苦手はとりあえず、置いといて・・。

　アスペっ子の中には、騒がしいところが苦手、厳しく叱ってくるのが苦手、じっと座っているのが苦手、とにかく集団と行動をするのが苦手・・など、その子なりの苦手感があります。

　苦手と言うと、何となく、我慢をさせることも教えて・・と言う方もいますが、その大半は、本人にとって、我慢ができるという範囲のものではありません。（苦手という言葉が、返って誤解を招くのかも知れませんね。不快、不安、恐怖の対象とでも行った方が良いのかも知れません）

　親御さん達には、苦手なものは、できるだけ取り除くことをお勧めします。

　周囲の人の中には、「苦手を克服してこそ」と言う人もいますが、それは聞き流して、できるだけ取り除いてもらいます。

　本人の持っているエネルギーが「１０」だったとします。苦手なものがあると、それと対決をするのに、「８」エネルギーを費やします。すると、本人は、それ以外の生活に使えるエネルギーは、わずか「２」しかありません。その「２」だけで、余裕をもった日常生活は出来ません。

　逆に、苦手なものを避けて見ましょう。苦手なものに費やすエネルギーを「３」に減らして見ましょう。すると、本人は、それ以外の日常生活に使えるエネルギーは、「７」になります。当然、「２」の時に比べて、やれることも増えれば、他人に配慮する余裕も出てくるかも知れません。他人に配慮することが出来れば、他に人からもプラス評価です。本人も、プラス評価を得られれば、より頑張るエネルギーが出てきて、日常の能力も逆に高めて行くことが出来ます。

　苦手を克服。。なんてことばかり考えて、やみくもに時間だけが経っていくよりは、ちょっと、苦手なものを横に置いておいて、本人自身が、自ら頑張れるような環境を作って見るのもいいかもね・・です。