パピとママ映画のblog

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日々ロック ★★

2014年11月30日 | アクション映画ーハ行
さえないダメ男だがロックを愛する心だけは誰にも負けない青年が、ロックスターを目指して突き進んでいく青春ドラマ。榎屋克優による人気ロック漫画を、『SR サイタマノラッパー』シリーズなどの入江悠監督が実写映画化。極限まで興奮すると真っ裸になってしまう主人公には『男子高校生の日常』などの野村周平、彼の運命を変えていくヒロインを『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ』でも入江監督とタッグを組んだ二階堂ふみが熱演する。
あらすじ:勉強もスポーツもダメ、彼女ナシのパッとしない高校生だが、ロックを愛する心だけは人一倍強い日々沼拓郎(野村周平)。友人に誘われバンドを結成した彼は卒業後、上京して伝説のライブハウスで活動し始めるが、なかなか客は集まらない。そんな現実にもめげず熱いライブパフォーマンスを繰り広げていたある日、トップアイドル宇田川咲(二階堂ふみ)と出会う。

<感想>前作の「SR サイタマノラッパー」シリーズ観てないので、今回は二階堂ふみちゃんが、アイドルを演じるというので観賞。特にRCサクセションの「雨あがりの夜空に」をライブハウスで歌うシーンがあるのですが、本当に歌っているいるので、それも巧いしね。

後のデジタル系の歌謡曲を歌うシーンでは、口パクのような、なんだか衣裳もステージの照明とかも、ファッションモンスターの「きゃりーぱみゅぱみゅ」を真似て演じているようで、独自のスタイルで歌って欲しかった気がしました。
が、プロデューサーの婆ぁが、宇田川咲を使い捨てのアイドルとして見ているのは、実際の音楽界でもこれは有りなのかもしれませんね。

途中では、日々沼拓郎のロックバンドの男たちとの乱闘シーンもあり、足蹴り、回し蹴りのアクションもキレッキレで良かったです。それでも、アクション部分では「地獄でなぜ悪い」の方が大胆に演じていました。
そして、後半では余命幾ばくもない癌患者の役で、カリスマ性の存在感は変わらずそのままで、カッコ良かったですね。断食したり眉毛を剃ったりして、本当の病人のように痩せて、彼女らしい演技に力が入ってました。

他の役者さんでは、主人公の日々沼拓郎に野村周平が扮して、全裸でアフロヘアの野村周平がギターを片手に、汗まみれで熱唱しているのだが、歌がどこかで聞いた歌で、一本調子でただガナっているだけにしか聞こえません。
でもね、野村周平の演技が臭すぎて、大根役者かって、どうもあのような大げさな演技は、私には鼻について来てダメでした。
そして、ビジアル系のお姉キャラのバンドのボーカルにも、辟易する。ダメだこれは、最後にも出てくるのだが、余りの変貌に驚いた。
他の登場人物だって、バカバカしさを通り越して、全力で真剣に演じているから滑稽ではあるものの、私には笑えないという結果に。

ライブハウスを営業している、トップアイドル宇田川咲の親戚の叔父さん役に、竹中直人さんがいつものレゲエふうの扮装で、相変わらず弾けちゃって最高ですこの役者さんは。その他で蛭子さんが出てましたね。ライブハウスが火事になり全焼して、日々沼拓郎のメンバーたちも散りじりバラバラになり、建設現場やキコリとか、日々沼は故郷の港で鯵の開きをさばいているし。

まぁ、それでも、クライマックのシーンの、嵐の中でのライブシーンでは、扇風機とか雨を降らすホースとかで嵐を撮影しているところで、全身ずぶ濡れになりながら歌う野村周平に、感動する二階堂ふみが向かいの窓から見ている場面、「そこまでやるか」って思ってしまった。二人の関係は、恋人同士でもないし、拓郎も彼女を好きかどうかはわからない。でも、お互いを大切に思っている。拓郎にとって咲は、道を教えてくれた人だから。
どさまわりでもいい、“ザ・ロックンロールブラザーズ”は、どこまでも自分たちの王道を突き進むのだ。
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