パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞、未公開DVD、お気に入り自己所有のビデオ・DVDの感想などネタバレ有りで記録しています。

二ツ星の料理人★★★・5

2016年06月15日 | アクション映画ーハ行
傲慢な性格が災いしてすべてを失った元二ツ星シェフが、三ツ星を目指して再起を図る中で少しずつ成長していく姿を描いたドラマ。主演は「世界にひとつのプレイブック」「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパー。共演にシエナ・ミラー、オマール・シー、ダニエル・ブリュール。監督は「カンパニー・メン」「8月の家族たち」のジョン・ウェルズ。
あらすじ:パリの一流レストランでミシュランの二ツ星を獲得した伝説のシェフ、アダム。腕は確かだが私生活に難ありで、ついには突然姿を消して店を潰してしまう。3年後、死んだと思われたアダムがひょっこり姿を現わし、かつて散々迷惑をかけたオーナー親子に自分をシェフとして雇うよう迫る。当然最初は拒絶されるも、少々強引な策を巡らし、まんまとロンドンの新レストランでシェフの座を手にする。さっそくパリ時代の同僚や才能溢れる料理人たちをスカウトし、三ツ星目指して念願のレストランをオープンさせるアダムだったが…。

<感想>主人公のブラッドリー・クーパーファンなので観てきました。レストランや料亭などの料理長は、ほとんどといって料理に完璧を求めているのか、それとも自分の地位がそうさせているのか、とにかく怒りっぽくて、利己主義で、自分が常に正しいと信じているので、周りの意見は聞かずに、何か言えば癇癪を起し怒鳴り散らします。というのも、私も日本料理店の厨房で仕事をしてきたので、料理長のガナリ声が響き渡り、下で働く者たちはいつもピリピリとして、顔色をうかがいながら気を抜くなんて出来ませんでしたね。どうみても、店長よりも偉ぶってましたから。

で、この作品のアダムもそうなんですね。自分がこの店を全部背負っているのだと言わんばかりの我儘言い放題。市場で下働きをしてお金を貯めて、パリのジャンの店に雇われて、そこで修行をし腕を上げたわけなのだが、そのジャンの娘と恋仲になり、酒に麻薬に夢中になりパリの店を飛び出してしまう。
そして、一応自分のしたことを全部償おうと思い3年間の下働き、生ガキの殻を100万個むき終えた後、ロンドンでホテルを経営しているパリでの友人トニー(ダニエル・ブリュール)の元へと。

「俺は3つ星を取って世界一になる」と、強引にトニーのホテルのレストランのシェフに名乗り出て、こいつは横柄なやつだと思った。でも、トニーもまんざらでない様子。もしかして、トニーが同性愛者でアダムのことが昔から好きだったってことなの。いつもアダムを見つめている目が本物だし、最後の方でアダムがキスをしてくれたので、本当に嬉しそうな顔のトニーが観られました。

それに、トニーはアダムの旧知のレストラン評論家シモーネ(ウーマ・サーマン)を使った策略にもハマリ、結局雇うことになります。

厨房の料理人もパリ時代の同僚ミシェル(オマール・シー)、無理矢理ヘッドハンティングした女性料理人エレーヌ(シエナ・ミラー)、ロンドンでスカウトしたデイヴィッドなど、才能あふれるスタッフをアダムが勝手に決めて連れてくるし、ですが、3年のブランクの間に、調理方法からレストランの内装に至るまで、料理界のトレンドは劇的に変化していたのですね。一度、トニーにホテルの部屋を追い出されて、デイヴィッドが恋人と住むアパートに転がり込んだアダムの姿も。

女性料理人エレーヌ(シエナ・ミラー)は、言うことはハッキリ言う働く女性としての姿や、幼い娘を持つシングルマザーとしての生き方、そして徐々にアダムを受け入れていく優しさにもしかして、アダムに恋しているかも。

トニーがエレーヌの娘の誕生日祝いにレストランへ招待したのですが、アダムにその娘のためにケーキを作ってくれと頼む。そのケーキは、ピンク色のクリームでバラの花びらを作り、まるでバラの花束のようなケーキでした。娘の批評は二番目に美味しいと言います。もち一番はママなんでしょうね。
アダムの料理はもちろん一級品の腕前ですが、とにかく厨房でのアダムの態度が恐ろしく怖くて、怒鳴ってばかりいて、これでチームワークとれるのかなぁって心配しました。だから、「ミシュラン」の調査員が店に来たときに、出した料理のソースの中に唐辛子を入れてダメ出しを食らうアダム。それは、パリ時代にアダムに虐められた仕返しとして、ミシェル(オマール・シー)が入れたもの。もう、それからアダムの落ち込みようは半端なかった。

料理人エレーヌの持ち込み料理機材には、スーヴィード:映画の中に出てくる最新の調理装置で、ジップロックのバッグに入れた材料を装置内のお湯につけると素材を壊さないぎりぎりの温度を保って調理してくれる。
このビニール袋で真空パック調理法は私も知ってましたが、アダムが敵対しているリース(マシュー・リース)の店へと向かい、彼にもエレーヌと同じことを言われて、頭にきてビニール袋を被り窒息死しようと目論むアダムのバカさ加減というか、一途な性格、頑固一点ばりなのね。

その他には、厨房で働くアダムのところへ、パリ時代の麻薬の未払いの督促で来るヤクザふうの男2人。アダムがこてんぱんに殴られて倒れているところをエレーヌに助けられる。トニーも詳しく聞きたいし、金を都合つけて支払ってあげようとするも断るアダム。結局は、リースの新しい店の祝いに来ていた恩師ジャンの娘、「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダーが支払ってくれたのだ。リースの店で再会する元恋人2人、パリ時代に麻薬中毒になりどうしようもない2人には、もう元どうりに戻るすべはないのだ。この2人の恋物語も詳しく見たかったのに。

これは、アダムの人生のやり直す物語でもあるんですね。彼はもしかして鬱病気味なのかも、それでトニーの紹介の精神分析医のエマ・トンプソンのところへ出かけていたのですね。

だから、最終場面に近づくと、自分ひとりで出来ることには限界があると。それに気づいたアダムは、仲間との絆の大切さに気が付いて、本物のミシュラン調査員が店に来た時には、アダムも本気を出して腕を振るって、みんなも協力をしてくれる。やっぱり、みんなで力を合わせて、店を繁盛させることは大事なことだと思う。

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