パピとママ映画のblog

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東京喰種 トーキョーグール★★★・8

2017年08月01日 | アクション映画ータ行
石田スイの人気コミック「東京喰種トーキョーグール」を実写映画化。人間を捕食する異形・喰種が潜む東京を舞台に、ある事故を契機に半喰種となった青年の運命を謎めいた少女との出会いを交えながら活写する。メガホンを取るのはCMやPVを中心に活躍してきた俊英、萩原健太郎。主演にテレビドラマ「デスノート」などの窪田正孝、ヒロインに『HK/変態仮面』シリーズなどの清水富美加が名を連ねている。

あらすじ:水とコーヒーと人体だけを取り込むという人間の姿をした怪人・喰種が東京の街に紛れ、人々は恐れを抱いていた。そんな中、平凡な大学生のカネキ(窪田正孝)は事故に遭ってしまう。知人の少女リゼの臓器を移植して死を免れるが、それが原因で半喰種となったカネキは、頻繁に足を運んでいた喫茶店あんていくで働くことになる。そしてカネキは、アルバイトの女子高生トーカ(清水富美加)や、店に集まる客が喰種だと知り……。

<感想>人気コミックの実写化というが、原作を見ていないので何も知らずに鑑賞した。この作品のテーマの持つ重さが、それを伝える存在としての主人公・金木研の媒介力の高さこそが、演じている窪田正孝くんに、責任感や覚悟を背負わせていたのが、何よりの原因なのではないかと。とにかく、主人公の金木を演じる窪田正孝くんの演技の巧さと、動作や格闘技に、喰種を生身の人間が演じることでより大きな意義があると思いました。

金木が好きになったリゼの蒼井優、喰種のリゼに襲われ瀕死の重傷を負うも、直後に命を落としたリゼの臓器を移植され、一命を取り留めるわけ。

その後、半喰種と化したカネキが、徐々に喰種の気持ちを理解し、闘いに身を投じていく話だが、これが喰種と仲良くなってハッピーエンドでは、すまないことを物語っている。どうしてかって、リゼが人間ではないので、まだ存在しているってこと。

主人公のカネキが、号泣したり、嘔吐したり、絶叫したりといった鬼気せまる演技で表現してみせる窪田正孝くん。「人間で在りたい」というカネキの悲痛な想いで魅せる演技とはいえ、こんなにも壊れそうな心を、窪田正孝くんが抱えていたのだとすれば、彼の口からも重い言葉が出て来るのにも納得がいく。

人間と同じ見た目でありながらも、人間を捕食する存在「喰種」や、対喰種用の武器「カグネ」(喰種の背中やお尻から伸びる触手状の武器を鞭のようにしならせて戦う、男女や子供とかで違う)といった架空の要素をどうこの世に具現化するのかが見ものです。見た目には、グロイ血が滴る人肉、カグネを使い戦う姿も凄惨で、まるでホラー映画のよう。
超人的な身体能力を持つ喰種(グール)との戦闘を、どれだけ高度なアクションで再現するのか?・・・そういったことは確かに本作では重要なのだが、この実写化が当然それらを一定以上のレベルでクリアしていると思う。

ですが、この映画の本質はそこにはないと思った。「人間」と「喰種(グール)」という、それぞれに心を持った生き物たちが争い傷つけあうのは何故なのか?。
半喰種(グール)の主人公であるカネキが、もがき苦しみ、涙しながらも闘うことを選ぶのは何故なのか。

喫茶店のオーナーに助けられ、働くことになるカネキ。

母親である喰種(グール)相田翔子が殺されてしまい、その娘ヒナミちゃんがCCGから襲われる。

それを救うのが半喰種のカネキであり、トーカとの特訓で変化していくシーンとか、カネキが全身から喰種(グール)になりたいと漲らせる力が、武器である「カグネ」を伸ばして戦う姿になってしまうことが、思ってもみないことであり、葛藤でもあるのだ。

喰種の駆逐を目指すCCGの捜査官である、大泉洋さんは、元は喰種なんですね。だから、グールを退治するために、自分の武器であるカグネを使ってグールを退治するわけなんですよ。だから、カネキの窪田正孝くんとCCGの大泉洋との対峙があるんですが、窪田正孝くんの勝利ってことになるわけ。これって、どうなっているの?・・・。

「東京喰種」の胆とは、つまりフィクションだからこそ浮彫になる、そうした人間の葛藤や愚かさである。だからこそ、この実写版で役者たちが恐るべき熱量でそれぞれのキャラクターを体現したことの意味は、とてつもなく大きいと思った。
俳優たちの狂気じみた笑顔や、張り裂けそうな慟哭、生身の人間だからこそ立ち込めるその強烈な生臭さを感じとれるのも、リアルな手触りで観る者に突き付けてくれるに違いありません。
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