パピとママ映画のblog

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ある決闘セントヘレナの掟★★・5

2017年08月08日 | アクション映画ーア行
「ハンガー・ゲーム」シリーズのウディ・ハレルソンとリアム・ヘムズワースの再共演で贈る西部劇アクション・ミステリー。19世紀後半のアメリカとメキシコの国境沿いを舞台に、謎めいた事件の真相を探るべく、怪しげな説教師が掌握する町で潜入捜査を開始したテキサス・レンジャーを待ち受ける衝撃の運命をミステリアスなタッチで描き出す。監督はオーストラリアの俳優出身で、これが長編監督2作目のキーラン・ダーシー=スミス。
あらすじ:1980年代後半、アメリカ。メキシコとの国境線となるリオ・グランデ川に連日メキシコ人の死体が大量に流れ着いていた。この不可解な事件を解明するため、州知事はテキサス・レンジャーのデヴィッド・キングストンに上流の町マウント・ハーモンでの潜入捜査を命じる。こうしてメキシコ人妻とともに上流へと向かったデヴィッドは、やがて奇跡を見せて人心を掌握し、町を支配する説教師のエイブラハム・ブラントと対峙することに。そしてそんな2人の過去には、さらなる大きな因縁が潜んでいたのだったが…。

<感想>全体が謎めいた重苦しい空気感の西部劇であります。まさに闇の奥というよりも、「地獄の黙示録」的な導入部分に、ただしカーツ大佐と同じような人物が、ウディ・ハレルソンであり、それが奇跡を見せて人の心を掌握し、町を支配する説教師のエイブラハム・ブラントを演じているのだ。

何が謎なのかはともかくとして、脚本家「パトリオット・デイ」のマット・クックが「地獄の黙示録」と同じく、コンクラットの「闇の奥」にヒントを得ているからであり、テキサス・レンジャー役のリアム・ヘムズワースよりも、悪の力によってリオ・グランデ川沿いの町を支配するウディ・ハレルソンの悪役に目がいってしまうくらいにハマッテいて嫌な感じを出している。

ハレルソンが頭を剃り落として、スキンヘッドの坊主頭に眉毛もなく、入れ墨を入れてブランドを意識した演技で上手い。妖しい呪術によって町の住民たちを操作していく。息子がいるのだが、ダメダメなバカ丸出しの男で、父親のしていることを見て、次は自分が天下を取るとばかりに威張っている。

そして、主人公のリアム・ヘムズワースのメキシコ人の妻アリシー・ブラガまでもがエイブラハムに惹き込まれていくのが見ていて怖い。何故かというと、エイブラハムは、メキシコ人の女が大好きであり、だから美人の妻アリシーに惚れ込み自分のものにしようと、彼女を言葉巧みに操り寝取ってしまうのだ。

とにかく謎めいた展開がモヤモヤと続き、もしや途方もなく深い哲学的なものかと思わされたが、今一つ煮えきらず、乗り切れなくどうってことなかった。
下流の川にメキシコ人の死体が流れ着き、それが全部頭の川を剥がれていた。これは、なにか宗教めいたものが上流の町にいるのではないかと、州知事から頼まれたテキサス・レンジャーのデヴィッドが、本当は一人で行くはずだったのに、妻が寂しいと言って付いて来るのだ。メキシコ人の妻なので、予想は的中してしまったのだ。

やがて明かされる陰鬱な真相は、それほど意外でもなければ深くもない。米国とメキシコの国境や、福音主義と白人至上主義との結びつきが、米国で物を創る人々の想像力を、いかにかきたてているかがわかるのも興味深いと思う。
まず主人公と狂信的なリーダーとの因縁、潜入捜査をするデヴィッド、メキシコ人迫害といった要素を放り込んで飽きないようにはなっている。が、それでも、エイブラハムが外国人の観光客を相手にして、メキシコ人を捕まえては、そのメキシコ人を猟銃で撃つ遊びを観光目的にしているのが、まったく人間とは思えない。だから、それで殺されたメキシコ人を、息子が埋めるように命令されたのを、殺されたメキシコ人の頭の皮を剥ぎ、川に流していたのだ。

そのことを知らなかった、エイブラハムは、何故に自分が疑われているのかが分からなく憤然とするのだが、まさか息子が死体を川に流していたと気付くと、直ぐに息子を撃ち殺してしまう。
余計なBGMなどは一切なしで、ライフルによる狙撃戦が展開するクライマックスに、興奮するも、デヴィッドの父親が、エイブラハムと手と手を結び戦う掟の戦いをして、父親が負けて死んだという曰く付きもあった。
注:その決闘はヘレナ式と呼ばれ、お互いの左手を縛った状態で小ぶりのナイフで攻撃するという過酷なもの

エイブラハムの馬鹿息子とデヴィッドがそのヘレン式で戦うシーンは、ついデヴィッドを応援したくなる。ナイフで互いに牽制し合って刺し殺すのが本当なのだが、デヴィッドが勝つも馬鹿息子は殺さないでおいた。
全体的にガンアクションは少なく、ラストのデヴィッドがメキシコ人を解放してやり、拳銃で闘うシーンでは、まぁ、主人公がリアム・ヘムズワースなので勝ち目があるのは当然のことだが、エイブラハムが卑怯なことをするので、つい最後まで見入ってしまった。
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