パピとママ映画のblog

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マリアンヌ ★★★・8

2017年02月13日 | アクション映画ーマ行
俳優だけでなくプロデューサーとしても活躍するブラッド・ピットと、アカデミー賞受賞監督ロバート・ゼメキスがタッグを組んだラブストーリー。第2次世界大戦下を舞台に、ある極秘任務を通じて出会った男女が愛し合うものの、過酷な運命に翻弄(ほんろう)されるさまを描く。ブラピふんする諜報(ちょうほう)員と惹(ひ)かれ合うヒロインをオスカー女優マリオン・コティヤールが演じるほか、『127時間』などのリジー・キャプラン、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのマシュー・グードらが共演する。
あらすじ:1942年、極秘諜報(ちょうほう)員のマックス(ブラッド・ピット)とフランス軍レジスタンスのマリアンヌ(マリオン・コティヤール)は、ドイツ大使暗殺という重大な任務のためカサブランカで出会う。二人は、敵の裏をかくため夫婦を装い任務の機会をうかがっていた。その後、ロンドンで再会し次第に惹かれ合った二人は愛を育んでいくが、マリアンヌは愛するマックスにも打ち明けられない秘密を持っており……。

<感想>第二次大戦下を背景に展開される“信頼”と“疑惑”のラブストーリーであります。任務でカサブランカで夫婦を装った二人のスパイに、本当の愛情が芽生えて結婚をする。だが、やがて妻には信じられない疑惑が向けられ、苦悩する夫は何とか妻の潔白を証明しようとするのだが、・・・。「白い帽子の女」のブラッド・ピットが主人公の英国秘密諜報員に扮していて「マクベス」のマリオン・コティヤールとの初共演によるラブストーリー。

偽装夫婦とはいえ、一緒に住んでいる部屋で美しいマリアンヌの身体を見せつけられるマックスは、次第に好きになっていくのが分かる。初めはマックスを屋上に寝かせて、自分は寝室を占領する強欲な女を演じているマリアンヌ。

目の前に美しいドスレ姿のマリアンヌが立っていれば、誰だって惚れてしまうだろう。それに、マックスを演じたブラピだって53歳なのに、目じりの皺が消えて若返ってイケメンに戻っていた。皺とりの整形をしたという噂もあるが、何しろもともと美男子なので、昔のブラピを観ているような変身したいい男、またまた惚れ直したような、そんな感じがした。

そして、周囲の反対をよそに、マックスがマリアンヌにプロポーズをして諜報員同士がロンドンで結婚する。現場任務を外れ、デスクワークにいそしみながら、娘のアンも授かり平穏で穏やかな幸せな日々を送るのだが、ところがその幸せも束の間、マックスが上司に呼ばれて行くと、妻にドイツ軍スパイの嫌疑がかけられていることを知る。

しかけられた罠によって、72時間以内に真相を解明しそれが事実ならば、自身の手で彼女を始末するように命じられるマックス。懸命に妻のドイツ軍スパイの容疑を晴らすべく奔走する内、上司から禁じられてていたにも関わらずマリアンヌの潔白を証明しようと独自の行動を取る。

パリ時代のマリアンヌを知る負傷した軍人を訪ね彼女の写真を見せる。さらには単身フランスにまで飛んで証拠をつかもうとするのだが、やはり妻は二重スパイであることが分かり、ドイツ軍将校の前でピアノを弾いていたという情報を手に入れて、妻にピアノの前で弾けを命じるマックス。
マリアンヌは、娘を預けていた中年のおばさんが、実はドイツのスパイであって娘を人質に取り、マリアンヌに夫のイギリスの情報を知らせないと娘を殺すと脅迫されていたことを話すも、そこへイギリスの情報員たちが車で押し寄せて、やむなく妻を銃殺してしまうマックス。

それにしても、マリアンヌが脅されていたとは、夫のマックスに話していれば何とかなったであろうに。マックスの心は踏みにじられズタズタになって、結局はマリアンヌの言い逃れに過ぎないのか、とも思われる。
疑心暗鬼にとらわれるマックスは、最終的には真実を探ろうと決意し調べて行くうちに妻への愛も失せて行く。実際に映画を観ていればマックスの妻に対する認識が変わっていくに従い、ブラピの演技も変わっていくというのが分かる。ラストが切ない、飛行場へ娘を乗せて車で来て、妻に本当のことを言えと迫るマックスの悲痛な声が聞こえてくるような気がした。
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