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ヴェルサイユの宮廷庭師 ★★★

2016年01月06日 | アクション映画ーア行
17世紀のヴェルサイユ宮殿を舞台にしたロマンス。宮殿の増改築計画で庭園を任された実在の建築家アンドレ・ル・ノートルと、ある女性庭師の出会いを見つめる。メガホンを取るのは、ベテラン俳優でもある『ハリー・ポッター』シリーズなどのアラン・リックマン。主演を務める『愛を読むひと』などのケイト・ウィンスレット、『闇を生きる男』などのマティアス・スーナールツらが顔をそろえる。知られざるヴェルサイユ宮殿のエピソードに迫ったストーリーはもちろん、きらびやかなビジュアルも見もの。
あらすじ:1682年フランス。国王のルイ14世(アラン・リックマン)は、国の栄華を象徴するヴェルサイユ宮殿の増改築を計画する。国王の庭園建築家アンドレ・ル・ノートル(マティアス・スーナールツ)は、庭園の建設をサビーヌ(ケイト・ウィンスレット)という無名の女性庭師との共同で任されることに。自由な発想で仕事に臨む彼女と伝統と秩序を大切にしてきたアンドレは、事あるごとに衝突してしまう。その後、徐々に彼女の唯一無二であるセンスを認め、彼女の魅力に惹(ひ)かれていく。

<感想>昨年の暮れに観賞しました。アラン・リックマンが監督・出演を兼任してヴェルサイユ宮殿創設の裏側を捉えた歴史ドラマ。とはいえ、大人のラブストーリーとしても見応えがあります。

主人公のケイト・ウィンスレットの胸の大きいこと。この撮影の時に彼女は第3子を妊娠中だったそうです。17世紀フランスの宮廷社会で、嫉妬や妨害、権力闘争といったことは日常茶飯事であり、そんなちょっとした混乱にもめげずに、ヴェルサイユ造園の仕事を果たして行く姿を、存在感を持って見事に演じていくケイト。
女性軽視の環境の中で、老女たちのたまり場や秘かな女性ネットワークの働きなど、初めて描かれていて興味深いですね。

野外舞踏場のながめは美しく、宮廷社会の影や仕組みもユーモラスであり、皮肉な会話のやりとりで示されている。女性庭園家が、宮廷の人々を魅了しながら信頼を獲得していく流れは、17世紀でも女性が働く場所があるということを証明するもの。

特に国王のルイ14世に気に入られて、その弟陛下にも気に入られるとは、若いし利発であり、美貌も売りでの庭師ということで、尚のことである。

女性の社会進出の物語なのだとしたら、焦点がぼやけて説得力は欠けるが、演じているケイト・ウィンスレットのパワフルな人としての円熟味と、師匠役のマティアス・スーナールツの柔らかな男ぽっさが妙に官能的であり、サビーヌとのロマンスもあり、恋愛ものとしてもいけていると思う。

しかし、師匠の年上の妻の嫉妬により、庭園を壊されてしまうシーンには、本当にサビーヌでなくても、心が折れてしまう。しかし、ルイ十四世のアラン・リックマンは、女性でも造園士としての立派に自分の力で成功していくことを歓迎しているようだ。
パリ旅行でヴェルサイユ宮殿は行ったことがありますが、その当時の豪華な衣装や宮殿の中の様子も見られるので、お得感があるでしょう。セリフが英語のせいか、英国王室の物語を見ているようだ。仕方のないことで、イギリス映画の財産で撮られているので、原題が「小さな混沌」とは、邦題のタイトルがそのままで良かったですね。
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