TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 130

2017年09月10日 | エッセイ
 8月6日付の「折々の写真&雑感125」の中で、ホテルのバーで私に話しかけてきたアメリカ人をご記憶であろうか。私にスパイの話をした元アメリカの軍人である。彼の名前を仮に「B」としておく。既に25年以上も経っているので問題はないと思うが、やはり彼の本名は伏せたい。そのBとタイのバンコクのホテルで偶然に再会した。ビルマで彼と会って一カ月ほど経っていた。バンコクでの仕事を全て終え、翌日の便で日本に戻るだけであった。暇を持て余し、ロビーで旨くもないコーヒーを飲んでいた。彼は私を見つけると、旧友に会ったような笑顔を浮かべて走り寄ってきた。私にはその笑顔が作ったものに感じられた。

 ストランド・ホテルのバーで知り合った次の日、レストランでまた会った。朝食を一緒にとりながら、「私の取引先の社長はNLDを率いているスー・チー女史を応援し、高校の英語の教師をしている彼の奥さんは軍事政権寄りの珍しい夫婦ですよ」と笑いながら話したことがあった。彼は異常なくらいに熱心に聞き、更にもっと詳しく話して欲しいと催促された。どうしようかと迷っているとき、一人のボーイが我々の方をじっと見ているのに気が付いた。私は彼との話を途中で打ち切った。それ以来彼とはビルマで会うことはなかった。ただそれだけの付合いだったBの笑顔を不自然と感じたのは不思議ではないであろう。

 お互いの近況を軽く話し合った後で、Bは私にビルマ人の意識調査の手伝いをしてくれないかと頼んできた。「理由は?」と聞くと「個人的な興味です。あの国は非常に面白いので私を惹きつけます」。それ以上は何も云わなかった。取引先を通して多くのビルマ人の知人や友人が出来たので、その手の調査は容易であると思った。だが、彼は私に全てを打ち明けず、「個人的興味」以外のことは何も云わなかった。それならこちらも彼を本気で手伝う義理はないと考えた。「次にビルマに行ったときに、何人かに聞いてみましょう」と云っておいた。他人にものを頼むなら、礼儀と云うものがあるだろう。「身分と調査の理由は政府の機密事項で話せない。だが、何とか協力して頂けないか」と云ったのなら、協力したかもしれない。それを「個人的な興味」と嘘をつかれたら、間違っても協力する気はなかった。

 勘が鈍っては困ると考え、8月の終りに白内障手術後に初めて撮影に行くことにした。動きの速いものを捕らえるにはボート・レースがいいと単純に決め、江戸川競艇に行くことにした。行く前日、私が支度をしていると家内も行きたいと云い出した。久しぶりの撮影を一人で楽しむ計画は夢と消えた。
 船堀駅から無料のバスに乗って競艇場に着くと、入り口にはシャッターが下ろされ、強風のため今日の全レースは中止との説明を受けた。このまま帰るのも悔しいので上野動物園に行った。それが以下の写真である。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:1600、 f5.6、 1/125秒、 露出補正:±0、 WB:オート、PLフィルター使用。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:1600、 f5.6、 1/80秒、 露出補正:±0、 WB:オート、PLフィルター使用。
 顔の縞模様から、今日の当番の虎は10歳のメスの「マニス」であると確信した。偶然だが、彼女との出会いがこのところ多い。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:1600、 f5.6、 1/50秒、 露出補正:±0、 WB:オート、PLフィルター使用。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:1600、 f5.6、 1/100秒、 露出補正:±0、 WB:オート、PLフィルター使用。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:1600、 f5.6、 1/100秒、 露出補正:±0、 WB:オート、PLフィルター使用。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:1600、 f5.6、 1/100秒、 露出補正:±0、 WB:オート、PLフィルター使用。
 ゴリラを撮っていて飽きないのは、実に表情が豊かであることである。彼らを見ていると、今は何を感じたか、何を考えているか分るような気がしてくる。全く分らないときでも、それを想像するだけでも楽しい。

 2017年7月9日より、更新日を月曜日に代え、毎週日曜日に致しました。来週も貴方さまにご購読頂ければ、この上ない光栄です。


非常に腹が立つので以下の一文を付け加えたい。
 北朝鮮詣でを続けているような国会議員に、我々の税金から渡航費や歳費を払わなければならないのだろうか?国や国民の意向に反するようなことを得意げな顔で行う議員を懲戒免職に出来ないのか、或いは再入国を拒否出来ないのか?このような国会議員を野放しにしているようでは、今後も無法な国々から日本は舐められ続けるのでないのか?

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2 コメント

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北朝鮮詣で (M/M)
2017-09-10 09:32:17
写真撮影に無事に戻れましたようでお祝い申し上げます。
北朝鮮詣での国会議員は、何を考えているのでしょうか?
阿呆な国会議員 (Jamco)
2017-09-10 09:40:31
コメントを有難うございました。
何も考えていないと云うか、考えるほどの頭がないからあのような行動をとるのでしょうね。それも赤い腰巻を首からぶら下げて。

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