パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

予告犯 ★★★★

2015年06月12日 | アクション映画ーヤ行
「ジャンプ改」で2011年から2013年にかけて連載されて人気を博した筒井哲也のコミックを実写化したサスペンス。法では裁けぬ悪や罪をネット上で暴露し、その対象への制裁を予告しては実行する謎の予告犯シンブンシとエリート捜査官の攻防が展開する。監督は『ゴールデンスランバー』、『白ゆき姫殺人事件』などの中村義洋。『脳男』などの生田斗真が、新聞紙製の頭巾を被った異様な主人公を怪演、その脇を戸田恵梨香、鈴木亮平、濱田岳、荒川良々ら実力派が固める。息詰まるタッチに加え、社会のさまざまな闇に光を当てる硬派な視点にも注目。
<感想>ネット社会を舞台にした犯罪ものかと思えば、主人公のゲイツこと奥田宏明、生田斗真くんが演じているのですが、彼一人が犯人かと思えば、そうではなく、同じように真面目に働いていた若者が、パワハラやイジメに遭ってやむなく会社を辞める。派遣先でのパワハラ、ハローワークに通っても仕事が見つからない厳しさ、やむなく日雇い労働にと。その廃棄場での重労働に、タコ部屋のような飯場に押し込められ、人間扱いされていない若者5人。
ですが、彼らの結束力が固いのは、彼らが社会で除け者にされた人間の集まりだから。中でも、フィリッピンから出てきた少年は、日本へ父親を探しに自分の腎臓を売って金にして来日。しかし、名前しか判らないので父親は見つからず、その飯場で死亡する。親方は、その少年の金を搾取し、死亡したら穴を掘って埋めとけなんて簡単に言う。

食中毒騒ぎを起こした食品会社や、軽薄なバカッター、金の力で世論を誘導しようとする政治家たち。その政治家に殺人予告をするゲイツ。だが、政治家も負けてはいない、バイトのサクラを使ってフォーローする。その政治家には小日向さんが扮してました。

人間の尊厳を平気で踏みにじる企業や権力者、ですが、無責任な若者に次々と鉄槌を下すのだ。警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香には、戸田恵梨香が、彼女も幼い頃に虐めに遭い、川に飛び込んで死のうと思ったこともあったが、自力で克服して刑事になる。だからということなのか、彼らに対してもキツイ言葉で叱りつけ、そんな社会に負けるな、もっと頑張れと歯がゆい若者に怒りを表す吉野絵里香。

警視庁サイバー犯罪課の刑事、吉野絵里香と、下流社会を生き延びてきたゲイツをリーダーとするテロリストグループとの頭脳戦が見どころの一つですね。
ですから、彼らのしていることは、その日雇い労働現場の違法行為など、社会の最下層で追い詰められてきた人間たちの代弁者でもあるのです。だから、彼らは泣き寝入りをしたくなくて、何か法律が裁かない社会悪に対してお仕置きする現代の“仕事人”のようにも見えるんです。IT系の知識と大胆さで、権力者に立ち向かう姿がとってもクールに映る。

シンブンシ:犯行予告の際にいつも新聞紙で作った覆面を被っている謎の男たち。ネット上での人気が次第に高まり、模倣犯や擁護派が現れる。
主人公のゲイツ(生田斗真)、彼はIT系の会社の元派遣社員で、正社員を目指して真面目に働いていたのだが、社内での社長による虐めに遭い、正社員になるどころか掃除夫としてこき使われる。犯行動機は社会への復讐か?

カンサイ(鈴木亮平)、関西弁で話すガテン系で、ロックバンドを組んでいたが、解散の憂き目にあう。自殺願望のあるファンから貰ったペンダントには、毒薬が入っている。

メタボ(荒川良々)、気のいいグループ内のムードメーカーだが、キレると怖い一面もある。何時か回らない寿司を腹いっぱい食べるのが夢だという大食漢。

ノビタ(濱田岳)、メガネをかけた気弱な元ニートで、行きつけのラーメン屋で働く女の子と仲良くなったことから、グループから足抜けを考えている。
彼らが出会う回想シーンは、社会派ドラマの趣もあり、中盤のゲイツが戸田恵梨香演じる刑事吉野に追われて、下水道に逃げ込むシーンは、堺雅人が犯人に仕立てられて逃げ込む下水道と同じような「ゴールデンスランバー」を彷彿とさせる。

やがて、ゲイツたちがネット上で騒ぎを煽った意外な理由が明かされることになります。本当は、飯場の親方を殺したのは4人であり、最後には生きずらい世の中に、ピリウドを打って集団自殺をしてしまうという、悲しい結果になる。ラストではどんでん返しのような展開もあり、全部の犯行をゲイツ一人で被ってしまう動画もあり、自分のためにはもうガンバレなくなっていたゲイツが、仲間のためにと思った時に、こんなアクションが起こせるっていうことなの。
本当の事実は5人とも仲が良くて、飯場に火を付けた後で、海へ行きスーパーで買ってきた寿司を皆で食べ、それが最後の晩餐となるのだ。過激でスピーディな展開で、ゲイツが毒の量を少なくして生き残った3人には、第二の人生を頑張って生き抜いてもらいたいですよね。最後まで一気に見せる、社会派エンタメ作品でもあります。
2015年劇場鑑賞作品・・・119映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

『映画』 ジャンルのランキング
トラックバック (24)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ザ・ガード 西部の相棒 ★★.5 | トップ | シャドウズ・ゲート  ★★ »
最近の画像もっと見る

アクション映画ーヤ行」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

24 トラックバック

『予告犯』 世界を変える方法 (映画のブログ)
 【ネタバレ注意】  予告犯は、犯行前日にメッセージを配信する。   明日の予告を教えてやる。   勘違いするな。   俺は自分の為にやってるわけじゃない。   何がしたいかって?   まあ、黙って見てろよ。   俺が世界を変えてやる。  切なく...
劇場鑑賞「予告犯」 (日々“是”精進! ver.F)
誰かのために、動くということ… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201506070000/ 【メール便送料無料】「予告犯」オリジナル・サウンドトラック[CD]【J2015/6/3発売】価格:2,700円(税込、送料別) 3,000円以上お...
予告犯/生田斗真、戸田恵梨香 (カノンな日々)
筒井哲也さんによる同名コミックを原作に中村義洋監督が生田斗真さんの主演で私的制裁を繰り返す謎の予告犯と警視庁の女性捜査官の戦いを描く物語を映画化したサスペンス・スリラ ...
予告犯 (単館系映画と舞台)
予告犯 MOVIXさいたま 2015/6/6公開インターネット上に、新聞紙製の頭巾にTシャツの男(生田斗真)が登場する動画が投稿され始める。彼は動画の中で、集団食中毒を起こしながらも誠意を ...
予告犯  (Break Time)
今日は、曇りがちで・・・
人は未来に希望がなければ生きてはゆけない。『予告犯』 (水曜日のシネマ日記)
法律では裁けない悪や罪をネット上で暴露し、その対象への制裁を予告しては実行する謎の予告犯シンブンシの物語です。
予告犯 (だらだら無気力ブログ!)
これは思ってたより面白かったな。
『予告犯』 2015年5月29日 朝日ホール (気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!))
『予告犯』 を鑑賞しました。 この映画は観ていて、『白ゆき姫殺人事件』を思い出した...同じ監督の中村義洋監督だった。 どうりで。。。 【ストーリー】  インターネット上に、新聞紙製の頭巾にTシャツの男(生田斗真)が登場する動画が投稿され始める。彼は動画の中...
映画感想『予告犯』-2015年 (見取り八段・実0段)
納得できない部分もあるし中村監督作品として満足度が高いわけではないけれども大好きだ!「シンブンシ」大好き。だって誰かがそう言ってあげなければ救われない人たちがいるのだか...
「予告犯」事件の真相を知った先にみた一握りの人には解らない多くの人が明日は我が身という現実が目の前にあるという社会 (オールマイティにコメンテート)
「予告犯」はネット上でユーザーネームしんぶんしと名乗る人物が犯行を予告し実際に犯行をLIVE映像で流す事で世間の目を惹き付け、それを追う女刑事がこの事件の真相を追跡して行く ...
予告犯 (miaのmovie★DIARY)
【YOKOKUHAN】 制作国:日本  制作年:2015 インターネット上に、新聞紙製の頭巾にTシャツの男 (生田斗真)が登場する動画が投稿され始める。彼は 動画の中で、集団食中毒を起こしながらも誠意を見せ ない食品加工会社への放火を予告する。警視庁サイ ...
予告犯 (映画的・絵画的・音楽的)
 『予告犯』をTOHOシネマズ渋谷で見ました。 (1)生田斗真の主演作であり、また予告編で見ても面白そうな気がして、映画館に行ってきました。  本作(注1)の最初の方では、新聞紙で作った仮面をかぶった男(シンブンシ)が、「6時間のナイトパック1500円のこのタコ部....
予告犯 (とりあえず、コメントです)
筒井哲也著の同名コミックを中村義洋監督が映画化した社会派サスペンスです。 予告を観て、一体何が起きているのだろうと気になっていました。 東京という大都会を中心に展開される事件は、深い悲しみと慈しみに彩られていました。
予告犯 (★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★)
2015/06/06公開 日本 119分監督:中村義洋出演:生田斗真、戸田恵梨香、鈴木亮平、濱田岳、荒川良々、宅間孝行、坂口健太郎、窪田正孝、小松菜奈、福山康平、仲野茂、田中圭、滝藤賢一、本田博太郎、小日向文世 悪か?正義か? Story:インターネット上に、新聞紙製の頭...
予告犯  監督/中村 義洋 (西京極 紫の館)
【出演】  生田 斗真  戸田 恵梨香  鈴木 亮平  濱田 岳  荒川 良々 【ストーリー】 インターネット上に、新聞紙製の頭巾にTシャツの男が登場する動画が投稿され始める。彼は動画の中で、集団食中毒を起こしながらも誠意を見せない食品加工会社への放火を予告する。...
予告犯 (花ごよみ)
原作は筒井哲也のコミック。 監督は中村義洋。 主演は生田斗真。 動画サイト上で制裁を予告、 そして実行する予告犯。 新聞紙で作った覆面マスクを被った 主人公ゲイツを演じます。 戸田恵梨香、鈴木亮平、濱田岳、荒川良々が共演。 社会から見放されてしまった男達。...
「予告犯」 (或る日の出来事)
なるほど! な計画であった。
『予告犯』 (京の昼寝~♪)
□作品オフィシャルサイト 「予告犯」□監督 中村義洋□脚本 林 民夫□原作 筒井哲也□キャスト 生田斗真、戸田恵梨香、鈴木亮平、濱田 岳、荒川良々、       宅間孝行、窪田正孝、小松菜奈、田中 圭、小日向文世■鑑賞日 6月14日(日)■劇場 TO...
予告犯 (にきログ)
さて、こちら少し前に見ていたんですが感想は遅くなりました 予告時点ではまったく見る気もなかったんですが、評価がそこそこだったので 見に行きたいといわれてついていくことに これ、漫画原作の作品だったんですね あらすじ インターネット上に、新聞紙製の頭巾...
「予告犯」 「区別」する側の態度の蔓延 (はらやんの映画徒然草)
前作の「白ゆき姫殺人事件」ではネットに溢れる匿名のつぶやきが根拠のない「真実」を
予告犯 (C'est joli~ここちいい毎日を♪~)
予告犯 '15:日本 ◆監督:中村義洋「白ゆき姫殺人事件」「ゴールデンスランバー」 ◆出演:生田斗真、鈴木亮平、戸田恵梨香、濱田岳、荒川良々、宅間孝行、坂口健太郎、窪田正孝、小松菜奈、福山康平、田中圭、滝藤賢一、本田博太郎、小日向文世 ◆STORY◆インター...
予告犯 (銀幕大帝α)
2015年 日本 119分 サスペンス 劇場公開(2015/06/06) 監督: 中村義洋 『白ゆき姫殺人事件』 原作: 筒井哲也『予告犯』 出演: 生田斗真:奥田宏明(ゲイツ) 戸田恵梨香:吉野絵里香 鈴木亮平:葛西智彦(カンサイ) 濱田岳:木村浩一(ノビタ) 荒川良々:...
予告犯 (のほほん便り)
ネット犯罪の恐怖を描いた筒井哲也による同名コミックを生田斗真主演、戸田恵梨香共演で映画化したサスペンス・スリラー。 キャスティングと、彼等のアダ名がぴったり、でしたね。 また、俳優達も実力派で、今旬な面々。ストーリー共々、見応えありました。 ネッ...
映画 『予告犯』 (こみち)
              JUGEMテーマ:邦画       少年ジャンプ連載されていた漫画が原作の『予告犯』。 ......