パピとママ映画のblog

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ミラクル・ニール!★★

2016年04月14日 | アクション映画ーマ行
「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」「モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン」のテリー・ジョーンズ監督が、「ショーン・オブ・ザ・デッド」「スター・トレック」のサイモン・ペッグを主演に迎えて贈る痛快ナンセンスSFコメディ。共演はケイト・ベッキンセイル。また、ヴォイス・キャストとして、モンティ・パイソンの現存メンバーが全員参加したほか、主人公の愛犬の声を2014年に急逝したロビン・ウィリアムズが務めているのも話題に。
あらすじ:遥か銀河の彼方でエイリアンたちが地球の処遇を巡って議論を重ね、即時破壊が検討される。そして地球には最後のチャンスとして、無作為に選ばれた一人に全知全能の力が与えられ、その人物の行動を見て最終判断が下されることに。こうして知らないうちに地球の命運を託されてしまったのが、高校教師のニール。階下の美女キャサリンに叶わぬ想いを抱きながら、愛犬デニスと冴えなくもお気楽な毎日を送っていた。それがある日突然、自分の周りで次々とありえない事が起こり始める。そしてようやく自分がとんでもないパワーを手に入れたことに気づくニールだったが…。

<感想>イギリスコメディ映画とくれば、一世を風靡したモンティー・パイソンのテリー・ジョーンズ監督の映画であり、最近ダントツに人気を得ているサイモンペッグが主演とあれば観ないわけにはいくまい。
物語が実にB級ネタぽくって、どうにもあまり笑えなかったです。サイモンの「宇宙人ポール」はそこそこに面白かったが、これはどうしたことか、エイリアンたちも、CGでしょうがマペット風なところが、どこかウィル・スミスの「メン・イン・ブラック」に出ているような物真似しているみたいで残念でしたね。ですが、声優として本作のテリー・ジョーンズ監督とか、テリー・ギリアム監督を含む「モンティ・パイソン」のメンバーたちが参加しているんですよね。

とにかく宇宙人によって、その全知全能の力を与えられたのがニール(サイモン・ペッグ)であって、一緒に住んでいる愛犬のデニスの声が聞きたいと右手を振れば、何と人間の言葉を喋るではないか。このデニス犬の声を、故ロビン・ウィリアムズが、実に目先のことしか考えないワンコとか「ビスケットビスケット」ってね、意味なくポジティブとか、犬の習性を忠実に反映してた台詞が笑えました。ロビンの熟練の俳優としての性格が、ただの犬の声に遺憾なく発揮されておりとても感激でしたね。これが本当に最後の作品だったのですね。

さて、主人公の願いが魔法使いのような何でも叶えられるの力を与えられたのに、これがどうしようもない奴で、右手を振るだけで何でもできるのに、何でも叶う能力を別に大したことないことに使ってしまうのがコメディ映画なんです。それに、そこから大発展していく展開かと思えば、とてもシンプルな物語で、最近の映画のごときドギつさはないですからね。道路の犬のウンチが踊って歩いたり、死者たちが甦ってゾンビの群れになったりする場面など、笑えるどころかつまんないです。それに、警察官の制服をピンクにしろとか、信号を全部、赤にしろ…などなど、実にバカげていて笑えませんから。

学校の先生なのにてんでやる気ナシで、生徒にはナメられているし、モテない同僚の先生にも好きでもない女の先生に、手を振りメロメロに好きにさせてしまうんですから。困った男先生は、その女から逃げるのに必死なんですね。
それに、下の階に住んでいる憧れの美女キャサリン(ケイト・ベッキンセール)に夢中で、自分を好きになってもらおうと右手を振るんですけどね。相手にされないなんて、そういうちょっと可笑しな展開ですから。

宇宙人もニールの行動を見て、これはダメだと「人類を滅ぼす」なんていうことになってしまう。このおまぬけなバカな男に全知全能を与えたばかりに、地球を救えないなんてことになるなんて、さぁ大変ですぞ。

この映画の中で一番良かったのが、愛犬のワンちゃんデニスとの会話がいいですね。それに、地球の運命をどうしようかと談合する宇宙人たちの造形と、台詞がしゃれていて、観ていて楽しかったです。

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