊武雅刀、原田美枝子や山崎努らベテラン俳優たちが豪華共演。実話をベースに描かれる、地道な研究から奇跡を成し遂げた家族の波瀾(はらん)万丈の生きざまに感極まる。
あらすじ:1975年、秋則(阿部サダヲ)は青森県弘前市で妻の美栄子(菅野美穂)と共にリンゴを栽培していた。彼は、年に十数回にわたり散布する農薬が原因で皮膚に異常をきたしてしまい、寝込むこともある妻の体を心配して無農薬でリンゴを育てることを心に誓う。だが、農薬を使わないリンゴ栽培はその当時「神の領域」ともいわれ、実現するのは絶対無理だと思われており……。

<感想>不可能と言われていたリンゴの無農薬栽培に家族で取組、苦難のすえに成し遂げた実在のリンゴ農家の姿を描いている。愚かなまでに夢に懸ける夫を阿部サダヲが演じて、いつも笑顔で支え続ける妻を菅野美穂が演じている。
阿部サダヲ演じる主人公は、幼いころから分析魔だった木村青年。何かと猪突猛進型の彼は、年に十数回も散布する農薬のせいで皮膚がかぶれ、散布薬品アレルギー体質の妻の身体を心配して、リンゴの無農薬栽培に取り組むも、周囲は不可能だと反対するが、義父に頭を下げ、リンゴ畑の一部で無農薬栽培をスタートさせる。

無農薬栽培は失敗続きで、その上、全ての畑を無農薬にしたため、借金は増える一方。家族にも極貧生活を強いる日々に限界を感じていた10年目。秋則は思わぬことから無農薬栽培の成功のヒントをつかむ。
彼にとっては人生初めての挫折だったんじゃないでしょうか。それまではおもちゃや、テレビ、時計、バイクを分解してでも、その仕組みを把握することができた。だけど、木村さんにとって、リンゴ作りは初めて分解できない存在だったんじゃないかと思うんですよね。想定外の事態が重なり、それが近隣の畑まで被害を及ぼし、次第に孤立していくのです。

それを機に、木村家の日々は一変するわけで、税金滞納で畑を2つ抵当に取られ、人と目が合えば逸らされるし、親友からも突き放される。だから人の目を避けるようにして彼は、朝の暗いうちに家を出て、また夕方暗くなってから家へ帰るようになる。子供たちとお祭り(夏のねぷた祭り)に出かけても、深くかぶった帽子のつばを彼は決して上げようとしない。極度の被害妄想というか、極限まで思い詰める主人公を支えるのは家族の絆なんです。

でも、冬に東京へ出稼ぎに行き、路上で新聞紙と段ボールに包まって寝ていると、若者3人組に襲われて稼いだ金が入っている鞄を強奪されてしまう。泣きながら、お金も入れないで電話ボックスで一人故郷の家族に電話をしている真似をする主人公。
追い詰められて、妻に離婚しようといい、自分は山の森の中へと消えてゆく。つまり首吊り自殺をしようと考えていたんですね。奥さんと3人の娘を置いて自分だけ死ぬなんてこと、これは自分勝手ですよ。でも、そんなことも自殺未遂に終わって、ふと見え上げると月に照らされている光っている木があり、その木はくるみの木だったのです。それに森の中なのに害虫が付いてなく、くるみの実が地面に落ちていたんですね。それからヒントを得て、土だったんですよ。それに自然と共有してリンゴの木を育てるという答えもね。
何十年という老木に話かけて、「ありがとう」と一本、一本お礼を言いながら木を我が子のように抱きしめるのには、感激しました。我が家の草花でも、肥料をやり虫がつけば薬を散布し、「綺麗に咲いてくれてありがとう」と、私も草花に話かけますもの。
極貧生活を強いられているはずの幼い娘からあるものを受け取って、父親は息を吹き返す。それは、長女の作文でした。無農薬栽培は、確かに丹精して作ったものに害虫がつき、あっという間にダメになってしまう。大変な苦労の末に、やっと実った小さな赤いリンゴ。家族で分けて食べる美味しさ、笑う笑顔が何よりものご褒美ですよね。
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