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【感想】大図書館の羊飼い

2013年03月09日 | ゲーム批評
評価:☆☆☆★・


 待ちに待ったオーガストの新作『大図書館の羊飼い』をクリアしたのでその感想です。
 前作の『~ユースティア』は、あの暗い雰囲気が私にはついていけず、途中でドロップアウトしてしまいました。
 そういった事情から、次作がオーガスト得意の学園ものというわけで期待してました。

 ……でも、よく考えるとオーガスト作品って外伝的なものを抜かすと学園ものって7作中4作とほぼ半分くらいだったりしますが。

 まぁ、そんなわけで期待していた本作ですが及第点ではありましたが……正直、物足りなかったです。
 まずは各ヒロインの評価から。
 もちろんネタバレを含みますのでご注意を。

【白崎 つぐみ】
 オーガスト作品ってメインヒロインの押しが弱い(初期3作で人気投票1位をとったのは羽根井優希のみ)印象があるのですが、やはり彼女もその例に漏れず……というかそれ以上に歴代で一番押しが弱かった印象です。
 なんといいますか、彼女は属性をほとんど持ってないんですよ。先ほど上がった『バイナリィ・ポッド』のゆきのんは幼なじみ属性やらいろいろ属性という名の武器を持っていました。フィーナ姫とかもそうです。
 ところがつぐみはメインヒロインというくらいしかなく、あとはただひたすら各シナリオで「いい人」という印象しかなく、私的には最後には「どうでもいい人」な感じになってしまいました。
 もう少し個性を持たせてもよかったんじゃないでしょうか。
 ま、作品発表の時からなんとなくどうでもいいキャラな感じを受けてしまっていましたけどね。(苦笑)

【桜庭 玉藻】
 図書部4人の中では一番良かったと思います。
 つぐみが無個性でいい人で人間臭さを感じなかった分、彼女は一人で抱え込んで突っ走りがちな性格とか人間味を感じました。
 ポニーテールヒロインなのもよかった。

【鈴木 佳奈】
 作品のムードメーカーであり、愛すべきキャラでした。
 年下で明るい性格で作品をひっぱる『はにはに』のまつりんみたいなキャラでしたね。
 また、ギャグメーカーのヒロインといえば『FORTUNE ARTERIAL』のかなでですが、個人的には彼女のようにギャグに走りすぎてうるさい印象はまったくなくちょうどいい塩梅でした。
 よかったと思います。


【御園 千莉】
 なっちゃん(バイナリィ)→フィー(プリホリ)→ちひろ(はにはに)→麻衣(あけるり)→白(FORTUNE~)と続く毎回おなじみのおとなしい年下キャラ。
 特に髪の色と髪型から『はにはに』の橘ちひろを連想しました。
 ただ彼女よりも従順さというか、大人しさをなくした感じで、千莉は千莉でいいキャラになっていたと思います。
 ただ、せっかくのすごい歌声を持った将来が有望視されている学生というのがシナリオであまり生かせていなかった気もします。

【小太刀 凪】
 メイン5人の中ではシナリオが一番良かった。
 というか全部クリアしたからこそ言えますが、彼女のシナリオが真ルートであり、彼女こそ真のメインヒロインだったのではないかと思います。
 動物が苦手だったり、キャラも生き生きしていた気がします。
 意外や意外、彼女が今作における優希(バイナリィ)→エル(プリホリ)→ほなみん(はにはに)と流れを作っていったオーガスト定番の幼なじみキャラだとは思いませんでした。

<以下サブヒロイン>

 とはいえちゃんとエンディングまである3人です。
 というか、
 もうこの人がメインヒロインでいいんじゃないか。
 というくらいこの3人はよかったです。サブヒロインでシナリオが短いのがもったいないくらいでした。

【望月 真帆】
 一途で健気で、本人は隠してるつもりなのだろうけど主人公のことが好きなのがバレバレな、とても可愛らしいヒロインでした。
 ぶっちゃけると彼女のシナリオはつぐみシナリオから分岐するのですが、私的には真帆の方がよかったのでつぐみシナリオ攻略の時は本当に断腸の思いで選択肢を選んでいました。
 容姿・性格・設定等は最高で、私的には今作の№1ヒロインです。

【嬉野 紗弓実】
 懐かしの『はにはに』の結先生を髣髴とさせるキャラで、彼女もまたサブヒロインにしておくのはもったいないキャラでした。なんでシナリオがあんなに短いんでしょうか。もったいない。
 彼女もまた容姿・性格等が良く、私的には今作の№2ヒロイン。

【芹沢 水結】
 彼女もサブヒロインにしておくのがもったいないようなキャラであり、現役声優という設定でしたが、なんというか掘り下げ方はさほどでもなく、「まぁ、サブヒロインだなぁ」という印象。
 設定上、千莉との絡みが多いキャラでしたが彼女同様にもう少し設定を生かしても良かったんじゃないかな、と少し残念。




 と、ここまではヒロインの評価でしたが、これからはゲームの総論的な評価になります。

 演出面はよくなっていると思います。立ち絵が服装ごとに1枚しかなかった処女作の『バイナリィ・ポット』からブレイク作で立ち絵も大幅に増えた『月は東に日は西に』と進化し、それ以降も進化を続けてきただけのことはあります。
 ただ欲を言えばもう少し動きが欲しいかな、というのはあります。『つよきす』やら『真剣で私に恋しなさい』みたいに立ち絵を動かせとは言いませんが、もはや数年前の作品になっているサーカスの『D.C.Ⅱ』のような背面の立ち絵を入れて普段の絵に奥行きを持たせるとかしてもいいのでは?

 そしてシナリオ。
 先に言った通り、前作の『~ユースティア』が私的にはイマイチだったので、それに比べればよかったと思うのですが、じゃあ他のオーガスト作品と比べたら、となると……
 私的にはオーガスト№1の『はにはに』とは比べようもなく、次点の『FORTUNE ATERIAL』にも当然及ばず、『夜明け前より瑠璃色な』よりも下だったといわざるを得ません。
 学園もの4つの中では間違いなく最下位です。
 とはいえ、言うほど悪くはなかったです。オーガスト定番の学園ものの中に混ぜてくるファンタジーなものも入っていましたし、及第点には達しているとは思います。
 ただ、シナリオの山場がなかったのが非常に気になりました。
 そしてそれがほぼどのシナリオにも共通していました。
 だからこそ各ヒロインの評価も、そのせいで低い…というか印象に残らないものになってしまっている気がします。
 そして各ヒロインのルートに入る前の共通シナリオが長かったのも気になりました。もう少し短くしてもらえるとテンポが良かったと思うのですが。
 それとメイン4人だけにあった小太刀ルートから分岐する真(?)ルート。あれは要りません。あのルートは9割くらいが共通ルートで最後にちょっと分岐するくらいで、あれをいちいち見させられるのがもはや苦痛レベルになるほどテンポが悪いです。
 あのシナリオは小太刀ルートだけで十分。ほかの4人を混ぜることで小太刀ルートの印象が薄くなってしまいかえって悪かったです。
 そのシナリオでメインになるのが生徒会長選挙、となんだか『恋と選挙とチョコレート』から持ってきたような展開でオリジナリティにかける気がしたのですが。(苦笑)
 そういえばウェイトレスでありふれた苗字といえば『WORKING!』の山田を思い出すのですが、これもリスペクトでしょうか?

 とりあえず満足できる作品ではありましたが、次回作ではもう少し山場のある、たとえば『FORTUNE ATERIAL』の真ルートや、『はにはに』の各ルートの終盤くらいグッとくるような、オーガストらしいシナリオを期待しています。

P.S.
 各ヒロインの着信メロディが今までのオーガスト作品のメインテーマになってたのはとてもいい試みでした。
 小太刀の『divergent flow』で初めて気が付きましたけど。
 それにしても嬉野さん、着メロがあの『バイナリィ・ポット』の主題歌『First Avenue』とは……どこまでもいいキャラなんだ!(笑)

聖闘士聖矢Ω(2012年分)

2012年12月23日 | アニメ批評
 いや、正直期待してたんですよ?
 コンビニ用の再販とか買ったり、LC買ったりしてたから。
 でもね……ここまでひどいとは思わなかったよ! orz

 デザインの良さの一つであったオブジェ形態をガン無視した聖衣とか、登場してすぐに仮面脱いで以降一切仮面つけない女聖闘士がいたり、もうね……

 属性とかいらねぇから元の聖衣に戻せよ!

とか

 仮面つけねぇなら聖闘士やめればいいんじゃないかな!

と正直思いましたよ? それでも「黄金聖闘士なら何とかしてくれる。」と信じて頑張ってみてきたわけですよ。(途中で出てきた黄金聖闘士の様子見てかなり絶望しかけましたが……)

 で、原作の展開の 方が100万倍マシだった オマージュを感じられる黄金聖闘士編が始まったわけですが……希望を持っていた私が馬鹿でした。
 もう、原作レイプがひどすぎる。この一言に尽きます。

 ・予想通りの人が聖闘士で被害が一番少なかった牡羊座。
 ・ただの骨折マニアになったけど元々、原作の扱いもそんなに良くなかったからあまり被害が感じられなかった牡牛座。
 ・女聖闘士にされたせいで格好良かった聖衣がフリルで汚された挙句、最高に格好良かった必殺技さえも封じられた双子座。
 ・原作での扱いが底辺だったからこれ以上悪くなりようがないと思っていたら積尸気冥界波の設定をすっかり勘違いされている蟹座。
 ・ライトニングプラズマどこいった? 獅子座。
 ・「カーン」が防御で「オーム」が攻撃じゃなかったっけ? 乙女座。
 ・教皇が敵な以上主人公側にいないと話にならないはずの天秤座。
 ・真っ先に出てきたけど誰もが「エクスカリバー使えよ」と思った山羊座。
 ・オレ達の聖衣とオーロラエクスキューション返せよ!! 水瓶座 ※注・書いてる人は水瓶座です。


 ここから真剣に書きますけど、作り手の人は、これは誰を狙って作っているんでしょうか?
 聖衣のデザイン変更のように原作よりも良くなっていることが一つもなく、改悪しかしていません。
 なぜか敵の首領である神がアテナの教皇になっているのに聖闘士のほとんどがそれに従うというシナリオは奇妙すぎてドン引きです。
 原作キャラもちょっとしか出てこずファンの期待にこたえているとはいいがたい。
 なによりも原作への愛がまったく感じられないんですよね。
 スタッフは一人でも原作を読んだことあるのか?と思えるほどですし、それに合わせるように間違いや勘違いが多いです。

 製作陣はとにかく原作を今一度読み直してください。
 一度といわず何十回でも読み直してください。
 思い込みで勘違いしている部分はありませんでしたか? 積尸気冥界波とか乙女座のカーンとかオームとか。
 そして原作を十分に読んだら、すでに完結している聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話をじっくりと読んでください。
 そう、外伝はこう書くんです。原作の設定を大事にしつつ、かつ掘り起こしながらオリジナルを混ぜ込み、破綻させることなく終わらせるものなんです。
 アンタらがやってきた改造、それができてますか? 変えたものが原作を上回って面白くしていると胸を張って言えますか?
 それができないのなら変えないでください。というかそうでなければ変える権利はありません。


 というかね、正直言うとこのアニメはもう処置なしだと思うんですよ。
 たとえ年明け一発目の回で最後にオレ達の冒険はまだまだこれからだぜ! 的な展開があって突然終わっても私的にはぜんぜんオッケーなわけで、むしろ大歓迎です。
 こんな気持ちになったのはあのキャベツの感想ブログ書いていたとき以来ですね。

 あ~、速く終わらないかな!!

それは今朝のことだった……

2011年10月12日 | 雑記
 昨晩も今朝もスポーツニュースを見ず、コンビニに行ってスポーツ新聞で昨日のサッカー日本代表の結果を知った私ですが、見出しで「ああ、勝ったんだ」と思ったわけで、当然のごとく内容は気になる。
 別の新聞の見出しをチラッと見たら「サヨナラ」の文字が……あぁ、なるほどサヨナラ勝ちか…っておかしいだろ!

 ええ、新聞の名前はもちろん「スポーツ報知」です。
 というか読売よ、そんなに巨人が勝ったのうれしいか?
 人気スポーツとはいえ、国内の、3位争いしてるチームの勝ち負けなんてどうでもいいんだよ!
 日本代表の国際試合の結果の方がどう考えても大事だろうが!
 こっちを一面にしたのを決断した責任者の顔が見てみたいわ!

 社内報をコンビニで売るんじゃねぇ!

「イカだよな?」「どう見てもイカですね」

2011年09月20日 | 雑記
 『緋弾のアリア』全話、見終わりました。
 最後の数話は面白かったけど、やはりヒロインに魅力を感じられないのが致命的で、原作を改めて読んでみようという気が起こりませんでした。
 そのあたりは『IS(インフィニット・ストラトス)』とは好対照。
 そんな『IS』ですが、来月のMF文庫Jの刊行予定にも最新刊情報は無し
 最新巻が出てもう半年。ひょっとして……まさかの打ち切りですか?

 話は変わりますが──
 一目見て、「オーズの今度のコンボの頭はイカか」と思いこんでいたら、なんとそれが新ライダーだったという『仮面ライダーフォーゼ』
 毎週見始めたのは『ディケイド』からの私ですが、困ったことに今までで一番面白くなさそうに見えるのですが、気のせいでしょうか。

 あのライダーのデザイン見て一度。
 オーズ終了直後の予告で主人公の姿を見てもう一度。
 実際に第1話を見てさらにもう一度。

 本気でこれから1年間、アレをやるんですか? と問いただしてみたくなる悲惨さでした。
 とりあえずあのライダーのデザインは放っておこう。それをつっこんだらいけない気がするので。
 まずは、主人公の服装について訊こうか?
 なぜ一人だけ学生服なうえに短ラン? それにあの髪型
 変な髪型アンクだけで十分だ!(苦笑)
 仮面ライダーは子供のヒーローですよね? なのになんであんなDQNな格好を主人公にさせたのか、まったく意味不明です。
 つまり製作陣は、子供みんなにあんな格好をするような人間になって欲しいと、そういうわけでしょうか?
 主人公の目的も今までに比べるときわめて幼稚としか思えない。
 自分が何者なのか知るための旅を続けたディケイドや、恩人の志を継いで街を守り続けたW、誰かの夢を応援し続けたオーズ。
 そして「この学校全員と友達になる!」と言い放つフォーゼ。しかもあの髪型で……OTZ
 見てるだけで不愉快にさえなりかねない今回の新ライダーはもう来年のライダーに期待するしかありません。
 特撮といえば、この前の『ゴウカイジャー』『超獣戦隊ライブマン』から意外な人が出演して面白かった。
 まだ大いなる力を彼らに渡していない『太陽戦隊サンバルカン』からはいったい誰が出演するのか、今から楽しみです。


 そういえば、前回夏を越せないとか言いましたが夏は越せました。ええ、無事に入手できたからです。(笑)

続いて見たのは『被弾のなんたら』だったが……

2011年08月16日 | アニメ批評
 先日見たアニメ版『IS(インフィニット・ストラトス)』に続いて、その後番だった『緋弾のアリア』を見始め、現在2話なのですが……これ、面白いのか?

 ラノベ版を途中から読まなくなった理由をすっかり忘れてたけど、やっと思い出した!
 設定はともかく登場人物がほぼ全員歴史上の人物の子孫な点が非現実的すぎて魅力を感じなかったり、主人公の能力強力(?)なのに地味だったりとか、まぁ、そんなことはどうでもいい
 しかしヒロインが致命的に魅力なさ過ぎるのはどうしようもない。
 こんなひたすら我が侭自分勝手ロリっ娘ヒロインに振り回されるのが昨今の流行なんでしょうが、もう行きすぎててうんざりする。
 これならまだ『IS』のメインヒロインの方が……って誰だっけ?(ぁ

 他のヒロインが良かった気がするので、それが登場すればまだマシになるのかな。


 センチファンの聖書と言っても過言ではない『ポ○リン軒』の夏コミ最新刊の通販が予約締め切られてて……、もうこの夏は越せない気がする。 orz