パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞、未公開DVD、お気に入り自己所有のビデオ・DVDの感想などネタバレ有りで記録しています。

悪の法則  ★★★

2013年11月16日 | アクション映画ーア行
マイケル・ファスベンダーにブラッド・ピット、ペネロペ・クルスにキャメロン・ディアスにハビエル・バルデムという豪華スターが共演した心理サスペンス。欲望に駆られて裏社会のビジネスに手を出した弁護士とその仲間たちが、危険なわなにハマり否応なく堕(お)ちて行く姿を描き出す。メガホンを取るのは『ブラックホーク・ダウン』などの巨匠リドリー・スコット。セレブリティーたちを破滅へと追い込む謎の黒幕の存在はもとより、予想だにしないラストに驚がくする。
あらすじ:メキシコ国境付近の町で弁護士をしている通称カウンセラー(マイケル・ファスベンダー)は、恋人ローラ(ペネロペ・クルス)との結婚も決まり人生の絶頂期にあった。彼は実業家のライナー(ハビエル・バルデム)と手を組み、裏社会のブローカー、ウェストリー(ブラッド・ピット)も交えて新ビジネスに着手する。その仕事は巨額の利益を生むはずが……。
<感想>リドリー・スコット監督が「ノーカントリー」の原作者コーマック・マッカーシーの初の映画脚本を映像化。裏社会のビジネスに手を出した弁護士が悪に絡め取られるさまを、マイケル・ファスベンダーを始め豪華なキャスト共演で描いている。スペイン語には字幕がないなんて、どうでもいいセリフだったのか意味不明なお知らせにいらつく。

描かれるのは、生と性と死である。3人の男たちが、誰かに操られているとしたら、怖すぎです。前半部分で、作り手側があえて説明を避けるような不可解な展開。そして、各人物が語る妙に教訓めいたセリフが、終盤の伏線になるのか、・・・どうなるのかと観ているこちら側の脳細胞を刺激してくる。
ちょっと、私には難しすぎたのか、物語のストーリーは単純なのだが、このシーンはどういう意味なんだろう???が続いて、理解不能状態なのだ。キャスト陣が豪華版、彼らが驚愕のシーンに挑戦しているのを観て、さすがにキャストで観客を呼ぶ手もあったのかと唸らされる。

ハンサムで自信家の弁護士なのだが、婚約者のローラに内緒で、彼女に婚約指輪として30万ドルの高額なダイヤの指輪をプレゼントしようと、巨額の利益を生む麻薬絡みのビジネスに乗り出す。アルマーニのスーツを着こなし、愛車はベントレー、身分相応なものに囲まれて生きている男。
メキシコ人組織の麻薬を運ぶ闇ビジネスに手を染めたマイケル・ファスベンダーが、ある日のこと組織の運び屋が何者かに殺され、2000万ドル分の麻薬が消失。偶然にも運び屋がカウンセラーの世話する死刑因の息子だったことで、彼にも危機が迫っていく。
仲介人のウェストリーによれば、組織はファスベンダーを裏切り者とみなし報復に出るという。身に覚えはないが状況を理解した彼は、恋人のペネロペと共に逃亡しようとする。弁護士のマイケル・ファスベンダーには名前がなく、カウンセラーと呼ばれている。

ブラッド・ピット扮する、女たらしの伊達男の裏社会のブローカー、ウェストリー。危険な連中のやり口を熟知し、ファスベンダーに再三にわたり警告する。彼も街中で、通り魔のような男に首にワイヤーを巻きつけられ死亡する。それを指示していたのは、マルキナのような気がしたのだが。

弁護士・カウンセラーの親友でリッチで派手好きな実業家、ライナーにハビエル・バルデムが演じて、ファスベンダーと共に、クラブを開業する。裏社会のビジネスにはウェストリーも加わっていた。巨額の利益の反面、組織の残虐さも聞かされるのだが。
ライナーの恋人・マルキナにはキャメロン・ディアスが演じており、見せ場はライナーの目の前で、開脚して陰部をフロントガラスに押し付けるシーンである。何だかエロスを感じたが、あの開脚に体操選手みたいで着地が見たかった。彼女はチーターを2頭ペットにしていて、草原で獲物を追い掛けさせる趣味がある。

それに、カウンセラーの恋人ローラに扮したペネロペ・クルスの婚約指輪を見て、自分にない幸せを得ている彼女に嫉妬し、その指輪を彼女を殺して自分の物にするヤバさ加減がすごい。可愛そうなローラがゴミ捨て場に転がっていた。
もしかして、ライナーに見切りをつけたマルキナが、ラストでマルキナが投資銀行の男と絡んでいた。金は手段ではなく、奪うことの方がハンティングのように快楽なのだろう。彼女が組織のボスなのかと思ったのだが、最後に自分も命の危険を感じて香港へ逃げるというのだ。一番得したのはダイヤの指輪をぎらつかせていた彼女だったのかも。
この脚本のメキシコ人組織の殺人の描写は、断片的だが遊び心で死体を汚物に沈めたり、殺人ビデオを犠牲者の身内に送ったりと、凶行を淡々とこなしていく残虐さは、「ノーカントリー」以上である。組織と対立する連中も、バイクに乗る運び屋の首をワイヤーで切断するなど、頭が入ったヘルメットが道端に転がるおぞましい場面が印象的である。

悪夢ならまだ目覚められる、罪なら償える。が、原題の「カウンセラー」と呼ばれ青年弁護士と周囲の人々が巻き込まれるデス・スパイラルは、有無をいわせずこの世の出来事として、ただただ避けようもなく迫ってくるばかりなのだ。
あの、冒頭のマイケルとペネロペの幸せそうなベットシーンは何だったのだろうか。ファスベンダーが救いの手を求めて麻薬カルテルのところへ行くのだが、助けることはできないと。答えは“悪”そのものだというのだ。
メキシコとの国境地帯の空気の乾き、荒涼とした横広がりの景観。獲物を追うチータそのままに、金の匂いのする死体に群がる土地っ子たち。足元がグラグラと揺れているような、登場人物たちの居場所の不安定さ。
容赦のない残酷さと救いのなさに打ちひしがれ、必ずしも清廉潔白ではない人々の姿を写して、ハッピーエンドも、どんでん返しのカタルシスもないのだ。
2013年劇場鑑賞作品・・・324 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

『映画』 ジャンルのランキング
トラックバック (31)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 共喰い ★★★★ | トップ | くじけないで ★★★★ »
最近の画像もっと見る

あわせて読む

32 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
『悪の法則』 2013年11月15日 TOHOシネマズ日劇 (気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!))
『悪の法則』 を鑑賞しました。 初日の最終回にしては空いていたよ 【ストーリー】  メキシコ国境付近の町で弁護士をしている通称カウンセラー(マイケル・ファスベンダー)は、恋人ローラ(ペネロペ・クルス)との結婚も決まり人生の絶頂期にあった。彼は実業家のラ...
悪の法則 (★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★)
【THE COUNSELOR】 2013/11/15公開 アメリカ R15+ 118分監督:リドリー・スコット出演:マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピット 罪を、選んだ。 [Story]メキシコ国境付近の町で弁護士をしている通称....
悪の法則 /THE COUNSELOR (我想一個人映画美的女人blog)
ランキングクリックしてね ←please click これだけの豪華キャストだけど、話は地味で斬新さもなし。 ペネロペ、キャメロン、ハビエルにブラピ、そしてマイケル・ファスベンダー共演、 リドリー・スコット監督作のクライムサスペンスってことで今....
[映画『悪の法則』を観た(寸評)] (『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭)
☆悪くないが、これは、商業ベースに乗せたいだろう作品としては厳しい気がした。  完成度もいいのだが、私が求めるリドリー・スコット監督の姿は微塵も感じられなかった(どなたか、バカな私に教えてくれ^^;)。  予告編で、「誰が悪か?」みたいにキャッチコピー...
タイトルデザイン_38(MOMOCO) リドリー・スコット監督『悪の法則(The Counselor)』マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、ハビ... (映画雑記・COLOR of CINEMA)
豪華なキャスト、コーマック・マッカーシー初の映画脚本ということで注目を集めたリドリー・スコット監督『悪の法則(The Counselor)』出演はマイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、ハビエル・
劇場鑑賞「悪の法則」 (日々“是”精進! ver.F)
その女、悪女… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201311160001/ ★枚数限定ポスター★■両面印刷B版■ [映画ポスター] 悪の法則 (THE COUNSELOR) [B-DS]価格:17,600円(税込、送料別) 【送料無料】悪の法則 [ コ...
人生は戻れない。『悪の法則』 (水曜日のシネマ日記)
欲望に駆られて裏社会のビジネスに手を出した弁護士と彼を取り巻く人たちを描いた心理サスペンスです。
悪の法則 / The Counselor (勝手に映画評)
監督がリドリー・スコットで、出演俳優陣がマイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピットと言う錚々たるメンバー。凄い作品が予想されるんですが・・・。 いやぁ、一体全体どう言う映画なんですかね? ラス...
悪の法則 (心のままに映画の風景)
メキシコ国境付近。 通称カウンセラー(マイケル・ファスベンダー)と呼ばれる弁護士は、恋人ローラ(ペネロペ・クルス)との結婚も決まり人生の絶頂期にあった。 実業家のライナー(ハビエル・バルデム)と裏社会の麻薬ブローカー、ウェストリー(ブラッド・ピット...
悪の法則/マイケル・ファスベンダー (カノンな日々)
鬼才リドリー・スコット監督がテキサスを舞台に危険な裏ビジネスに手を染めてしまった男たちと周囲の人物たちがたどる運命を描いた心理サスペンス・ドラマです。この豪華出演者た ...
悪の法則 (こんな映画見ました〜)
『悪の法則』---THE COUNSELOR---2013年(アメリカ )監督: リドリー・スコット 出演:マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス 、ハビエル・バルデム 、ブラッド・ピット 「ノーカントリー」「ザ・ロード」の原作者でもあり、本....
悪の法則 (悠雅的生活)
3.9カラット。警告。人生の岐路。
悪の法則 (だらだら無気力ブログ!)
イマイチ面白みに欠ける。
悪の法則 (本と映画、ときどき日常)
監督 リドリー・スコット 出演 マイケル・ファスベンダー     ベネロペ・クルス     キャメロン・ディアス お金の為に麻薬ビジネスに足を踏み込んだ有能な弁護士。 彼や、その仲間達が否応なしにも堕ちていくお話。 豪華キャストです。 上記以外にも、ブ....
悪の法則 (そーれりぽーと)
リドリー・スコットがメガホンを撮った、豪華キャストの犯罪映画と言うことで期待していた『悪の法則』を観てきました。 ★★ 1クールドラマを2時間にまとめてみたけど、語る場面や見せ場ばっか繋いでしまったせいで脈略端折り過ぎてさっぱりわからない、ナレーションを...
『悪の法則』 (こねたみっくす)
ホンモノの悪を甘く見るな。 目的のためなら手段は選ばない、人命も気に掛けない、そして言い訳も常識ではなく理にかなったもの以外は通じない。それがホンモノの悪。 全編を通し ...
悪の法則 【劇場で鑑賞】 (映画B-ブログ)
キャメロン・ディアスやブラッド・ピットなど 豪華キャストが共演し、監督はリドリー・スコット という映画「悪の法則」が公開されましたので 観に行ってきました。 悪の法則 原題:THE COUNSELOR 製作:2013アメリカ 作品紹介 「エイリアン」のリドリー・スコット監督が ...
「悪の法則」 (Con Gas, Sin Hielo)
宝飾品と下水処理。 邦題を付けるの難しかっただろうなと推測する。ただ、インパクトはともあれ、「法則」という言葉は悪くないと思った。 それは物語自体が定番と言ってしまえばそれまでの展開であったから。欲に目がくらんだ一人の弁護士が陥る悲劇のパターン=法則....
『悪の法則』 (京の昼寝〜♪)
□作品オフィシャルサイト 「悪の法則」 □監督 リドリー・スコット□脚本 コーマック・マッカーシー□キャスト マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、       ハビエル・バルデム、ブラッド・ピット■鑑賞日 11月17日...
悪の法則  監督/リドリー・スコット (西京極 紫の館)
【出演】  マイケル・ファスベンダー  ペネロペ・クルス  キャメロン・ディアス  ハビエル・バルデム  ブラッド・ピット 【ストーリー】 メキシコ国境付近の町で弁護士をしている通称・カウンセラーは、恋人ローラとの結婚も決まり人生の絶頂期にあった。彼は実業家...
「悪の法則」 (ここなつ映画レビュー)
超豪華キャスト。マイケル・ファスベンダーが霞む程。ハビエル・バルデムにブラッド・ピット、キャメロン・ディアスにペネロペ・クルス。監督は超大物のリドリー・スコット。 邦題は秀逸。正に「悪の法則」によって、抗おうとしても抗う事のできないその定め。すべか...
悪の法則 (映画的・絵画的・音楽的)
 『悪の法則』をTOHOシネマズ渋谷で見ました。 (1)本作に主役級の俳優が5人も揃って出演するというので興味を掻き立てられ(注1)、映画館に足を運びました。  映画の原題は「Counselor(弁護士)」で、映画の中でも単にカウンセラーと呼ばれる弁護士の男(マイケル・...
カウンセラーの失敗〜『悪の法則』 (真紅のthinkingdays)
 THE COUNSELOR  メキシコ国境の町、エル・パソ。若くして成功した弁護士(マイケル・ファスベン ダー)は、恋人ローラ(ペネロペ・クルス)との結婚を考えていた。自らを過信した 彼は、麻薬絡みの危ないビジネスに手を染める。  ↑ いつも...
「悪の法則」 人と運命、獣と弱肉強食 (はらやんの映画徒然草)
本作が始まる時「劇中のスペイン語は制作者の意図により字幕が出ない」という内容のお
悪は操り、操られる (笑う社会人の生活)
18日のことですが、映画「悪の法則」を鑑賞しました。 弁護士は実業家のライナーと手を組み、裏社会のブローカー、ウェストリーも交えて新ビジネスに着手する それは裏社会ビジネス、しかしその計画が崩れ始め・・・ 悪に手を染め追いつめられていく、ただそれだけのス....
悪は操り、操られる (笑う社会人の生活)
18日のことですが、映画「悪の法則」を鑑賞しました。 弁護士は実業家のライナーと手を組み、裏社会のブローカー、ウェストリーも交えて新ビジネスに着手する それは裏社会ビジネス、しかしその計画が崩れ始め・・・ 悪に手を染め追いつめられていく、ただそれだけのス....
悪の法則 (銀幕大帝α)
THE COUNSELOR 2013年 アメリカ 118分 サスペンス/犯罪 R15+ 劇場公開(2013/11/15) 監督: リドリー・スコット 『プロメテウス』 製作: リドリー・スコット 出演: マイケル・ファスベンダー:カウンセラー ペネロペ・クルス:ローラ キャメロン・ディアス....
【映画】悪の法則…内容もキャメロン・ディアスの顔も怖い名作 (ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画)
お久しぶりです。 さて、最近の一番大きな出来事… 2014年6月22日(日曜日)にルンバ(※ロボット掃除機)を買ったことでしょうか。 なかなかの優れモノです ダイソンで人間が15分掃除するより、ルンバが数時間掃除続ける方が部屋は確実に綺麗になります。割とお高い買...
悪の法則 (いやいやえん)
「黒幕は誰だ」という煽り広告が全然違う内容の話(黒幕が誰かなんてメインの話ではない)。小難しいと聞いていたが、そうでもなかった。しかも台詞回しがやたらと思わせぶりなのがなんだか嫌な感じだ。一瞬の隙で文言に翻弄されストーリーに追いつけなくなる。 婚約...
映画評「悪の法則」 (プロフェッサー・オカピーの部屋[別館])
☆☆★(5点/10点満点中) 2013年アメリカ=イギリス合作映画 監督リドリー・スコット 重要なネタバレあり、未鑑賞の方は注意。
悪の法則 (映画と本の『たんぽぽ館』)
グッサリ心に刺さりすぎ * * * * * * * * * * このポスター、臆面もなく豪華出演陣を強調しておりますが、 しかし、豪華出演陣を目眩ましにした凡作かとおもいきや、 なかなかに鬼気迫る作品なのでした。 ベテラン陣がこれでもかと、私達をストー....
悪の法則 (miaのmovie★DIARY)
悪の法則 [DVD](2014/04/02)マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス 他商品詳細を見る 【THE COUNSELOR】 制作国:アメリカ  制作年:2013年 メキシコ国境付近の町で弁護士をしている通称カウンセラー (マイケル・ファスベンダー)は、恋人ローラ(ペネロペ...