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グランド・イリュージョン 見破られたトリック★★★★

2016年09月04日 | アクション映画ーカ行
イリュージョンを駆使して悪がせしめた大金を奪う犯罪集団フォー・ホースメンの活躍を描いた『グランド・イリュージョン』の続編。ハイテク企業の不正を暴こうと計画を進める彼らと、立ちふさがる天才エンジニアの攻防を活写する。監督は『G.I.ジョー バック2リベンジ』などのジョン・M・チュウ。ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソンなどの主要メンバーが再結集し、ダニエル・ラドクリフが宿敵となるエンジニア役で参戦。より驚きを増したイリュージョンとスリルを極めた物語に圧倒される。

あらすじ:アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)がリーダーのマジシャン集団、フォー・ホースメン。イリュージョンショーを繰り広げては不正に搾取された金を奪取してきた彼らが、再び出現し注目を浴びる。しかし、新たなショーでハイテク企業の不正を暴こうとするが、何者かによってイリュージョンは失敗に終わる。その裏に、ウォルター(ダニエル・ラドクリフ)という天才ハイテクエンジニアの存在があった。

<感想>張り巡らされた伏線と最後のどんでん返しで騙される人が続出して話題になった2013年のグランド・イリュージョン」、奇想天外なマジックを駆使して世の悪と戦うイリュージョニスト集団“フォー・ホースメン”のクライムアクションの続編が登場した。あれから1年後、復活を遂げたフォー・ホースメンの前に、イリュージョンがまったく通用しない天敵が立ちはだかる。イリュージョンは科学に打ち勝つことができるのか?、そして再び待ち受ける衝撃のどんでん返しとは?・・・。

華麗なイリュージョンを駆使して、悪事を暴き、庶民や弱者に金を配る正義の犯罪集団フォー・ホースメンの前に立ちはだかるのは巨大IT企業のコンピュータ・チップを悪用しようとする天才エンジニア。イリュージョンVS科学の戦いが幕を開ける。

グループの紅一点、ルーラ(リジー・キャプラン)が得意とするのは人体切断系のショッキングなマジック。腕が折れたり、縄を抜けたりするのはお手のものですから。カード使いのジャック(デイヴ・フランコ)が、巨大トランプの裏側の人間をシャッフルして、観客にクイズを出題、誰が何処にいるか、あなたは当てられる?。

そして、ロンドンのゲリラ・イリュージョンでアトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)が披露するのは、観客の見守る中で、降り注ぐ雨をピタッと静止させ、さらには空へと逆流させてしまうなんて、超驚きもんです。

一番に驚いたのは、罠にかかったホースメンが、NYのビルの逃走用の脱出パイプに飛び込んだのに、何故かマカオの中華料理店に瞬間移動している。これをウォルターが得意満面に種明かしをするシーンにも驚いた。それと、催眠術師のウディ・ハレルソンが、実は双子だったということにもびっくりし、片割れの弟が敵側にいることも明らかになる。
敵役を楽しそうに演じるダニエル・ラドクリフや大御所のマイケル・ケインに、台湾のトップスターであるジェイ・チョウにも注目したい。

実はホースメンの再結集から全てを操っていたのは、ウォルターだったというのだから。彼は科学的な観点からホースメンの計画を見破り、マカオへ瞬間移動させたことを自慢する。それに、ホースメンの力でオクタ社からチップを盗めと脅迫する。そのチップを手にした者は世界中のあらゆるシステムにアクセス可能になるというのだ。

4人は計画に従いながらも隙あらばウォルターを陥れようと画策するが、彼の方が一枚上手のようで、マジックは科学には勝てないと言うのが彼の持論のようであります。

ここで、オクタ社のセキリティーの厳重なところを、俳優たちが世界最高峰のマジシャンチームによる猛特訓を受けて、フランコーはトランプを長距離飛ばしてターゲットに当てることができるようになり、リジーは髪の毛でカードをキャッチすることも可能に。

世界的マジシャンのデヴィッド・カッパーフィールドが共同プロデューサーに名を連ねているだけあってか、マジックシーンは特殊効果に頼らないという徹底ぶりに驚いた。

クランクイン前にキャスト陣は猛特訓を受け、M・ラファエロは口から炎を吹くスキルを身につけ、ダニエル・ラドクリフやデイヴ・フランコもカードの扱いを完璧にしたそうですから。

今回も鮮やかなマジック&トリックの数々に目を奪われること必至ですが、前作から続くある“物語”に意外な結末が用意されているのもお見事といっていい。ですが、前作を観ていなくても十分に楽しめるのでご心配なく。

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