パピとママ映画のblog

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 家族はつらいよ ★★★★

2016年03月15日 | アクション映画ーカ行
『男はつらいよ』シリーズや『たそがれ清兵衛』などの名匠・山田洋次監督によるコメディードラマ。結婚50年を迎えた夫婦に突如として訪れた離婚の危機と、それを機にため込んできた不満が噴き上げる家族たちの姿を描く。ベテラン橋爪功と『御手洗薫の愛と死』などの吉行和子が騒動を引き起こす夫婦にふんし、その脇を西村雅彦、夏川結衣、妻夫木聡、蒼井優といった実力派が固めている。彼らが繰り出す濃密なストーリー展開に加え、笑いをちりばめながら家族の尊さを表現する山田監督の手腕も見もの。
あらすじ:東京の郊外の住宅地に住むある家族。3世代で同居をする平田家の主、周造(橋爪功)はすでに定年退職をしてゴルフにお酒に悠々自適。妻・富子(吉行和子)は、創作教室へ通い趣味の小説執筆に没頭している。
長男・幸之助(西村雅彦)は商社マンで日々仕事に忙殺され、妻の史枝(夏川結衣)は二人の息子を育てながら、主婦として平田家の大家族を切り盛りしている。

次男・庄太(妻夫木聡)はピアノ調律師で、看護師の恋人、間宮憲子(蒼井優)と近々結婚しようとしている。
金井家に嫁いだ長女・成子(中嶋朋子)は、結婚して家を出て自ら税理士事務所を運営、夫・泰蔵(林家正蔵)は彼女をアシストしている。
ところが浪費癖のある夫・泰蔵(林家正蔵)と別れたいと泣きついてくる。追い掛けてきた成子の夫の言い訳を聞いて、いらついた周造は、思わず自分も離婚の危機にあることをぶちまけてしまう。

<感想>キャスティングが「東京家族」のみんながそのまま続篇で観ているようでした。アットホームでありながら爆笑喜劇であり、崩壊家族であり、脱線家族という、そんなどこにでもいる家族にすったもんだの悲喜劇が巻き起こる、ユーモアを交えた心温まる映画でした。
冒頭で、夫が妻の誕生日であることを忘れていたことに気が付き、彼女に何か欲しいものはないかと尋ねてみると、何と奥さんは「では、離婚届にハンコを頂戴」と言うのだ。目の前に離婚届を突き付けられた夫は、思わぬ事態にぼうぜんとする。夫は50年も連れ添った妻から、まさかそんな言葉が出てくるとは思っても見ないことで、戦中派である夫はどうにも妻の言い分が気に入らなくて腹の虫が収まらない。

というか、どうってことない本気で言っているんじゃないと、軽く考えている。これって、今流行りの熟年離婚ってこと。夫が定年退職をして、毎日朝からブラブラ、ゴロゴロとして家の中にいる。それに、今までは朝食に夕食を作れば良かったものの、お昼まで3食作らねばならない。妻にとっては、かなりのストレスであり、自由が制限されて窮屈極まりないのだ。
夫にしてみれば、今まで長いこと家族のために働いてきたのに、やっと毎日ぐうたらできると思っていたのに。だから、「俺は被害者なんだ」と威張り散らす。確かに妻が夫に不満を述べる「靴下を丸めてぽい、洋服も脱ぎっぱなし、座ったら傍にあるものでも自分で取らないで頼む。」その他にも上げたらきりがありません。この辺では、夫の存在がストレスになった理由を延々と話す妻に、家でも「ある、ある」と頷き苦笑して、口に出して言ったらきりがありませんから。

子供たちは大騒ぎ。理由はなんだ?・・・お父さんの浮気か、それとも借金か?・・・家族会議の末に、長女の婿である泰蔵が探偵を使って調査に乗り出す。探偵が小林念侍さんで、「奥さんの浮気調査ですか」、なんて言うもんだから、怒ってしまう。父親がいつも行っている小料理屋の女将に風吹ジュンが、彼女は常連である周造に、勘違いされるくらいもてなしの上手い女将さんなんですよ。
こんな時、一番大変なのは、同居している長男のお嫁さんですね。子供たちがよってたかって家に乗り込み、しかたなく奮発して鰻重の上を肝吸いつきで頼んでしまう。7人前なんて物入りですよ。
そんなこんなしている内に、父親が怒鳴り散らして血圧が上がり脳梗塞か心筋梗塞か、倒れてしまう。救急車だと大騒ぎ、「東京家族」では母親が階段のところで心臓発作で倒れて帰らぬ人となってしまった。

この父親の病気のせいで、両親の離婚騒ぎも一旦停戦状態。病院の先生には、笑福亭鶴瓶さんが出てましたね。笑ったのが、長男が葬儀屋のチラシを片手に現れ、長女もまさかのことを考えてと、仕事を3,4日は休まなければと。

父親は、大事にはいたらなかったものの、血圧が高いようで、お酒を控えるようにと言われる。この事件で一番応えたのが、残される妻なのだ。それに、大家族を仕切る長男の嫁が、まだまだ日本の家族事情では楽になれませんね。
山田組の常連役者さんたちが、脇を上手く収めてそれは見事なアンサンブルになっていて、最後には、また家族が一緒に仲良く暮らせるというエンディングに拍手を送ります。

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