パピとママ映画のblog

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舞妓はレディ ★★★

2014年09月18日 | ま行の映画
『Shall we ダンス?』など数々の名作を手掛けてきた周防正行監督が、舞妓をテーマに撮り上げたドラマ。周防監督が20年前から考え続けてきた企画で、とある少女が舞妓を夢見て京都の花街に飛び込み、立派な舞妓を目指し成長していく姿を歌や踊りを交えて描く。主演は、半年に及ぶ選考とおよそ800名に上る応募者の中から選ばれた新星・上白石萌音。共演には長谷川博己、富司純子、渡辺えり、岸部一徳ら実力派がそろう。

あらすじ:古都・京都。お茶屋・万寿楽にある夜、絶対に舞妓になりたいと少女・春子(上白石萌音)が押し掛けてくる。春子は必死で頼み込むが、誰も相手にしようとしない。ところが偶然その様子を目にした言語学者の「センセ」こと京野(長谷川博己)が、鹿児島弁と津軽弁が混ざった彼女に関心を寄せたことから、晴れて万寿楽の仕込み(見習い)になる春子だったが……。

<感想>周防正行監督が最新作でミュージカルに挑戦。ヒロインはどうしても舞妓になりたいと京都に来た津軽弁を話す少女の春子。厳しい稽古で日本舞踊や三味線、礼儀作法を学ぶ春子だが、最大の壁は舞妓には必須の京言葉。
果たして春子は一人前の舞妓になれるのか?・・・本作はそんな春子の成長をミュージカルをたっぷり盛り込んで映し出す。お茶屋ファンタジーです。

しかし、これはもう「マイ・フェア・レディ」をベースにした映画と言っていいでしょう。ですが、監督はウディ・アレンの「世界中がアイ・ラブ・ユー」のように俳優自身が個性を存分に発揮して歌うというふうにしたかったそうです。もちろん振り付けは、パパイア鈴木が担当で、花柳流ではありません。
京野が春子のなまりを直そうと歌で教える場面も「京都盆地に雨が降る」という歌とか、「一見さんお断り」など花街の解説になる歌も入っている。

他にも、「Shall we ダンス?」の出演者の竹中直人に渡辺えりや、そうそう監督の奥様である草刈民代は、芸妓の里春を演じて客の高嶋政宏との掛け合いとか、百戦錬磨の恋へとつなぐなど、監督の奥様である草刈さんは、出番大目ですからね。何だか、故伊丹十三監督の映画には絶対に宮本信子さんが主演しているという定番でしたが、周防監督もしかり愛妻家であるので、奥様を綺麗に見せるシーンが多い、そうなんでしょうね。

そういっても、主役の春子を演じた新人の上白石萌音は、歌も踊りも台詞だって、これから映画に活躍することを期待できる女優さんになるでしょう。
ミュージカルということで、京都生まれのシンガーソングライターである、種ともこさんの力は大きいです。監督の書いた話し言葉やイメージを、京言葉や方言も活かしていることなど、きちんと歌える詩にしているのには感心しました。

舞妓や芸妓が仮装してサービスする節分のお祭りを、歌と踊りを交えて描いているシーンなど盛りだくさん。花街のお座敷でのシーンで、一番驚いたのは、草刈民代さんと田畑智子さんが、「しゃちほこ」と呼ばれる逆立ち芸を見たときです。舞妓さんというとおしとやかで優雅なイメージがあるのに、その舞妓さんが突然、足に着物を挟んで逆立ちですから。これは御座敷での余興で、お客さんを楽しませるためなんでしょうね。挟んだ着物が落ちたらそれもご愛嬌でしょうか。

岸部一徳が春子の夢の実現に一役かうことになる老舗の呉服屋社長を演じて、長谷川博己は、京言葉を研究する言語学者・京野を演じて、春子の方言を矯正し、京言葉を仕込む。

春子の“センセ”そして、東京育ちの“よそもん”として、春子の疎外感にそっと寄り添う人物でもある。
お茶屋のお母さんに富司純子、さすがに着物を着なれているので所作が美しい。それに、初恋の映画スターとの恋は、お母さんの富司純子さんの若い時の役には大原櫻子が歌って踊って上手いし、その憧れのスター俳優には、妻夫木聡さんが演じてました。

舞妓はレディ 舞妓はレディ 花となりましょう♪
舞妓はレディ 舞妓はレディ 明日に咲きましょう♪
ラストのシーンでは、みんなで小川にかかる橋を渡り、カメラが手前に向かって歩いて来る春子の姿にタイミングを合わせ、北野、京野がその両側にタキシードで並び、その他のキャストたちも全員入ってまさにミュージカル映画でしたね。
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