パピとママ映画のblog

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エンド・オブ・ザ・ワールド ★★★

2013年03月22日 | あ行の映画
小惑星の衝突による人類滅亡の危機が迫る中、かつての恋人に会いに行こうとする中年男と隣人女性の奇妙な旅をユーモアに包んだ温かなタッチで描く。

出演は「ラブ・アゲイン」のスティーヴ・カレル、「危険なメソッド」のキーラ・ナイトレイ。監督は、「キミに逢えたら!」などの脚本も手掛ける女優のローリーン・スカファリア。
<感想>1月に東京で公開されたのに、地方では3月16日から上映。やっとミニシアターで観られた。人類が滅亡すると分かった時、人はどうするのか、平凡な市民のその時の行動を描くコメディー。原題は「SeeKing a Friend for the End of the World」=(世界の終りに友人を探す)とありましたが、邦題はそのまま「エンド・オブ・ザ・ワールド」。

世界が終わりを迎える絶望的な状況において、人々は嘆き自殺したり、乱痴気パーティを繰り広げたりして暴動を起こす。人間さまざまだが、狂乱して銃を持ち出し暴動を起こすのには迷惑千万。モラルも秩序もなくなる嘆かわしさ。ここで描かれる世界の終りは、TVの映像で映される地球の最後のカウントダウンのみ。飛行機はフライトを中止し、列車もだめ、車で自分が最後の死に場所へと移動するのみ。
その主人公ドッジは、普段通りの生活で下の階のペニーが泣いているのを慰めてやる。それが家出した妻が浮気をしていたことを彼女から知らされ、動揺して夜の公園で自殺を図るのだが死ねなかった。翌朝目覚めた彼の傍に一匹の犬が、この犬が二人と共に一緒に運命を共にするのだが。
主人公ドッジには最近コメディ俳優として売れているスティーヴ・カレル、そして、キーラ・ナイトレイがコミカルな演技で相手役をつとめる。最近のキーラはどちらかというとあまり美人には見えない。「危険なメソッド」でもスッピンでの精神病患者を演じたが、今回も顎がしゃくれた状態の話し方や化粧にもよるのだろうが、綺麗じゃないのだ。

それでも主人公ドッジは、ペニーがどうしてもイギリスの両親のもとへ帰り最後を迎えたいと希望するのを叶えて上げたいと奔走する。ドッジの方は、ペニーの所に配達された、かつての最愛の女性オリヴィアからの手紙を読んで、彼女の元へ行こうと二人で出発する。こんな時に何か思い出の品物を持ち出すのだが、ペニーはお気に入りのレコード数枚を持ち出す。ドッジはハーモニカひとつ。
それから2人は、飛行機を所有している父の家までロードムービーとなるのだが、こんな状況でも旅で出会うのはちょっとおかしいけれど気のいい人ばかり。ペニーの車はハイブリットカーでトヨタのプリウスなのだが、電気自動車ではない。車のガス欠で仕方なく歩き、ヒッチハイクを心みると親切なおじさんがトラックに乗せてくれた。そのおじさん、実は殺し屋に自分を殺すように依頼していたのだ。若い二人を殺し屋と勘違いして、でもそうでないと分かると陽気になって、でも殺し屋の銃弾がおじさんを射殺する。

これにはちょっとびっくりしたが、とりあえず二人はそのトラックでサマセットまで走る。途中で寄ってレストランでも、陽気なオーナーや従業員に客たち。そこでペニーが今日はドッジの誕生日だというと、みんながお祝いしてくれるのだが、ハッパを吸っているので破廉恥騒動。そこを出て車でキスをする二人。なんだかんだ言ってもペニーもドッジに気があるようだ。
ペニーの運転で走るのだが、すぐにパトカーに捕まってしまう。ハッパを吸っているドッジとペニー、バレるとやばい。それに無免許だし留置所へ入れられる。ここで一晩過ごして釈放されるも、車は没収されてしまった。ペニーの知り合いの家へ行くも、その人は黒人で昔付き合っていたみたい。家の中には数人の友達が酔っぱらっている。車を借りてまた省エネの小さな車だ。サマセットのオリヴァへ到着するも、彼女は留守だった。赤ちゃんが生まれて幸せそうな写真が飾られている。

外へ出て父親のいる場所まで、途中でぞろぞろと集団移動する人たち、みんな海へと向かって歩いている。浜辺でキャンプしたりここで最後を迎える者もいる。そしてドッジの父親の家へと、25年ぶりの再会。ドッジが幼いころに父親は蒸発したのだ。マーティン・シーンが父親役をしていた。3人で食事をして、父子でハーモニカを吹きそうこうしているとペニーが疲れて寝込んでしまった。

父親がペニーを抱いて飛行機に乗せて、イギリスの両親のもとへと出発。ドッジはどうするのだろう。父親と最後の時間を過ごすのか?・・・いや、また自分のアパートへ逆戻りだ。ペニーの部屋でレコードを聴いていると、そこへペニーが帰ってくる。最期だからこそ、愛する人と一緒にいたいのだ。両親よりも、ドッジの方を選んだペニー。二人は抱き合いレコードを聴きながら、爆発音と窓の外に閃光が、この世が終わる。別に惑星が地球に衝突するところを映像では見せませんが、前に観た「メランコリア」や「4:44地球最期の日」のような構成。それでも十分すぎるほど伝わってきます。あなたなら、そんな日が近づいたら誰と、どこで終わりの日を迎えますか?・・・。考えさせられました。
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