パン屋√s(ルーツ)。

一人で営んでる「パン屋√s(ルーツ)」の日々。

パン焼いたり、つぶやいたり、パン焼いたり。

7月震災チャリティ販売について。

2014-07-13 | 東日本大震災関連
さて、7月の震災チャリティ販売のお知らせです。

今月は7/24(木)~7/27(日)の4日間とさせて頂きます。
今月もAさんがお忙しい中、軽やかに気合い入れて(←え?矛盾?)
珈琲豆を焙煎し、薀蓄をつけてくださいましたっ。
是非お目通しくださいね。↓↓↓

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町内のAです。チャリティでの珈琲のお買い上げ、ありがとうございます。

 今回のお題は、焙煎の道具です。

珈琲の生豆は英語で「グリーン・ビーンズ」と呼ばれているように、
淡い緑色をしています。粒は小さく、カチカチに堅くて、みなさんにおなじみの
珈琲の香りは一切しません。生臭いような、ちょっと嫌な匂いがします。
これに熱を加えて、焦がさないようにカラメル化していくのが、焙煎という作業です。
なので、ありとあらゆる?方法があります。

 少量でも良ければ、「銀杏煎り」でも焙煎ができます(私はやったことが
ありません)。
家庭焙煎用の手網や焙烙(ほうろく)、あるいはミキサーのような形をした
電気仕掛けの焙煎機も売られています。
フライパンや片手鍋、ポップコーン鍋で焙煎もできます。あるいは電子レンジに
かけるとか、電動工具のホットガンの熱風を当てるとか、竹に生豆を入れてたき火に
突っ込むとか……。

 自家焙煎のお店に置いてある業務用の焙煎機は、シリンダーに生豆を入れて
グルグル回すのが一般的です。熱源はガスで、シリンダーに穴が開いているのを
「直火」(業界では「ちょっか」と呼んでいます)、穴が開いていないのを
「半熱風」と言います。1キロ釜、3キロ釜、5キロ釜……と容量が増えていく
のですが、1kg釜でも軽自動車くらいの値段がします。
だいたいは排気をコントロールするダンパーと温度計がついていて、中には
コンピュータ制御できる機種もあります。




 ↑↑↑

 さて私がいま使っているのは、ご覧のような手回しのサンプルロースターです。
1回で500グラムの生豆を焙煎できます。
 金沢で作られているもので、「baisen-e」という名前です。「イー」のは何が
良いのかと言えば、シリンダーの内側にセラミックがコーティングされていて、
遠赤外線が出るようになっています。豆の細胞を壊さずに焙煎できるということですが、
まろかやな風味で甘味を引き出してくれるように感じます。検索をかければ
サイトがすぐ見つかると思うので、興味のある方はご覧下さい。

 手回しの良いところは、何と言っても安くて置き場所を取らないことです。
メンテナンスは要らないし、故障のしようもない。欠点は覆いがないので、熱が
シリンダーの周りを対流せずに、下から加わることです。
 以前は「天ぷらガード」を工作して覆いを作っていたのですが、ガスレンジを交換
したら消火装置が作動してしまうのです。いまは使うコンロを「小」から「大」にして、
炎を広く強くして対策をしています。コンロと覆いの問題は、これからの課題です。
あとダンパーがないので排気をコントロールできない(悩む余地がないとも
言えます)し、温度のデータを取ろうとすると大変だったりします。

 ともかく人力100%の作業、なのであります。シリンダーは耐熱グリスを
塗ってセットするので軽く回るのですが、だいたい1分間に80回転くらいさせて
います。
 20分であげるとすれば1600回転、チャリティ用に2キロ焙煎するとなると
6400回転となります(イミのない計算してんなー)。5キロ焙煎するのに16000回転
させた翌朝は、さすがに腕がだるかったりします。置き場所とお金があれば、
業務用の焙煎機を買うのですが、でも買っちゃったら珈琲屋になってしまいそうで
怖いです。

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↑↑
以上、今月の薀蓄でした。

いや~、この焙煎機を16000回転もさせるなら腕がダルくなるのも
当然ですよね・・・・。ほんっとにお疲れ様です。

人力100%というのは、データや動力に頼ることができないため、逆に五感を
研ぎ澄ます必要があります。だからこそ美味しいものができるのではないか・・と
私は常々思っていますが、今回の焙煎機の薀蓄を読むと、Aさんの珈琲豆が美味しい
理由をチラっとだけ垣間見ちゃった気がしますね。

Aさん、業務用の焙煎機を買って珈琲屋さんになるもアリでしょう、と思うのは
私だけではないはず。それくらいAさんの珈琲は美味しいと思います。

で、今月焙煎してくださったのはコチラです↓↓↓




↑↑
【ケニア ニエリ 中深煎り 95グラム 500円(税込)】
ケニアの珈琲は品質が高いことで知られていますが、ニエリ地区はその中でも
優れた産地として知られています。深煎りで本領を発揮する豆で、キレのある
苦味とこくのある甘味の中に、スパイシーな酸味がアクセントになっています





↑↑
【メキシコ メルセデス 中煎り 100グラム 400円(税込)】
「メルセデス」は農園主の娘さんの名前で、わが子のようにコーヒーを育てたい
との思いで名づけたそうです。前回は「チョコレート風味」を強調しましたが、
今回は酸味を味わっていただくために、焙煎を少し浅くしてみました。
雑味のないクリアなカップで、穏やかな風味の中に明るい酸味が感じられます。


以上の2種です。





↑↑
パンは『シナモンとレーズンの祈り』。(ホール560円(税込)/ハーフ280円(税込))
先月は「量り売り食パン」を投入しましたが、今月は定番選手が戻って参りますので
どうぞご利用ください。

これらチャリティ商品の売上全額を震災支援金として寄付致します。

ご予約もお受けしますのでご連絡くださいね。
(T/F:0198-41-9010 info★roots88.com(★⇒@へ変換してください)
twitter⇒@panya_roots)

そして、またまた手土産を頂いておりやすっ。
貴重なご自宅の梅を収穫してきてくださったり、京都旅行土産(京都の手拭や、お菓子、
風情のある絆創膏など、京都感のあるものばかり!)、函館のチーズケーキなどなど。

あのー。
皆様、ほんっとに手ぶらでお願いしますっっ。
後生ですっっ!(←わー、この言葉、一度使ってみたかった(笑)!)
何卒手ぶらでお願い致しますっっ。


それと、最後に横ヤリですが、明日7/14(月)は東和町の素敵雑貨店『にっち』さんで
出張販売致します。(11:00~17:00)
ご都合のつく方はお寄りください。

ではお待ちしていますっっ。

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