やだやだ

一日の中でやだやだ…って思う事が多々ある

例えば今日はヒロル

…

会社の車…バッテリーが上がってる

ってヒロルが言う

…待て。前回運転したのお前じゃない？？

『いや、何もしてねぇっす』

『半ドアだったり、ルームランプつけっぱなしだったりしない？』

『ぜってぇ、無いっす』

トラックで車庫まで行ってみる

バッテリーが上がってる車の運転席に座る

…ルームランプのボタンが引っ込んでる（押されている

とりあえずケーブルでつないでエンジンを掛ける

エンジンが掛かって

ルームランプが点く

『ルームランプ点くじゃん！！オメェじゃん！』

『…』

ここで謝らないのね。

やだやだ。









今日の岩手県の俺地方

最近では珍しい感じで気温が緩んだ

先日の雪が圧雪になって凍結になって

会社の駐車場がガチガチになっていたのだけれど

日中の温かいうちに

その氷を剥がして鳩のオッサンと駐車場の日当りのいい所に

剥がした氷を散らかした。

…

夕方になっても溶けきらなかった氷があって

このまま夜になって冷えると明日の朝は大変だねって言って

二人でそれを寄せた

駐車場に散らばっていた氷はなくなった

…その数分後に、俺と鳩のオッサンで集めた氷を

駐車場にばら撒くヒロル。

一体、何を考えているのか分からない

そこへ事務で性格のキツいババアが登場

『こりゃ～！！今からなんで散らかすの！！凍って明日の朝、大変でしょ！！』

…当然である

でも、ヒロルはそう思っていない

『人がせっかくやったのに、ババアが怒りやがってよ…』

何も先の事を考えられないんだなぁ

やだやだ








こんな風に

俺は一日中、どこかで何かに『やだやだ』を感じる

『やだやだ』に、手足がついて動いているのが俺じゃないかしら






今日の仕事は割とヒマな方だった

最近、お歳暮を届けたりする仕事をしていたのだけれど

今日は特にヒマだったので

鳩のオッサンと二人で行く事にした

普段、滅多に行く事のない所へ行ったりもしたので

ナビゲート的な感じで連れて行った。

…

それが早く終わったので

ちょっと本屋さんでも寄って行こうぜってなって

本屋さんで少し時間を潰したのでした

絵本コーナーがクリスマスっぽい感じになっていて

何だか華やか

クリスマスにちょっと関係のありそうな絵本を手にして

ちょっと読み始めた

…あれ？

何コレ

いい本じゃない

待って待って

やばいやばい

ちょっと、俺

泣きそうですよ

とってもいい話ですよ

目に潤いが。

ギュッて目を瞑ったら

ポロッてこぼれるじゃない。

俺は、あくびのフリを大袈裟にして

絵本コーナーを離れた

年齢と共に涙腺がボロボロだ。

やだやだ。







ちなみに絵本のタイトルは

内緒の秘密のモニョモニョだ。

その程度で泣くと思われたら大変だ。