パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞、未公開DVD、お気に入り自己所有のビデオ・DVDの感想などネタバレ有りで記録しています。

映画「聲の形」★★★★★

2016年10月02日 | アクション映画ーカ行
大今良時のベストセラー・コミックスを「涼宮ハルヒの憂鬱」「けいおん !」の京都アニメーションの制作で映画化した長編アニメーション。小学校の時に聴覚障害を持つヒロインに酷いイジメをしてしまった主人公が、高校生になり、彼女を捜し出して謝ろうとしたことから止まっていた時間が再び動き始めるさまを描く。監督は「けいおん !」「たまこラブストーリー」の山田尚子。
あらすじ:楽しいことが全ての小学6年生のガキ大将、石田将也。ある日、耳の聞こえない少女、西宮硝子が転校してくる。将也は硝子を無邪気にイジメるようになり、他のクラスメイトたちも追随し、硝子への悪質なイジメや嫌がらせが常態化する。やがて硝子は転校を余儀なくされる一方、将也はクラスメイトたちの裏切りに遭い、イジメ問題の責任を一人で背負わされ、周囲から孤立することに。それから5年、すっかり心を閉ざしたまま高校生となっていた将也は、ある決意を胸に硝子のもとを訪ねるのだったが…。

<感想>「けいおん !」も「たまこラブストーリー」も観ていませんが、とても気になり鑑賞しました。初めに転校生だった聾唖者の西宮硝子は、純真無垢な少女のように見えました。初めは小学校6年でのガキ大将石田将也の虐めによるもので、他の生徒たちも同じように同調して虐めているように見受けられた。まぁ、彼が一番に率先していやがらせをしていたのは間違いない。

中には、聴覚障害者である西宮硝子に親切に接してくる生徒もいた。しかし、どちらかと言うと、メモ帳に書いてという彼女の意図が、健常者であるみんなには伝わってなく、ただ煩わしく意地悪をするのみでしたね。確かにガキ大将、石田将也が一番に西宮硝子を虐めていて、耳の補聴器をわざと外してからかっていたように思います。
その補聴器がないと、彼女は聞こえないのに。補聴器があっても、全部は聞こえないのに。高価な補聴器なのに、子供がゆえに簡単に片づけて引っ張って外し、どこかへと放ってしまう。こういう場面を見て、どうしてそんなことをするのかと、子供だからって許せない。

これは涙が出るほど嫌な感じがした。親が子供にしてはいけないことを叱って、言い聞かせないとダメだと思う。障がい者には、みんな暖かい気持ちで接してあげよう。過度な親切心はいらないが、せめて聴覚障害者の西宮硝子がメモ帳に書いてと頼んでいるだから、そのように書いてしてあげるのが普通であり、手話まで覚えれば尚のこといいのでしょうがね。

そして、彼女は転校を余儀なくするのだが、学校ではガキ大将、石田将也が一番に西宮硝子を虐めていたので、悪者にされて阻害され、自分も他の生徒たちから虐められ孤立してしまう。

彼は、それから自暴自棄になるも、自分のしたことを反省して、アルバイトで働いたお金170万円を母親に返して、自分は自殺をしてこの世から姿を消してしまおうとする。この大金の170万円を、母親が火をつけて燃やしてしまうのは、ちょっと行き過ぎである。アルバイトをして稼いだ170万円を、母親は息子の為に貯金をして置くくらいの気持ちが欲しかった。

それが、聴覚障害者である西宮硝子も、自殺を考えていた一人で、妹が男の子みたいな成りをして登校拒否をして、姉を見張りながら傍を離れないのだ。
ストーリーの展開では、高校生となった2人が、周囲に心を閉ざしたまま、5年ぶりの再会をきっかけに、小学校の同級生や新しい友人と交わり、再び心を開いてゆく再生の物語になっていた。

高校生になった健常者の将也が、昔、深く傷つけてしまった耳の聞こえない女の子とどうしたら仲良くなれるのかと考えて、それには彼女に会いに行って謝るしかない方法はないと思って、彼女の転校先へと行くのだが。将也には、周りの人間が×印に見えるのだ。×印が取れるのは、将也と心が通い合った人たちだと思う。暫くの間は、学校の友達全部が、まるで自分とはかけ離れて別世界の人間のように映るのだろう。

西宮硝子が通う学校、そこには、妹がまるで男の子みたいな服装して、姉の西宮硝子に会わせようとしないのだ。それに、石田将也を好きな女の子が出て来て、西宮硝子との間に入り邪魔をする。その邪魔は、女の嫉妬か、とても観ていられなかった。
石田将也が西宮硝子を誘って遊園地へ出かけることになるも、その他にも友達が付いてきて、音が聞こえない聴覚障害者の硝子にはジェットコスターのような、高いところから急に滑走する乗り物は、本当に怖かったに違いない。何も知らない硝子を強引に引っ張り、乗せる同級生の女の子は、絶対に許せない。
その世界観は、普通の高校生の物語のように、現実感はそのままに、アニメーションならではの表現で、誰もが共感できるリアルな作品に仕上がっていた。

それは、花火大会へ一緒に行くことであり、浴衣姿の西宮硝子は本当に綺麗であり、まさか、石田将也が自殺をするとは思ってもみないことで、映像では、西宮硝子がベランダから飛び降り自殺をするシーンを見せられ、駆けつけた石田将也が助けようと手を伸ばし、硝子を助け上げて自分は力尽きてまっさか様に下へと落ちて行った。それが、川へ飛び込んだという話になり、暫くは意識が戻らず、生死を彷徨うという。

お見舞いに来た硝子を、石田将也を大好きな女が病室から出て来て拒否するという、まるでここでも虐めかよ。石田将也が手話を覚えて、はっきりと硝子に、自分も好きだと伝えないと。公園で月を見て、硝子が声にならない声で「好き」と呟いたのに、それを「月」と勘違いをした石田将也が、後でその言葉に気づくという。虐めの加害者と被害者である二人が、もがきながら迎えるのは、奇跡のようなハッピーエンドになっていた。

しかし、だからこそ、どんな形でも人と関わることを諦めてはいけないと、観る者に訴えかけているように思えた。自然に涙がこぼれ落ちてきて、子供だったがゆえに過ちを犯してしまったガキ大将と、耳が聞こえなくて言葉も言えない女の子との甘い切ない恋物語。人との関わりという、誰もが抱える問題に爽やかに切り込んだ名作の誕生だと感じました。音楽は「君の名を。」も良かったですが、こちらも作品にマッチして中々良かったです。

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