パピとママ映画のblog

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こどもつかい★★★

2017年06月22日 | アクション映画ーカ行
『呪怨』シリーズなどの清水崇監督がメガホンを取った、オリジナルストーリーによるホラー。謎めいた男“こどもつかい”によって子供がさらわれ、やがて帰ってきた子供と会った大人が3日後に亡くなるという怪事件を描く。子供の霊を操り大人に呪いをかけるこどもつかいを、映画初主演の滝沢秀明が熱演。連続不審死事件を追う新聞記者に Hey! Say! JUMP の有岡大貴、その恋人を『愛の渦』『二重生活』などの門脇麦が演じる。
あらすじ:郊外の街で子供たちが姿を消し、さらに帰ってきた子供に遭遇した大人は、3日後に謎の死を遂げるという事件が発生。新聞記者の江崎駿也(有岡大貴)は事件について調査し始める。一方、彼の恋人で保育所勤務の原田尚美(門脇麦)は、ある日母親が迎えに来なかった男の子を預かるが、そこへこどもつかい(滝沢秀明)が近づき……。

<感想>子供たちの呪いを描いたホラー・ファンタジー。17年ぶりの映画出演となる滝沢秀明が映画初主演を務め、「呪怨」シリーズの清水崇監督とタッグを組んだホラー。とある郊外の街で子どもたちが次々と行方不明になり、さらにその周辺で大人たちが、相次いで不審な死を遂げる事件が発生。ネット上では、行方不明になった後に帰ってきた子どもと遭遇した大人が、3日後に謎の死を遂げるという噂がかけめぐっていた。
この監督は独特の境地の、さらなる奥地まで行ったと思う。あのタッキーが、ファンタジックなキャラで出演することは、怖くないということ。ですが、そこから別の次元が展開している。都市伝説としてすでに呪いが知られている設定や、その由来と解決法の調査などの描き方が上手い。

ヒロインの門脇麦が握ったドアノブの向こうでは、人が首を吊り、不意に時空はゆがんで呪いの始まる子供時代が再来するという。やっぱり怖くないと言えばウソになるが、怖さが反射反応であることを超えているのだ。確かに児童虐待も含めて、万引きをした子供を店のオーナーが、幼児に性的な虐待をするのもあります。

「呪怨」シリーズからの主題だったので、理詰めな解釈などは無用でしかないのだが、福祉関係の仕事をしている人たちによれば、子供はどんなに親から虐待されても、親を慕い、親にすがりつくそうな。どんな親でも子供にとっては一番信頼の置ける人なのだから。
この映画の中では、子供たちは自分たちを虐待した大人たちに、取り憑いて恐怖で追い詰め、悪いオトナに「死」を届ける、簡単なおつかい。かなり小気味いいが、けれども過去の因縁話や、ご大層な異様ないで立ちで、「こどもつかい」で登場するタッキーの部分では、逆に恐怖が引いてしまうのではないかしらね。

「親の因果が子に報い」ということも、この作品の中では言っているのだ。保育園の保母をしている門脇麦は、子供の頃、母親に虐待されて育ち、映像によれば母親を殺したような場面がある。それが、大人になっても悪夢として、いつも妄想、幻覚として悩まされる。園児の中で母親に虐待されている男の子を、可愛そうだと自分の家へ泊めて、「私をお母さんだと思っていいよ」なんて優しい言葉をかけてやるから。それを本気にしてしまい、母親に見放された男の子が、福祉事務所の人たちに連れて行かれる時に、「ママになってやるっていったじゃないか」と、門脇麦を責め立てる。だから、彼女も「こどもつかい」によって連れ去られることになる。

門脇麦の恋人である地方新聞の記者・江崎駿也をHey! Say! JUMP の有岡大貴が扮して、「トミーの呪い」事件の真相を追い始めるのだが、事件に関わった子供達の哀しい怨念の数々に、見ていて最近のTVを賑わす子供への親の虐待を見せつけられ、恐ろしくも考えさせられます。

急に音響効果でドーンという恐怖感を浴びせることもなく、安心して観ていられる。子供たちが呟いていた「カンクローさん、カンクローさん」という歌の中にある「かみのこサーカス」という言葉から、三重県の上之郷に辿り着きます。その田舎でサーカスを町に招いた社長の息子に会い、既に老人になっていた彼は、サーカスで腹話術をしていたトミーという外国人の話をし、そのトミーと子供7人が、サーカスの火事で亡くなった事を話します。

そのお爺さんは、サーカスの腹話術のトミーが操っていた人形が、カギになるかも知れないというわけ。このトミーが実は子供さらいで、子供に悪戯をして、それがバレると、サーカスに火をつけて子供たちと共に死んでしまったというのだ。
その腹話術師の人形の呪いか、死んだ7人の子供たちの呪いなのか、それにしても、この物語の中で語られるのは、この世に生まれて愛情を受けられなかった子供たちの悲しい姿でもあるのです。タッキーが出ているから、ファンタジー・ホラーだからと観に行ったものの、子供たちの虐待を描く社会問題とも併せて、考えさせられました。
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