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エイリアン:コヴェナント★★★・5

2017年09月16日 | アクション映画ーア行
リドリー・スコット監督による「プロメテウス」の続編にして、79年製作のSF映画の金字塔「エイリアン」へと繋がるSFホラー。地球を後にした宇宙船コヴェナント号のクルーたちを待ち受ける驚愕の運命とエイリアン誕生の秘密を描き出す。主演はキャサリン・ウォーターストンとマイケル・ファスベンダー、共演にビリー・クラダップ、ダニー・マクブライド、デミアン・ビチル。

あらすじ:人類初の大規模移住計画により、新たな植民地となる惑星オリガエ-6を目指して2000人の入植者とともに地球を旅立った宇宙船コヴェナント号。船の管理は最新型アンドロイドのウォルターによって行われていた。ところが突然のアクシデントで、船長を含む数十人が命を落としてしまう。そしてその直後、コヴェナント号は謎の電波を受信する。

急遽、船長代理となったオラムは、亡くなった船長の妻で科学者のダニエルズの反対を押し切り、進路を変更して電波の発信元である惑星へと向かう。ダニエルズ、オラム、ウォルターらが調査隊として探索をしたところ、本来の目的地よりも遥かに地球の環境に近いことが分かってくる。ところが、そんな調査隊を、思いも寄らぬ事態が襲う。窮地に陥った一行の前に、かつてプロメテウス号に搭乗していた旧型アンドロイド、デヴィッドが姿を現わすのだったが…。

<感想>エイリアン誕生には隠された真実があった。宇宙最凶の生物エイリアンは何処から来たのか?、その進化の背後にはどんな秘密があったのか?、そして図らずも、この怪物に遭遇してしまった宇宙船コヴェナント号のクルーたちの運命は?。

舞台は第1作の20年前「エイリアン誕生」の秘密が明らかになる。「エイリアン」は未知の惑星LV-426に辿り着いた宇宙船ノストロモ号の悲劇を描いていたが、本作はその20年前のエピソードが描かれる。それにエイリアンの出自の謎が明らかになります。
その前に、本作は「プロメテウス」の続編でもあるので、今回の作品の根幹にも関わるテーマも含んでいるから、できれば見ておいた方がいいかもしれませんね。アンドロイド役のマイケル・ファスベンダーが、デヴィッドとウォルターの二体出て来るのも、前作を知らないと???のことになるから。

今回エイリアンと戦うのは宇宙船のコヴェナント号乗組員、ダニエルズに扮するキャサリン・ウォーターストンが、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」に出ていた女優さん。ここでは、リプリーへのオマージュらしく、戦う女戦士のごとくタンクトップ姿で勇ましく、船長だった夫と死別したばかりだが、サバイバルの過程でタフな女になっていた。コールドスリープ中の船長のジェームズ・フランコが解凍できなくて焼け死ぬ。ちょっとだけの出番でした。

船長代理のオラムに扮したビリー・クラダップは、部下の信用を得られずに苛立ち荒れ狂う。最後はデヴィッドによって、エイリアンを体内に入れられてしまう。それに、乗って来た船も爆破によって燃えてしまう。

「プロメテウス」でアンドロイドのデヴィッドに扮したファスベンダーは、今回は新旧二役を演じて、最新型のアンドロイド、ウォルター役にも。コヴェナント号が着陸した惑星には、デヴィッドが君臨しているのだが、そこでいささかホモセクシュアルな雰囲気を漂わせながら、ウォルターと対峙し、「オジマンディアス」を口にする。それに、エイリアン誕生にも彼らは深く関係していく。

新旧アンドロイドを二役で演じたマイケル・ファスベンダーが、あまりにもソックリすぎているので、もしかして「入れ替わっている」って思う最後のオチが当たってしまったのがやはり残念。

コヴェナント号は謎の電波を受信するのだが、それがなんと20世紀の歌「カントリー・ロード」を歌う女性の声。しかも発信地は近くの惑星だということが判明し、調査にいくことになるわけ。どうみても怪しいと考えねばならないのにね。

そこはお約束の話で、降り立った調査員は、奇怪な生物に遭遇するわけ。エイリアンには似ているけれど、違う新種の種族。小さな胞子みたいな存在だが、人間の耳の中、喉の中へと入るとその中で成長し、体を食い破って出て来るところはエイリアンと同じ生態ですね。とにかくすばしっこいし、手ごわいのだ。

シリーズを通して登場するエイリアンも作品によって微妙な違いを見せてきていたが、ここでは、新種のエイリアン、ネオモーフが出現して大暴れをする。人間の胸から飛び出すチェストバスターとは異なり、この新種は背中を突き破っておぞましい姿を現すのだ。だから人体への寄生方法も異なるわけ。
しかし、その真相はあまりにも恐ろしい。また、これまでさまざまな形でエイリアンの怖さに直面させられてきたわけだが、今回はオリジナル版を初めて見た時の絶望感と恐怖に勝るとも劣らない壮絶な内容で、「究極のエイリアン譚がついに語られた」と言ってもいいようだ。

冒頭にて登場するデヴィッド、生命を吹き込まれた彼は椅子に座っており、目の前には山脈と湖とからなる自然の景観が広がっている。ウェイランド社のガイ・ピアースが、デヴィッドに何が見えると尋ねる。すると、彼は椅子とピアノ、左側の壁に掛けられてある絵画と次々と答えていく。これはどういうことなのか、大自然が目の前にあるのに、椅子もピアノも絵画も人間が造ったものである。彼には自分に近しいものしか目にはいらない。つまりは徹底的に人工物であるということなのだ。しかしデヴィッドにとって創造主=神の存在は知れている。披創造主である自分は創造主よりも偉いのではないかと。自分にとっての神々=人類の滅亡を暗示している。自分が神になる、人間たちを支配する王になるということだ。

このエイリアン、ネオモーフの群に襲われて絶体絶命のところを、この惑星にいた「プロメテウス」に出てきたデヴィッドに助けられる。マイケル・ファスベンダーの二役を演じ分けるのが凄い。それに、本家のエイリアンも登場するのだから。単純にモンスターが登場する宇宙SFホラーだと思えば、サスペンスフルな見せ場たっぷりの娯楽作品に仕上がっているのも楽しい。

特に、ヒロインのダニエルズに扮するキャサリンが大活躍をするシーン、ハラハラしながら観るのもこのシリーズならでは。

さらに旋律が走るエンディングでは、最も恐ろしいことが起きるのだが、人間が創造したアンドロイド。本作ではついにアンドロイドが主人公になる。しかし、彼がエイリアンのルーツを探る旅でどんな存在になるのか、本作はその序章にすぎない。

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