パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞、未公開DVD、お気に入り自己所有のビデオ・DVDの感想などネタバレ有りで記録しています。

ブランカニエベス ★★★.5

2014年01月24日 | アクション映画ーハ行
グリム童話「白雪姫」に、スペイン名物の闘牛をミックスし繰り広げられる個性的なファンタジー。人気闘牛士の娘が邪心を抱く継母にいじめられ続けた後に逃げ出し、その後闘牛士団と巡業の旅に出て才能を開花させていくさまを、モノクロとサイレントを使用し描く。女闘牛士の継母には、『パンズ・ラビリンス』などのマリベル・ベルドゥ。誰もが知っている名作を基に、斬新な発想とスタイリッシュな映像美で創造された本作は、世界各地の映画祭で絶賛された。
あらすじ:人気闘牛士の娘カルメンシータ(ソフィア・オリア)は生後間もなく母を亡くし、その後父が再婚。ところが継母(マリベル・ベルドゥ)は非常に意地が悪く、カルメンシータは継母にひどい目に遭わされながら育った。ある日、継母によって危うく殺されかけた彼女は「こびと闘牛士団」の小人たちによって助けられ、ブランカニエベス(白雪姫)という名で一座と一緒に見世物巡業の旅へと出発する。やがてカルメンシータは、女性闘牛士として才能を開花させていくが……。

<感想>あの「白雪姫」の童話を、かくも綺麗なスペイン映画にアレンジし、めくるめく幻惑に満ちたアダルト・ロマンに脚色したものかと感心しました。モノクロ&サイレントにして、小人の巡回闘牛士団、スペイン音楽にフラメンコと、エキゾチックな仕掛けが満載。

しかも、それらが混乱することなく、見事に結実した一大シンフォニーとなって、スクリーンを飾りつくすのには良かったのですが、・・・。残念ながら物語自体が非常に弱く、前半1時間はありきたりな話が展開して、モノクロで無声映画の形式を取り入れてはいるが、お伽噺の雰囲気と、無声映画にした達成感に甘んじたのか、端端の演出が凡庸になっているのが残念です。

ラスト30分で小人たちが登場し、「闘牛士の白雪姫」となるのも、去年、ターセムの「白雪姫と鏡の女王」で、すでに現代的な編集で、マーシャルアーツを学ぶ白雪姫が輝いていたから、これは分が悪いとしか言いようがない。
それでも、衣装と美術、とくに繊細な刺繍がほどこされたレースやカーテン、そして闘牛士用のケープが作りだす陰影豊かな布の表情には感嘆しましたね。

けれども、これは良くも悪くも表層しかない映画ではないだろうか。カメラは確かにめまぐるしく動くのだけれど、そのすべてが小手先に留まっているのだ。かつての前衛映画にあったショットのぶつかりあいもないし、息を飲むロングテイクもないのだ。
しかも、ラストでの予想不可能な驚きの結末で、メルヘンは実はグロテスクな残酷物語という核心をついているのである。
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