パピとママ映画のblog

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ラム・ダイアリー  ★★★

2012年07月02日 | アクション映画ーラ行
ジョニー・デップが敬愛してやまない“伝説のジャーナリスト”ハンター・S・トンプソンの自伝的小説の映画化。監督は「ラスベガスをやっつけろ」でもジョニーから監督を依頼されたブルース・ロビンソン。本作は彼の約20年ぶりの監督復帰作。
これはトンプスン自身がまだ無名のジャーナリストだったころの実話を基にしたストーリーで、ジョニーが扮するポール・ケンプは、もちろんトンプスン自身が投影された役どころ。

物語は1960年、彼がプエルトリコのサンファンに到着するところから始まる。ニューヨークからこの南米の街に転がりこんできたケンプは、ロッターマン編集長に雇われて地元のサンファン・スター紙の記者となる。飲んだくれのカメラマン、ボブ・サーラと意気投合したやはり飲んだくれのケンプは、彼の導きでこの土地の夜の世界に繰り出して行く。
そこはのめり込むほどにカオスの状態になっていく快楽と危険が隣り合わせに存在する世界。そこで彼はシュノーという美女と出会う。一目で魅了されたケンプだが、彼女は地元で豪華な生活を送るアメリカ人実業家サンダーソンの婚約者だった。サンダーソンは、ケンプが自分のベンチャー事業の役に立つと思い、彼を仲間に引き込もうとする。
夜の街でボブと不祥事をやらかしたケンプは、実刑判決の危機を救ってくれたサンダーソンに負い目を持ち、しぶしぶ事業に携わることに。だがそれは島の住人を追い出し、リゾート地帯を建設する謎めいた開発事業で、ケンプは内心疑問を持つ。サンダーソンの正体は、一見すると知的な紳士のようだが、自然環境を破壊する違法なリゾート開発を進める、拝金主義者だった。

一方サンファン・スターは倒産の危機に瀕し、特ダネを発表する場所を失いかねない状況に。飲んだくれのケンプにも、ジャーナリスト魂に火が付き始める。
ハチャメチャでありながら、不正には黙っていられない、根っからのジャーナリストであるケンプを演じるジョニーは、特に美女シュノーと絡むシーンで、久々に素顔の二枚目ぶりを存分に披露してくれる。とはいえ、ケンプの乱れた生活ぶりは、常軌を逸したところもあり、半分コミカルな要素も加わっていて、一筋縄ではいかない映画であることは間違いない。
そんなジョニーとトンプスンの共犯的な映画の脚色と演出に引っ張り出されたのは、監督業を引退していたブルース・ロビンスン。「キリング・フィールド」でアカデミー脚本賞にノミネートされた実力派で、監督作「ウイズネイルと僕」は今も語り継がれるそうな。知る人ぞ知るカルトムービーだそうです。
彼のファンだったジョニーが、直々にロビンスンに白羽の矢を立てたというだけあって、万事独特なトンプスンの文体を見事に脚本&映像化。

さらには共演陣も凝った面面が集められた。事業家サンダーソンには「ダークナイト」のアーロン・エッカート、神経過敏なロッターマン編集長には、「扉をたたく人」のリチャード・ジェンキンズ、カメラマンのサーラには、「キック・アス」のマイケル・リスポリ、奇怪な行動を取る記者のモバーグには「アバター」のジョヴァンニ・リビシーといった曲者個性派がずらりと熱演。

美女シュノーを演じるのは「ドライブ・アングリー」の注目株アンバー・ハードで、妖艶な演技でジョニー=ケンプを惑わせる。
こうした一流の顔ぶれが揃ったおかげで、一見はちゃめちゃにも見える、一人の破天荒な男の物語に、奇妙なバランス感覚が生まれた。これはトンプスンとの約束を貫き通したジョニーの執念によって誕生した友情の映画ともいえるだろう。
とはいっても、拍手喝采するほどでもない。ジョニーファンだから観れる作品。物語も、記者といっても同僚のカメラマンと、昼間っからラム酒をあおる毎日。ぐだぐだ酔っ払いながらも、違法なリゾート開発の方棒を担がされたり、美女との危険なアバンチュールを体験したりと。

トンプスンに若かりし頃の姿であるケンプを演じるジョニーが、他では見られないほど生き生きしているのがいい。ポンコツカーでのカーチェイスや、口から酒を吹き出しての火炎放射など、お茶目なアウトロー役が彼には良く似合う。
あまり変化もなく、いつものジョニーが好きなように演技をしている。そばにはお気に入りの美女を従えて。はっきり言って眠くなるほどつまらなかった。
たまにはこういう当たり外れもあるもんだ、と思いながら最後まで見てしまった。
そうそう、事業家サンダーソンの豪邸には、背中の甲羅にスワロスキーが散りばめたペットの亀がいるのには驚いた。
この作品が、彼の友人である故ハンター・S・トンプスンの原作であり、「ラスベガスをやっつけろ」を撮影していたころ、トンプスンの家を訪ねたジョニーが偶然見つけた小説の原稿。これを小説として世に出し映画化しようと約束。残念ながらトンプスンは、05年に拳銃自殺してしまうが、ジョニーはこの時の約束を忘れることなく、本作では、企画・制作・主演と思いれの深い映画となったようです。
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