パピとママ映画のblog

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大統領の料理人 ★★★

2013年12月12日 | た行の映画
『恋愛小説ができるまで』のクリスチャン・ヴァンサンが監督と脚本を務め、フランス大統領官邸史上唯一の女性料理人の実話を基につづる感動作。フランソワ・ミッテラン大統領のプライベートシェフとして腕を振るった主人公の奮闘を描く。『地上5センチの恋心』などで知られるセザール賞の常連カトリーヌ・フロが、ポジティブなヒロインを熱演。一皿一皿を丁寧かつ心を込めて作る料理人が生み出す小さな奇跡や絆が心を打つ。
あらすじ:ある日、フランスの田舎でこじんまりとしたレストランを経営するオルタンス(カトリーヌ・フロ)のもとにフランス政府の公用車がやって来る。彼女はパリ中心部にあるエリゼ宮殿と呼ばれる大統領官邸へと招かれ、フランソワ・ミッテラン大統領のプライベートシェフに任命されたのだ。だが、これまで女性料理人がいなかった男社会の厨房ではオルタンスはよそ者でしかなく……。

<感想>やっと地方でも上映されて嬉しいです。ヒロインは実在の人物ダニエル・デルプシュさんが、元々フランスでトリュフの栽培をしていた彼女が、南極で調査隊の男たちに料理を作るという、日本の堺雅人さん演じた「南極料理人」のような結構体力のいる仕事をしているところから始まります。
やってまいりましたのが寒い南極観測基地なのですね。そこで思い出すのが、以前勤めていたあのエレゼ宮殿の大統領の専属料理人だった日のこと。フランスの田舎町で小さなレストランを経営する主人公のところへ、ある日のことフランス政府が差し回した車に乗せられる。南極の料理人をしている現在と、回想劇のようなフランスの大統領の料理人をしていたエレゼ宮殿を、交互に映しだしています。それが、目まぐるしく変わるんですよ。
始めは、どこへ車は向かっているのか教えてもらえず、不安げなオルタンスが、フランソワ・ミッテラン大統領のプライベート・シェフとしてエリゼ宮で2年間仕えたというお話に興味が湧きましたね。

男性社会のエレゼ宮殿の厨房で、彼女がそこへやってきたことで、男性たちから妬みや嫉妬の目を浴びせられながら、大統領の家族や宮廷に訪れるお客様のお腹も満足させ、自分の得意とする料理を作っていく過程は、それは見ている側にも美味しそうに映って伝わってきます。
中でも、家族パーティの献立をあれこれと模索する彼女と、古くからいる厨房の男たちとの対立がスリリングに絡み合う光景は、観ていて気の毒なくらいでした。
しかし、厨房の中にまで入って来て、オルタンスを慰める大統領の優しさに勇気をもらい、2年間もの間やり遂げたという女の意地でもあるんですね。

エリゼ宮殿でのパーティの料理の素晴らしいこと、シャンパンにフランス料理は目で楽しみ、食べて味で楽しみ、お腹いっぱいになり宮殿の庭を散歩すれば少しはダイエットになるでしょう。ところが、材料を調達するため自分で取りに毎日列車で往復するんです。その旅費も、エレゼ宮殿の経理さんには出せないというわけ。よかれと思って奔走しているのに、あれもダメ、これもダメと難癖つけられて「やってられないわ」と思ったことでしょう。

さらには、宮廷の会計係が変わって徹底的なコストカットを要求され、材料費を削られ窮地に追い込まれます。それに、大統領の健康状態を心配する栄養士たちが、あれこれと口を出し始めオルタンスは、本当に仕事がやりずらい窮地に追い込まれてしまいます。
それで、ニュージーランドで自分の好きなトリフュ栽培の生産をしたい彼女は、給料の高い南極基地の料理人求人広告に応募して、遠くへと南極の料理人を選んだわけなんですね。やはり、料理を作って「美味しい、また作って」と笑顔で言われる嬉しさには、いくら大統領の料理人だったといばっても、その地位よりも自分の料理の腕が認められ喜んでもらえる職場の方がいいに決まっている。でも、南極基地とは、過酷な寒さに耐え、作る料理も限られているが、そこであれこれと考える工夫も最高ですよね。
主演のカトリーヌ・フロは「地上5センチの恋心」や「アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵」などコメディエンヌかと思ったが、「譜めくりの女」ではとてもシリアスな役柄もいけるし、本作のヒロイン役も中々似合っていてよかった。
欲を言えばミッテラン大統領のジャン・ドルメッソンさん、俳優ではないそうだが、もっとミッテラン大統領によく似たふうの俳優さんが演じた方が良かったのでは、とも感じました。
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