「知らなかったワー」と、同級生だったご婦人が、可愛らしい花束を持って、訪ねて来てくれた。数週間前の事だ。
「オッーどうした」。パソコンを新しくしたそうで、その入れ替えとかで、その新品に不具合が有ったりして、そんな事でセッティングにも手間隙掛かりで、ようやく、ブログなども読めるようになり、我家のダックが亡くなったのを知ったのだそうだ。
読んでいて「涙が出たワ」と話していたが、ここの家にも大型犬がいて、散歩の時に、余りの大きさの違いで、犬同士がじゃれ合う事は無いのだが、何度かお会いした事がある。
しかし、1~2年前にここの愛犬も亡くなり、思い出が吹っ切れず悲しいと言っていた。
何か見ていると、大型犬は小型犬に比べ、寿命が短い犬種が多いのかナ、そんな気がしますよね。
今は、小型犬を二匹飼っているそうで、また新しい生活が始まっている。
愛犬が亡くなった時は、ペット霊園に行った話しやら、「虹の橋」のお話しなど、色々な事を聞いていた。
ダックが亡くなって幾許月、私は家内に比べ、毎日おりんを鳴らし、線香をあげる事がなくなった。その事を家内にとがめられ、あわてて手を合わせお参りする事がある。
ふと思いついた時に、「ダック」と声を掛け、線香をあげ手を合わす程度だが、思いかけず、そんな時に、可愛い花束に、水に浮く、カーネーションの香りのキャンドルを「愛犬のために!」と、心配りを頂いて有りがたい。
ダックもあの頃の事を思い出し、きっと喜んでくれている事だろう。
別件:ここから別のお話。
昨日、NHKBSの番組で、「薄楼記」(原作五味康祐)全十一話と云う番組が始まった。
五味康祐は大男だった。若いときに、畳の部屋で、一度講演を聞いたことが有り印象深い。
その時は、将棋指しの話で、富士額の面相の話まで出て、勝負師の生き様の成果が語られていた。
吉良上野介の息の掛かった 丹下典膳(主人公)と中山安兵衛(堀部安兵衛)の絡みから物語が始まってゆくのだが、立場は異にしても、互いに深い友情を感じる二人。
だが、話が進めば、浅野内匠頭の殿中刃傷事件は、二人の運命をさらに変転させてゆく。
時代小説界の巨人が、侍の本分を貫く男たちを描いた、名篇と紹介されている。
久々に安兵衛のお話しである。こう云う切り口のお話があるとは、知りませんでしたね。
丹下左膳と堀部安兵衛に興味のある方は、
第一話の再放送が明日、日曜日BSプレミアム午後6:45より、ご覧あれ。
丹下典膳という名前は、林不忘が創作した「丹下 左膳」と、大仏次郎が創りだした「鞍馬天狗」の本名「倉田典膳」の合成であるが、作者によれば実在の人物ということになっている。二人の人物に、武士道の誉れを見たのか、ただし、真偽のほどはわからない。
それは、あなた自身が、番組を見て、武士道とは何ぞやを、探る事になる。