パピとママ映画のblog

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ノック・ノック ★★

2016年06月22日 | アクション映画ーナ行
『マトリックス』シリーズなどのキアヌ・リーヴス主演によるサスペンススリラー。家族の留守中に2人の美女を家に入れたことで、破滅への道を突き進んでいく男の姿を追う。監督は『ホステル』シリーズや『グリーン・インフェルノ』などの鬼才、イーライ・ロス。『アフターショック』などのロレンツァ・イッツォ、『サイレント・ウェイ』などのアナ・デ・アルマスが主人公を惑わす美女コンビ役で共演。あやしさとただならぬ緊張感が渦巻く展開や、モラルと欲望の間で苦悩する男の胸中を表現するキアヌの妙演にも注目。
あらすじ:家族を大事にし、幸せな日々を過ごしてきたエヴァン(キアヌ・リーヴス)。週末の夜、仕事の都合で妻子のいない家で留守番をしていると、ドアをノックする音が聞こえる。ドアを開けた彼の目に飛び込んだのは、雨に濡れたジェネシス(ロレンツァ・イッツォ)、ベル(アナ・デ・アルマス)という二人の美女。道に迷ってしまったという彼女たちを家に入れたエヴァンだが、そのなまめかしい魅力に惑わされていく。ついに誘惑に負けて快楽に浸るものの、突如として二人は凶暴な本性をあらわにする。

<感想>主人公のキアヌ・リーヴス、大好きというほどでもないが、前作の「ジョン・ウィック」がとても良かったのに、何をどう血迷ったのか酷く愚かな主人公を演じている。「メイク・アップ」のリメイクだというが、これはひどくグロテスクな喜劇映画でした。

スマートフォンで撮影したような決して人に見せてはいけないプライベートな映像、ましてや自分の子供や妻には絶対に見られたくない種類の性的なある動画がFacebookに投稿された。けれども力を振り絞り土の中からようやく手を伸ばしてそれを削除しようとするも、つい「いいね」をタッチしてしまう。これには笑ってしまう。

不条理劇として描かれ作品だが、男たるもの夜中にずぶぬれの若い女が2人、玄関のドアをノックする。妻と子供もいないのでつい優しさのあまり家の中へいれてしまう。服を乾かす間に、2人の女は客室乗務員で知り合いの家を探しているとウソをつく。そして、女2人は誘惑をするのだ。それが間違いのもとで、ただより高いものはなかった。無料ピザをゴチになった男から、すべてものを奪い取ってしまう。

これは女2人がしていることは、犯罪ではなく得体のしれない「行為」なのだ。それが刺激的なのは、その意味の絶望的無であり、建築家のエヴァンと美術家の妻、子供たちがいるきわめて幸せで美しい家を、「時計じかけのオレンジ」のアレックスたちのように破壊し、暴行するが、けれど犯罪ではない。そこには行為しか存在しない。

中年の男が2人の娘にいたぶられるという展開は、「メイク・アップ/狂気の3P」(77)のリメイクなのである。家の中をかき回し壁には落書きをし、奥さんの美術品には落書きをするし、ぶっ壊すし。
ですが行為だけが描かれることによって、その意味のなさが観る者を震撼とさせる。だからこれは喜劇なのだ。
確かに構造は不条理であるが、主人公のキアヌ・リーヴスはただ翻弄され滑稽な表情で被害者として存在させられている。いや、滑稽だけではなく、どこか恍惚とした表情でもある。

よくよく考えてみれば、元はDJをし、今は建築家として成功している主人公のエヴァンの設定がよく分からない。ここでDJとしての設定がどれだけ意味があるのか。ターンテーブルが2台ならぶ部屋で、女2人に暴行されるとき、激しく音楽が鳴り響き、女2人がわざとらしいほど大げさな演技でエヴァンを弄ぶのだが、そのための装飾としか見えないからだ。それに、キアヌのロン毛の髪型にも、2人は短くカットしてしまう。これは、妻もダサイと言って、切てしまえばと言っていた。

新たな道具仕立てにアナログ・レコードとかSNSを使っているが、あまり効果は上げていない。
そこへ美術家である妻のエージェントの男が2人の女に殺されるのも、茶番にしか見えない。どこまでもチープなのだ。
監督が『グリーン・インフェルノ』などの鬼才、イーライ・ロスなので、いつ、血がドバドバとか、内臓がはみ出ての画面が出てくるのかとハラハラして観てた。それでも、新妻のロレンツァ・イッツォにかなりエロイ狂女役を、演じさせ無茶ぶりを発揮しているのだ。だから、そんな感じで観ていると、拷問シーンの描写とかは、見る者に最上級のスリルとマゾヒスティックな喜びを与えてくれます。
監督はヒッチコックのスリラーっぽさを出したかったそうですが、残虐描写はほぼ皆無で、決してそのたぐいの映画ではありませんから。男性原理への女の復讐みたいな、浮気撲滅な映画になっていたとは。

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