ミニオンズ3D ★★★★

『怪盗グルー』シリーズで登場し人気を博した、謎の生物ミニオンたちが主人公のアニメーション。正体不明の愛くるしいキャラクター、ミニオンたちの秘密や、グルーとの出会いなどが本作で明らかになる。ボイスキャストを務めるのは『ゼロ・グラビティ』などのオスカー女優サンドラ・ブロックや、『ニード・フォー・スピード』などのマイケル・キートン。世界中を笑いの渦で包み込む、キュートなミニオンたちの知られざる謎に目を見張る。
注意：全編ネタバレで書いてますのでご注意を。

＜感想＞世紀の大泥棒グルーとのミニオンたちが活躍する「怪盗グルー」シリーズから、ミニオンを主人公にしたスピンオフ作品が誕生した。グルーの手下としてちょこまかとイタズラを仕掛けてきた、黄色い不思議な黄色い生物ミニオンたち。何と地球の創世記から生息していたとは。それに不老長寿なんですから。３Ｄで観賞したので、海の中の映像や旅をする３人のミニオンたちの飛び出す映像、それにラストの蜂が目の前に飛んでくるシーンとか、とにかく吹き替えでしたが、天海祐希さんのスカーレットの声がぴったりで、ナレーターの真田広之さんの落ち着いた声で良かったです。

謎に包まれていたミニオンたちの正体が、海に棲んでいたとは。人類が誕生する遥か昔から歴史と共に進化してきたミニオンたちの生き甲斐は、最強の悪者に仕えること。
一億４５００年前には、恐竜、ティラノサウルスがご主人様に、２５万年前に石器時代の人類と遭遇、４０００年前にはピラミッドを建設、５５０年前にドラキュラの誕生日を祝ってローソクの灯りと太陽の光でご主人様が消滅。その後海賊の手下になり、ナポレオンにも仕えた。
だが、いつもミニオンたちの献身がアダとなり、ボスが命を落とすこともしばしばで、失意のミニオンは氷の洞窟の中で独自の文化を築くことに。卓球にサッカーとか遊んでも、仕えるボスがいない生活の中で、生きる気力を失うミニオンたち。彼らの唯一の目的は、向かうところ敵なしのボスに従うことだったのだが……。

そんな中、ケビン、スチュアート、ボブの３人がボスを探しの旅に出発することになる。やがて１９６８年のＮＹに辿り着き、偶然に見たＴＶ番組でフロリダ州で開催される大悪党大会のことを知るのです。

その時に、着ていた防寒服を脱ぎ、洗濯物の干してある中から、子供用のジーンズで出来たオーバーオールを盗んで着るわけ。

それが定番となりフロリダへ向かう途中で、ヒッチハイクで車に乗せてもらうネルソンファミリーの陽気な悪党家族。旅の途中で銀行強盗をして警察に追われるし、無事にオーランドの悪党大会の会場へと。

会場の中には、クローンの博士がたくさんいるところで、ボブが雇って下さいと頼むと、使用人は機械でたくさん作れるのでいらないと断られるも、その時、オリジナルの博士が事故で死んでしまうのだ。

そして、大悪党大会で史上初の女悪党スカーレットに魅せられたケビンたち。スカーレットの手にあるルビーを、私から盗めたらその場で子分にしてやるというのだ。３人の大奮闘でルビーを盗み、スカーレットの手には熊のぬいぐるみが。そして、彼女の子分になった３人は、最初の任務として英国女王の王冠を盗んでくるよう指示されるのですが、英国王室へ忍び込んだ３人の身に飛んでもない事態が発生するのです。

３人が女王のいる宮殿の中へと侵入、もちろんミニオンたちにも武器としてスカーレットの夫であるハーブに、火炎放射器のような溶岩飛ばし銃、手足が伸びるビョンビョンバネの伸び伸びスーツ、催眠ガズが出るの緑色の帽子とか、それを上手く利用するのも面白い。ドアは溶岩銃で壊して穴を開け、警備の兵士たちを催眠帽子で眠らせて、王冠の部屋には老兵が留守番をしていた。その老兵も催眠帽子で眠らせてと、するとその老兵には催眠ガスが効かないのだ。王冠が下へと転がって行き、ボブの伸び～る手足で３人が女王の馬車の中へと。

その後が、なんとアーサー王の剣が、石に突き刺さっているところへと出た。するとボブがその剣を抜いてしまう。つまりは、イギリスの新国王様はボブに決まりってことに。
彼のクマのぬいぐるみのお蔭で、エリザベス女王の王冠をゲットして、戴冠式でイギリスの王様になってしまうシーンもあります。
そんなミニオンたちに嫉妬をしたスカーレットが、３人を襲って宮殿までくるんですからね。スカーレットのスカートの中には、機関銃はもちろんのこと、ミサイルまで装備されて、スカートごとジェット機みたいに空を飛ぶんですよ。
ですが、スカーレットに騙されてお城の地下牢に閉じ込められた３人のミニオンは、拷問部屋でのシゴキに耐え、無事地下水道構から逃げ出します。教会の上へ出て、葬式の花輪を拝借して、それに蜂が一匹飛び回っていて、教会ではスカーレットの戴冠式が行われようとしていた。そこへ、３人のミニオンが天井のシャンデリアにぶら下がり、シャンデリアごと落ちてしまう。
ペシャンコのスカーレットだと思いきや、なんとスカートのロケットで出てきた。ここで、プロレスラーやら相撲取りやら、屈強の警備員たちが出てくる。
一番の面白いのが、ケビンがハーブの作ったカプセルの機械の中へ入ると、巨人に変身してし
まいまるでゴジラが街の中を歩いているような。ケビンたちを追ってイギリスへとやってきたミニオンの仲間たちのいる喫茶店の横を、ノッシノッシと歩いていく巨人のケビンが最高。
それに、スカーレットを摘まんで、ミサイルを口に含んで空へと爆発だ。ケビンが小さくなってオーバーオールの落下傘で降りてきたよ。女王陛下にケビンは、ナイトの称号を受けて、スチュアートにはスーパーギターを、ボブにはビッグベンのスノードームを。スチュアートはそのスーパーギターを、叩き壊してしまうんですからね。

そこへスカーレットが出現、ですが、そこへ出てきたのは怪盗グルーの子供が冷凍光線銃でスカーレットを凍らせるということで、目出度し目出度し。
最強最悪のボスを求めて、世界中を放浪するケビンたち。その後を追ってミニオンの仲間たちも、イギリスを目指して旅にでるのです。オーストラリアにアジアに赴いた彼らが、日本にも降り立ったのですね。桜の季節の富士山も見事でした。中でもミニオンたちが何をいっているのか解らない言葉を駆使し、陽気に歌って踊るシーンが超かわいいんです。６０年代のロックに傾倒するスチュアートが、ギターを奏でる姿も猛烈にキュートなんですが、私の一番お気に入りは、クマのぬいぐるみを持っている小さいボブが大好きです。ＮＹで女の人の後を付けてタクシーに乗ったボブ、すると、タクシーが停まってボブとクマのぬいぐるみを放り出した。それから、ボブはそのクマさんを大事にしている。
「
バナナ」が大好きなミニオンたち、バナナの言葉は人間と共通しているが、ミニオン語の言葉は、何を言っているのか解らないが、その甲高い声は一度聴いたら忘れられない。一人ずつでも可愛いんですが、たくさんのミニオンが、ワラワラとひしめくとまた違う味わいがあります。みんなでサッカーをする姿から、行き倒れる姿まで、仕草から判明するそれぞれの個性の違いにも注目したいものです。
怪盗グルーに出会う前の、彼らの身に何が起きたのかが全部明らかになっているのが嬉しいですよね。とにかくミニオンズが超可愛いし、全編に渡って笑えた。最後までご覧ください、オマケがたくさん出てきますので。
１作目「怪盗グルーの月泥棒」
２作目「怪盗グルーのミニオン危機一発」
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