パピとママ映画のblog

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ミス・シェパードをお手本に ★★

2017年01月07日 | アクション映画ーマ行
英国の劇作家アラン・ベネットの驚きの実体験を、アラン・ベネット自らの脚本で映画化したヒューマン・コメディ。オンボロワゴン車で寝泊まりする偏屈老婦人と、彼女のために自宅の敷地を提供した劇作家の15年にわたる奇妙で心温まる交流をユーモラスに綴る。主演はともに舞台版でも同じ役を演じたマギー・スミスとアレックス・ジェニングス。共演にジム・ブロードベント。監督はアラン・ベネットとは数々の舞台でタッグを組む盟友で、映画でも「英国万歳!」「ヒストリーボーイズ」に続いてこれが3度目のコラボとなるニコラス・ハイトナー。

あらすじ:ロンドンのカムデン、グロスター・クレセント通り23番地。文化人が多く暮らすリベラルなこの地区に、壊れかけた一台のバンが停まっている。所有者はみすぼらしい身なりの老婦人、ミス・シェパード(マギー・スミス)。ホームレスの彼女は、このバンで寝泊まりし、自由気ままに暮らしていた。プライドが高く、心配する近所の住人の親切にも、悪態で返す偏屈ぶり。ある日、ついに退去命令を受けて途方に暮れるミス・シェパード。劇作家のベネット(アレックス・ジェニングス)は、そんな彼女に自宅の敷地を提供する。一時しのぎになればと軽い気持ちで提案したベネットだったが、まさかそのまま15年間も居座り続けるとは思いもしなかった。頑固で変わり者の彼女に振り回されつつも、決して互いに深入りすることのなく、一定の距離を保って奇妙な共同生活を送るベネット。それでも作家として、ミス・シェパードの謎めいた人生に興味を抱かずにはいられないベネットだったが…。

<感想>実話だというから驚いた。ロンドンの郊外に車での生活をしている老婆の物語なのだが、国の福祉が行き届いているであろうイギリスのお話に、本当にそうなのかと感慨深く思ってしまった。何処の国でも身寄りのない一人暮らしの老人はいる。しかし、日本でも実話ではありませんが、前に西田敏行さんが演じた星守る犬(2011)で、北海道で犬と一緒に放浪の旅をつづけて最後には飢え死にしたようです。

とにかくも、私だって年取ってから最期を迎えるまで自分がどう生きるべきか、などと年を取るとつい考えてしまう昨今です。この物語の老人は、若い頃はピアノ奏者で活躍をして、結婚はしなかったのか、その後は修道女になろうと修道院へ入るも、厳格な規則の中で上手くみんなと合わせて生活できずに修道院を出てから、ワゴン車で放浪の旅に出たようです。それでも、一応は学校も出ていて、ピアノを弾く腕もあったのだから結婚はしなくても、老後はピアノを教えて生活保護も受けて暮らしていけたのに。

ですから、この邦画のタイトルは「ミス・シェパードをお手本に」は、気に入らない。自分一人で、他人には迷惑をかけていないとばかりに威張っているようですが、飛んでもなく意固地な老婆であり、みんなに迷惑をかけているのですから。
とにかく、偏屈で頑固で、老人とは特にこのようになるものかと、観ていて同じ女性として「こんな老後はごめんこうむる」とばかりに、つい非難したくなる。それに、冒頭での事故ですよ。何故に警察へ行かなかったのか。
ボケもはいっているのか知らないが、車のフロントガラスに人間が体当たりして、ガラスが血だらけになるも逃げてしまうのだから。その事故を見ていたのか知らないが、後でミス・シェパードの住んでいる場所を探しあて、一人の男が車のガラスを叩くのだ。そして、老婆はその男にお金を渡す。これは一体何なのか。きっと、男は老婆を轢き逃げ犯人だといい、口封じに金を請求したのだろう。

道路に車を止めて、トイレもビニール袋にして、車の周りに捨てて置く。なんて不潔で不衛生極まりないのだ。どうしても老人はお風呂へ入るのを面倒くさがるが、この老婆は、車での生活だから風呂なんて入らない。画面から臭ってくるような錯覚を覚える。たまには、作家の家のトイレを借りることもあるが、当たり前のようにずうずうしくトイレを借り、綺麗にトイレを使わないから後始末が大変なのだ。だから、その後はトイレを貸さなかったらしい。

それにして、親切に庭に車を止めること許可したこの作家、アラン・ベネットの優しさと親切が仇となってしまう。本当だったら、強引に社会福祉に連絡をしたのだから、強制的に施設へ入れてしまうようにするべきだと思う。社会福祉の人も、たまには様子を見に尋ねてくるも、邪険にして迷惑そうに追い返す。作家のアランは、自分の母親を施設に入れているので、ミス・シェパードも施設へ入れようと努力するも、断られてしまう。
しかしだ、観ていて気の毒には思うが、同情しても何の得にもならない。彼女が死ぬまでの15年間は、その車の中で、自由きままに過ごしてきたのだから。人の迷惑も顧みずに、親切心を当たり前のようにとり、最後まで車の中で暮らすとは呆れて物も言えない。
確かにそのまま、庭に車を止めさせて暮らしていたのだから、そうしたら、こんな映画なんて出来なかっただろうが、とにもかくも、近所の隣人たちの優しさもあってか、彼女は幸せに最期を迎えたようである。
ベテランのマギー・スミスが、ミス・シェパードを演じているが、実にぴったりと頑固老人がハマリ役であり、彼女の演技力でこの作品をB級映画にしないくらいの頑張りであった。

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『ミス・シェパードをお手本に』('17初鑑賞01・劇場) (みはいる・BのB)
☆☆☆★- (10段階評価で 7) 1月7日(土) シネ・リーブル神戸 スクリーン2にて 14:20の回を鑑賞。