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PC用メガネの効果とリスク

2017-03-06 23:33:32 | 日記

PC用メガネ(ブルーカットグラス)でできる目の保護

今感じる眼精疲労の軽減はもちろん将来的な目の病気予防のためにも、個々人が負担のない方法で目を保護するのがよいと思います。というわけで、最初にも申しましたが、パソコンやスマホなどの画面を普段からよく見る人には、PC用メガネの装用をお薦めしたいです。

もちろん全体としては、ものすごく濃いレンズのほうが網膜保護作用は強いと思いますが……)。眼鏡の色が濃いわりに、網膜保護効果が薄まるというわけです。眼鏡の色が濃いわりに、網膜保護効果が薄まるというわけです。透明に近いわりに、高い網膜保護効果が得られるというわけです(逆に、全部の光をカットするとその分瞳孔が開いてしまうので、眼鏡でカットされているとはいえ、その分有害な光が入ることになります。また、青色光を選択的にカットする眼鏡なら、カットする光の種類が少ない分、他の光が通るので、瞳孔が無駄に開くことがありません。

レンズの色も、透明に近い自然な色にすることができますので、あまり違和感なく使えるようになります。具体的には、黄色のレンズにすることです。これも困るので、「網膜に最も有害な青色光」を選択的にカットする色をつけるのがいいだろう、という結論になります。

ですが、全部の色をカットしようとすると、1色カットするための色をレンズにつけ、2色目カットするために別の色をつけ……となり、必然的にレンズの色がそれなりに濃く、黒に近いものになり、通常のビジネスシーンで使用していると、「サングラスかけたあいつは一体なんなんだ?」ということになってしまいます。7色全部を、たとえば50%ずつまんべんなくカットするという手もありますし、それはそれで効果があります。

ですが、さすがにそれでは困るので、もっと見えるものを、となります。一番眼に良いのは「真っ暗で何も見えない眼鏡……」ということになります。極論を言うと7色全部をカットすればするほど眼に良いわけです。わかりやすいように、光には7色あるとしましょう。肝心のPC用メガネの特長と選び方ですが、紫外線カットは、現代日本ではあって当たり前のメガネの機能ですので、考えるべきは可視光線カットの部分。

ともかくも、その気になれば、いろいろ買って気楽に試してみることができる価格なのは嬉しいことです。自分たちは、そこまで低価格ではないですが、細かい工夫をして良い使い心地を追求しています。各社それぞれをすべてテストしてみたわけではありませんが、みなさんとても企業努力をされていて、驚くべき低価格を実現されています。やはり、パソコンが本格普及して10年ちょいぐらいで、人類の目が限界に到達していたのかもしれません。時ほぼ同じくして各社から同様のコンセプトで製品が発売されたのが、麻雀でいうところの手役の同時性といいますか、とても面白いなと感じました。

冒頭で書いたような患者さんたちの治療ですが、どうするかと考えた時、仕事を休ませるわけにもいかず、点眼も効かず、眼科医としても対策はブルーカットグラスを使うしかない、という話になりました。当時は今のようにはPC用メガネが売られていませんでしたので、私と同僚の鄭先生で独自に作成しています(参考:「眼精疲労、目の疲れ軽減、予防用の眼鏡(アイプロテクショングラス)を作りました」)。

普段からできる対策として一番簡単で安上がりな方法が、PC用メガネで眼を保護する方法です。一番よいのはパソコンやテレビを見ないことですが、なかなか難しいのが現実。体質は変えられませんから、その予防、なってしまった人はその改善のために工夫しましょう。

将来的に高まる「黄斑部変性症」のリスク

現代は、目にとってものすごく不健康な時代であるわけです。個人的には、特にパソコンの悪影響は非常に高いのではないかと見ています。どれも本質的には体質が原因ですが、現代人のパソコンの使いすぎ、テレビの見すぎによる光の増加が関係していることを100%否定できる医師はだれもいないでしょう。

  • 40~50代の男性に多い、黄斑部の前症状であると言われる中心性漿液性網脈絡膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいもうみゃくらくまくしょう)
  • 近視の30代ぐらいの女性に多い、近視性黄斑部変性症
  • 加齢でなる、加齢性黄斑部変性症(狭義の黄斑部変性症)

後天的な広義の黄斑部変性症には、以上のものがあります。

 強い光を見なくとも、この修復のシステムが狂ってしまい、網膜がどんどんいたんでくるのが「黄斑部変性症」です。例として、皆既日食の見すぎや、レーザーポインターでの網膜光障害が挙げられます。そして、あまりに強い光を見ると、網膜が再起不能になってしまいます。あれが見えているときは網膜がすごく悪い状態になっているわけです。強い光を見たら残像が見えるでしょう。網膜は、「光を感じるたびにいたみ、光を見ていないときに修復される」ことを繰り返しています。

近い将来では、黄斑部変性症の前症状であると言われる「中心性漿液性網脈絡膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいもうみゃくらくまくしょう)」の増加も心配です。可視光線の中には網膜にとって有害な光と無害な光がありますが、我々パソコンを使っている世代は、知らず知らずのうちに有害な光を網膜に浴びてしまっているので、将来「黄斑部変性症(おうはんぶへんせいしょう)」になるリスクが高くなっていると考えられます。目が疲れるぐらいならまだ良いのですが、将来的な目の病気も気になります。

目の疲れだけではない可視光線の悪影響

この瞳孔括約筋の疲れ自体を私たちは目の疲れと感じているのではないかと私は考えています(←証明が困難なのですが、2009年に立てた仮説です。眼科診療の経験上ではおそらく合っていると感じています)。瞳が収縮しているということは、瞳を収縮させる筋肉である瞳孔括約筋(どうこうかつやくきん)を常時使っているということで、当然瞳孔括約筋がものすごく疲れます。可視光線を感じると、瞳が収縮します。パソコンは「可視光線(いわゆる「光」)」を発しています。私の考えはこうです。

これは一体なぜでしょうか?紙で仕事をしても目は疲れますが、ここまでは疲れません。パソコンを使って仕事をすると、ものすごく目が疲れますね。現代は、目にとってものすごく不健康な時代です。

パソコンや携帯、スマホ、テレビなどを見る時間が多い方は、目の健康のためにも適したメガネを装用することをお勧めしたいと思います。

最近メガネを扱う各社から、「パソコン用メガネ(ブルーカットグラス)」が発売されていますが、眼科医としても、この流れには賛成です。私たちのところには、パソコン業務で目がひどく疲れてノイローゼになりそうだとか、実際にノイローゼやうつ病になってしまった患者さんが、10年ぐらい前からそれこそ毎日といってよいぐらい来るようになりました。

 

http://www.hfcsjs.com/

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