パピとママ映画のblog

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TAP THE LAST SHOW ★★★・5

2017年06月24日 | アクション映画ータ行
「相棒」シリーズの水谷豊が自ら主演も兼ね、記念すべき映画監督デビューを飾ったエンタテインメント・ドラマ。タップダンスの魅力を前面に、一人の落ちぶれた元天才タップダンサーが、演出家として若きダンサーたちとともに最後のステージを作り上げていく姿を、圧巻のタップダンス・ショウとともに描き出す。共演は岸部一徳、前田美波里、北乃きい。また主人公とともにラスト・ショウに挑む5人の若きダンサー役には、オーディションで選ばれた本物のダンサーたちを起用。

<感想>「熱中時代」シリーズから、17年間続く「相棒」シリーズと、国民的俳優として活躍してきた水谷豊が、40年間温めてきた企画が、自身の手によって映画化された。もちろん、監督・主演であり、自身もタップを踊っていた経験から、タップの映画を作ろうと思い立って40年経ったと言うことだそうです。これは、水谷豊さんのファンはもちろんんのこと、タップダンスの素晴らしさを見せつける映画でもあると思うのですが、物語はありきたりな、主人公がケガをして踊れなくなり、タップの殿堂“THE TOPS”のオーナーにして渡の盟友である毛利喜一郎の岸部一徳さんが心臓病で、ついに店じまいということで、ラストショーを渡に演出してくれとたのむことから始まります。

鶯谷のイベントホール・東京キネマ倶楽部で、これが本作の舞台となる老舗の劇場です。ザ・トップスのラストショーに向けた、オーディションが行われたシーン。振付師の水谷豊さんが、プロのタップダンサーを夢見る無名の新人たちに、ショービジネス界の過酷さを突き付けるハードなシーンであります。
ステージ上に50人のダンサーがひしめく中、厳しい表情の渡が登場して、ステッキでリズムを刻み始めるのだ。唐突に始まったオーディションに、戸惑いつつも、ダンサーの何人かが渡のリズムに食らいつき、タップを踏み出した。次々とステップの指示を飛ばす渡に、必死で応えようとするダンサーたち。

当然のごとく脱落者も出て来る。ステッキが折れるほどの鬼気せまる顔で渡りが演じたかと思えば、「少し休みますか」とダンサーに声をかける優しさもある。

中でも、最後のオーデションの一人であるMAKOTOが、渡のステッキリズムに付いてきて見事に踊り切るのだ。彼を助手として認めて、その他のダンサーたちは、MAKOTOを一目置く者もいるが、嫉妬心を抱く者もいる。渡が再起不能のケガをした現役時代の十八番である「トランポリンからドラム缶へ着地」という大技をMAKOTOに受け継ぎさせたいと願い、練習させる。

その舞台にかけて練習をしているキャストたちは、みな、タップダンスを楽しみにしており、それだけでは食べていけないので、夜間の工事現場で働くMAKOTO、自閉症気味のJUN、夜のホストクラブで働くMAKOTOにライバル心むき出しのRYUICHIなど、女性タップダンサーのバレエから転向してタップダンスに励む気管支炎喘息持ちの女、その他にも昼間の仕事がメインで、タップダンスだけでは暮らしていけない。

だが、いつの日かプロのタッパー夢見るダンサーたちの苦悩と成長の物語。ラスベガスの舞台に立ちたいと「夢見る」若人たちなのだ。ですが、主役級のMAKOTOの恋人森華役の北乃きいちゃん、妊娠をしており経済的にもMAKOTOには、ダンスよりも働いてもらいたいのだ。

しかし、キャスティングがすべて、プロのタップダンサーだからこそ実現できたということですね。印象に残るのが、練習風景もさることながら、一夜限りのTHE TOPSのラスト・ショウは、魂が鳴り響く、見事なラストダンスの24分間でした。まさか、映画館で本物のタップダンスの競演が見られるとは思っても観なかったので、感激ひとしおでした。

MAKOTOという若者が、渡のタップ人生を走馬燈のように思い浮かべて、もしかして、渡の息子なのでは、と思っていたら、最後に真実が明かされて、本人もやっぱりという感慨深い表情をしていた。

その他の出演者たちは、「相棒」ファミリーからの出演が実現して、岸部一徳、六角精二らOB、現役からは片桐竜次、小野了が、意外なところでサプライズ登場でした。水谷豊の静と、踊りの動だけで充分に持つ話だけに、オーナー毛利喜一郎の岸部一徳さんが、心臓病であの世へ旅立ってしまうシーンも、各ダンサーの家庭環境まで事細かく手を広げたせいで、大味になっているのが悔やまれますね。

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