パピとママ映画のblog

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高慢と偏見とゾンビ ★★★・5

2016年11月29日 | アクション映画ーカ行

ジェーン・オースティンの古典『高慢と偏見』をベースに、原文をほぼそのまま用いつつ、内容を過激なゾンビ・アクションに改変して話題を集めたセス・グレアム=スミスの同名マッシュアップ小説を「シンデレラ」のリリー・ジェームズ主演で実写映画化。18世紀末のイギリスを舞台に、結婚への葛藤と恋のすれ違いに胸を焦がしながらも、増え続けるゾンビに立ち向かっていくヒロインの運命を描く。共演はサム・ライリー、ジャック・ヒューストン、ベラ・ヒースコート、チャールズ・ダンス、レナ・ヘディ。監督は「セブンティーン・アゲイン」「きみがくれた未来」のバー・スティアーズ。

あらすじ:18世紀末、イギリス。謎のウイルスが蔓延し、増殖したゾンビが次々と人々を襲っていた時代。片田舎に暮らすベネット家の5人姉妹は、幸せな結婚に憧れながらも、カンフーや剣術の訓練に励み、ゾンビと戦う日々を送っていた。そんなある日、近所に資産家のビングリーが引っ越してきて、さっそく舞踏会が開かれることに。思いがけない殿方たちとの出会いのチャンスに胸をときめかせる姉妹たちだったが、次女のエリザベスは、ビングリーの友人ダーシーの高慢な態度に反感を抱いてしまう。以来、ことあるごとにダーシーに反発してしまうエリザベスだったが…。

<感想>ジェーン・オースティンの時代を舞台にして、画面は文芸映画のタッチなのに、「バイオハザー」チックなものに見えてしまう、ゾンビ映画である。このまま普通に「高慢と偏見」を続けてもいいんじゃないかと思えて来るくらいに、まともな演出をしているところへ、いきなりゾンビものやら戦闘美女ものやらの要素が、ぶち込まれているのが、原作小説同様珍妙な面白さを生み出す、と言う狙いなんでしょうね。

ですが、作り手の狙い通りに愉快に思ってもらえるかは、人によって分かれそうですから。観る前に、元ネタの乙女のきらめき、恋のときめき、女性の尊厳といった「高慢と偏見」を、せめてあらすじくらいは知っておくと良いですよ。まぁ、それでも、古典の原作の最重要テーマを薄めることなく、しっかりとゾンビ・映画と融合させているのはさすがと感じました。それに音楽も文芸映画と武闘映画の両方になっているのも興味深い。

ですが、女性による刀剣アクションまで混入して、コルセットを締め上げながら、美脚のあちこちにナイフを仕込むエリザベス(リリー・ジェームズ)他、姉妹たちには痺れました。ですが、実に目まぐるしく、映画的には好奇心は高まるものの、一体どうなることかと思ってしまった。

その間に、古典的な男女の物語とヴィクリア朝の階級制度も描かれていくのですが、やがてゾンビたちが産業革命の陰で貧困と病に苦しむ、差別された人々の群れが見えて来る。

ゾンビが蔓延したロンドンを壁で囲んで隔離させるっていう発想も、何だか他の映画にもあったような、娯楽映画をやろうとしながらも、作家たちはそこまで計算しているのかと思うと、気味悪くなってしまう。

しかもおちゃらけたノリで、撮ろうとしていない姿勢もいいのですが、少林寺拳法やら日本刀をフィチャーしているわりには、それがイイ感じで炸裂していないのが少し残念なところ。もちろん、ゾンビ映画の流儀に習った、かなり残虐な殺戮場面も見どころですから。
ラストに結婚式を上げるダーシー卿とエリザベス姉妹の美しいこと、そこへ、ゾンビ集団がやってくるというオチはどうかと思ってしまった。
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