パピとママ映画のblog

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かけがえのない人 ★★★

2016年07月29日 | DVD作品ーか行
「きみに読む物語」の原作者ニコラス・スパークスのベストセラー小説を、「M:i:III」のミシェル・モナハンと「X-MEN」シリーズのジェームズ・マースデン共演で描いたラブストリー。高校時代に深く愛し合いながらも、ある事情から離ればなれになった男女の20年ぶりの再会と恋の行方を、現在と過去を交互に描きながら追う。監督は「終着駅 トルストイ最後の旅」「モネ・ゲーム」のマイケル・ホフマン。
あらすじ:アメリカ・ルイジアナ州ののどかな町。石油採掘基地の爆発事故でかろうじて助かったドーソン(ジェームズ・マースデン)は、「物事には全て意味がある」と考え始める。そんなとき、友人のタックがこの世を去る。ドーソンは、20年前に起きた事件により別れることになった高校時代の恋人アマンダ(ミシェル・モナハン)と共に、タックの遺言を実行することになる。

<感想>運命を織り上げていくニコラス・スパークスの原作を、ベタベタになり過ぎないで、落ち着いたタッチで映画化されていた。この巧みなラブストーリーを見ると、原作者が女性に人気があるのだと納得できる。

ですが、主演男優が物語の前後半を違う俳優が演じるのに違和感を感じた。化粧とかで年齢の取り方を感じさせることもできたのに。こうも体系と顔が違った俳優を使用するとは、高校生のルーク・ブレイシー(「X-ミッション」(15)では潜入捜査官役を演じている)が若き日を演じるのだが、21年後に再会すると「X-MEN」シリーズのジェームズ・マースデンに変わっているのだ。マースデンにまったく似ておらず、そもそも顔の系統が違うのだ。その大胆な配役には驚いた。

これは物語の都合上に、ワイルド&セクシー系を紹介したかったということなのか。そんな混乱がありつつも、全体の描写は丁寧でロマンチックな気分になれるので良しとしましょう。


主人公の男女が大人になった現在と、高校生のころの2つの時代が舞台なのだが、金持ちの娘アマンダと、父も兄も犯罪者という荒んだ環境の中で辛い人生を送るジェームズ・マースデンが恋に落ちるわけ。若いころのアマンダにはリアナ・リベラトが、はにかんだような可愛らしい笑顔が素敵。
勇気をもって生きる彼にアマンダが惹かれ、ドーソンもまた彼女の素直な性格を愛した。もちろんアマンダの両親は反対で、結婚なんて飛んでもなく、ドーソンは父親と兄の虐めで家出をし、一人暮らしの老人タックの家に居候する。
そんな中、若い二人は恋に落ち恋愛し、アマンダは妊娠をしてしまう。そのことを彼に伝えられずにいたのだが、だが、その老人の家にも父親と兄が押しかけてきて、乱暴を働き父親を殴ってしまい挙句に誤って一緒に行った友人を殺してしまい、刑務所へ入ってしまうドーソン。

頑なに会いにくるアマンダの面会を断りつづけるドーソン、アマンダは女の子を生むも、その子供は病死してしまう。その後は、父親のススメで別の男と結婚してしまう。
ドーソンの方は刑務所を出て、石油採掘基地で働くのだが、爆発事故と高校生のころに世話になったタッグ老人が亡くなったことで、故郷へと帰る。そして、タック老人の遺言で2人に譲られた別荘で、久しぶりにアマンダと再会する。
もう二度と会うことはないと、それぞれの人生を歩んできた2人の心に、かつての想いでが蘇り、また2人は結ばれるのだが。

それでも要領を得ない回想部分がダラダラと続くかと思えば、ラストに出てくる悪の兄弟に父親たち、銃で殺される主人公。その主人公の心臓が、ヒロインアマンダの息子の心臓移植に使用されるとは。「そんなことあるの」という中盤以降の展開に失笑してしまう。
運命のなすところならば、人がいくら死のうがかまわないのか。というような物語の作法に驚きつつも、ドーソンの心臓が我が子の心臓になり、いつまでも2人は一緒ということなのか。何ともメルヘンチックで物悲しい。

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