パピとママ映画のblog

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3月のライオン 後編★★★・5

2017年04月26日 | アクション映画ーサ行
羽海野チカの人気コミックを、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が、神木隆之介主演で実写映画化した2部作の後編。孤独な青年棋士が三姉妹との出会いを通して成長していく姿を描く。主人公を癒す三姉妹を倉科カナ、清原果耶、新津ちせが演じ、ライバルの二海堂を特殊メイクによってまるで別人に変身した染谷将太が熱演する。

あらすじ:桐山零(神木隆之介)が川本家と出会って1年が経ち、今では家族の一員のように3姉妹と自然に食卓を囲んでいる。今年も獅子王戦トーナメントの季節が始まったが、幸田柾近(豊川悦司)は引きこもってゲームばかりしている長男・歩を叱り反対に突き飛ばされてしまい、頭のケガで緊急入院して不戦敗となる。

長女・香子(有村架純)は仕事も続かず、不倫相手のプロ棋士・後藤正宗(伊藤英明)への想いを持て余し、幸田家は崩壊しかかっていた。一方、後藤は入院中の妻の容体を案じていた。二海堂晴信(染谷将太)は実は難病を抱えていたが、それでも戦うことを望んでいた。初タイトルを目指す島田開(佐々木蔵之介)は故郷・山形の人々のプレッシャーに押し潰されそうになり、“将棋の神の子”と恐れられる宗谷冬司(加瀬亮)も重大な秘密を隠していた。そんななか、川本家の次女ひなた(清原果耶)のクラスでいじめが発生する。さらに3姉妹を捨てた父親が現れ、とんでもない要求を押し付ける。大切な人たちを守るため、零はトーナメントに挑む。

<感想>将棋に生きるすべを求めるしかなかった孤独な少年の成長物語というだけでなく、2つの家族の物語を入れ込んで前後編となっているわけだが、後篇ではその2つの家族の話が全面化する。それでも、前編ほど回想シーンが多くない分良かったかなぁと。川本家と知り合ってから1年が経過し、食卓を囲む姿もすっかり板についた零。
肝心の師子王戦も順調に勝ち進むのだが、周囲の人々にはそれぞれの転機が訪れて、長らく病床にあった後藤の妻を対局中に亡くした後、不倫の仲だった幸田家長女香子と別れ、将棋一筋で生きていくことを決心する。

そして、川本家の高校生の次女ひなたが、学校で虐めにあっていることで苦しむひなたを見て、何もできない自分に腹を立てる零。それでも、ひなたは虐めの話を聞いてくれただけで良かったと言ってくれた。ひなたが手造りの黒猫メガネの人形をくれたが、一度はゴミ箱へ捨てるも、宗谷冬司との対局戦で袋から出して横へ置いたのには驚いたね。続編でもあったなら、ひなたとの結婚も夢ではないぞ。

そこへ、6年間も家族を捨てて女のところへ行った父親が帰ってきて、一緒に住もうと言い出す。家族はすぐには返事が出来ず悩むが、零がその父親に金目当てで帰って来たなら、自分が賞金800万円くらい稼いで積み立てしているので、その金を上げると。そして、次女のひなたと結婚をすると宣言をするのだ。しかし、家族間の問題に零は他人であり、話の仲間には入っていけずモガキ苦しむ。

零が幸田家に来たために、初めは姉弟、零と将棋戦で切磋琢磨でいい関係だったと思うが、姉の香子が零との闘いに負けて、零を平手打ちして悔しがる。そして家出に後藤と不倫関係になるという。それに、弟の歩も登校拒否をして部屋に閉じこもりゲームばかりしている。父親が窘めたところ喧嘩となり、父親が頭を強打して入院。零は自分が幸田家に入り込んだばかりに、すまないことをしたと、養父に詫びを入れ歩の部屋へ行くも、返事がない。

ですが、零が師子王戦に勝って、宗谷冬司との対局戦のチケットを歩むに渡すシーンは最高。幸田家の家庭崩壊と、川本家の話で尺を取る後編では、これが必要かどうかは意見が分かれるところだろう。根本の桐山零の、彼が挑むことになる王者の弱点が単なる雰囲気に終わっていて、かなり肩透かしを食らってしまった。

だが、それぞれの時間に限りがある中で、先のことを考えに考え抜いた彼らは、次の一手を選び前へと進んでいく。それでも、師子王戦トーナメントを軸に、登場人物たちの苦しい過去にもがきながらも、未来へと進む姿が描かれてるのは良かった。

見どころは、後藤との師子王戦での対局である。極限状態で頭を自分の拳で殴りながらも、涙を流しながら本気の一手を選び取る零。将棋はルールに沿えば駒を進めるも戻すも、自分次第の競技。目の前には対局相手がおり、相手の駒を奪って自分のものにすることもできる。そして、投了と言う自分で負けを認めた瞬間に終わるという掟。

人と関わりながら、時には奪ったり奪われたりするけれども、自分が諦めるまで良い未来へ向かおうとするのだ。とにかく最後まで諦めないことの大切さを届けてくれる。ラストは、宗谷冬司との対局戦であり、幸田の養父があつらえてくれた和服姿で、山寺(立石寺)へと、一段一段と階段を上っていく零が清々しく見えました。

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