パピとママ映画のblog

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レゴ(R)ニンジャゴー ザ・ムービー★★・5

2017年10月24日 | アクション映画ーラ行

 

世界中で愛されるデンマーク発組み立てブロック玩具LEGO(R)を題材にした人気テレビアニメシリーズの劇場版。若くて正義感あふれる忍者ロイドが、師匠であるウー先生の指導のもと、仲間たちと力を合わせてニンジャゴーシティの平和を守るために立ち上がる姿を描く。香港が世界に誇るスーパースター、ジャッキー・チェンが師匠の声を担当する。

あらすじ:ニンジャゴーシティは、悪の帝王ガーマドン率いる軍団の襲撃を受け窮地に立たされる。師匠のウー先生のもとで修業をしてきた、師匠のおいのロイド、炎の力を持つカイ、イナズマの力で敵に立ち向かうジェイ、大地の力を使うコール、カイの妹ニャー、チタン式ニンジャのゼンら特殊な能力を持つニンジャたちが世界を守るため、巨大なメカと共に悪に立ち向かう。

<感想>ポイントが溜まって無料ということで、観ないと思っていたがつい前作を観て面白かったので鑑賞。レゴの製品に、忍者をモチーフにしたシリーズ、いきなりジャッキーチェンが出てきたので、ファンとしては驚いたね。『グレムリン』の老店主キャラでジャッキー・チェン(ご本人)登場! 香港が世界に誇るスーパースター、ジャッキー・チェンが師匠の声を担当する。

動画のURL=https://youtu.be/1DQw1GIvIn4

そのフィギュアをキャラクターに用いた連続TVアニメの、スピンオフ映画版がこれだ。ジャッキー・チェンの案件でもあるせいか、忍者というより中国武術みたいだが、日本のロボットアニメが触発する想像力という点でも興味深い。つまり、中でも気合が入ったのが、「トランスフォーマー」ばりに変身しているし、レゴの巨大ロボが街中を縦横無尽に動く所とかは、テンション上がりかっこよかった。


でも、そんなことよりもまず、モンティ・パイソンか、マルクス兄弟かという斜め上をいくナンセンスふうな展開が可笑しくてたまりません。レゴならではの動きの面白さと背景美術の美しさにも注目してくだされ。

そこで語られるように、TVシリーズの設定を“一度忘れてもらう”というような展開すらを許せる暴走っぷりなのだ。

いきなりジャッキー・チェンが出て来るので、ファンとして嬉しいのですが、彼のガイドで始まるニンジャーゴーシティは遠近感もあり、きめ細かく出来ているので、もっと見ていたいくらい。ですが、悪の帝王ブラックガーマドンが、シュールなまでに破壊しまくるんです。

しかも、その男が主人公ロイドの父親だというのだから。それに、ウー先生は叔父さんで、笑おうが笑うまいがお構いなしで、のべつまくなし連射されるギャグ、とにかくキビキビとした語り口調に乗せられっぱなし。それでいて、親子の絆、リーダーのかくあるべき姿をめぐるドラマもしっかりと機能している辺りは、感心することしきりです。

レゴの映画ではあるが、オモチャのアニメ化として相当に手が込んでいて、子供の番組というよりは、大人が観ているのかもしれない。

前作の「LEGOムービー」は世界を滅ぼす究極のアイテムというのが、レゴ世界を固める「瞬間接着剤」だったというのが皮肉だったけれど、今回の究極兵器もすごいのだ。ミサイルのように見えて、実はレーザーポインターなんだけど、それを点灯させたらばレゴ世界に何が襲って来ると思いますか?

それに、この映画は「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーの父と、ルークばりの子供の確執を描いているといっていいだろう。レゴの世界なんだから、父親は五月人形みたいな鎧兜を着て、手が4本あり悪忍者の親分ガーマドンなのだ。

ニンジャゴー市を舞台にしているだけに、仕事にかまけて家庭をなおざりにしたものの、もう自分は若くないと知り、家族の愛が欲しくなった男の物語なのであります。

しかし、父親っていうのは気持ちを伝えるのに不器用で、そもそも俺は暗黒大将軍ガマードンであるぞ!と威張り散らしてみても、息子のロイドの母親、ガーマドンの元妻も出て来るので、最後には悪忍者ガーマドンの心の揺らぎには泣けてきますよ。

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