TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 113

2017年05月15日 | エッセイ
 友人たちの中では、私の結婚は早い方であった。また子供を持つのも早かった。長男が小学校に入る頃に友人たちはせっせと育児に励んでいた。私が遊びに誘っても、彼らは奥方の許可が下りず「都合がつかない」と断ってきた。仕方なく、私は長男を助手席に乗せ、時には未だ結婚していない従弟を誘っては海釣りに通った。家内には「たまには勉強を見て下さい」と云われたが、聞こえないふりをして逃げた。下には双子の娘たちがいて家内も大変だったであろうが、海釣りの誘惑には勝てなかった。

 従って勉強は全て家内任せであった。私が子供たちへ目立った教育をしたのは一つだけだった。アメリカ空軍のクリスマス・パーティーに我が家の一家が招待されたことがあった。教育の内容とはバイキング形式の、そのパーティーへの参加方法であった。「いいか、お皿には沢山乗せるな。自分が食べるだけの量にしろ。お代りは、何回でも、何十回でもいい。それから最も重要なことがある。それは高いものから食べろ」であった。ここまでは良かった。だが、子供たちに聞かれた。「どれが高いの?」。これには参った。キャビヤとかトリフ、フォアグラ、それにイベリコのハムなどは、我が家の食卓に一回も昇ったことはなかった。恥ずかしいことだが事実である。あまり高くないが味のいいリブをステーキにするかローストにするのがせいぜいであった。この際、子供たちを引き連れ、今まで見たこともない高級な食べ物を実物で教育することにした。先に挙げた高級品が全て供されていたわけではなかったが、フォアグラとイベリコのハムはあった。フォアグラはお気に召さなかったようだが、ハムは喜んで食べた。また、伊勢エビを何倍にもしたような、ハサミを持った巨大なロブスター、それよりも更に大きな蟹もバター・ソースと一緒に並べられていた。子供たちは蟹の足をコックに食べやすいように切り分けて貰うとテーブルに戻ってきた。

 この教育の成果に依り、我が家の子供たちはこのようなパーティーで、食べきれない程の量をお皿に山盛りにし、残すような無様なことは一切していない。

 四月の下旬に、花見客もいなくなったので上野動物園に行ってみた。急いで虎の檻に行くと先客のお嬢さんがいた。虎はそのお嬢さんには親しみを込めてそっとガラスに顔を付けてくるが、私には飛び掛かってくる。前回にも飛び掛かられたことがあった。標準レンズか広角レンズならよかったが、望遠レンズでは咄嗟の撮影が出来ない。後ろに下がって距離を保つ前に虎は離れてしまう。
 この日に、虎が三頭いることを初めて知った。お嬢さんが教えてくれたのだ。虎の動きが時によって違うのを不審に思っているときにパンフレットを貰って知ったのだと云う。私も帰りに同じパンフレットを貰い、後日に係員から説明を受けた。10歳のメスが二頭と8歳のオスが一頭である。その三頭が交互に任務に就く。基本的には曜日に依って出る日が決っているらしいが、飼育員がその日の状態を観ても決めるのだそうだ。また、日に依っては午前と午後に分ける場合もあると付け加えてくれた。今までは一頭の虎が、その日の気分で動きを変えているものと考えていた。今日の虎(下の二枚の写真)は10歳のメスの「マニス」であった。見分けは顔の縞模様でするのだそうだ。
 
 余談だが、顔で相手を認識するのは猿だけと思っていたが、そうではないらしい。私がラマにほほ摺りをされたとき、飼育員氏が「ある程度顔を覚えているらしい」と云っていた。このラマは、メガネをかけた背の高い男の人が嫌いで、見かけると唾を吐きかけるそうだ。虎もまた顔や姿かたちで相手を認識しているようだ。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f8、 1/125秒、 露出補正:―1、 WB:オート、PLフィルター使用。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f11、 1/60秒、 露出補正:―1、 WB:オート、PLフィルター使用。

 下の二枚はオオワシである。傷ついた二羽を不忍池の小島に、いつでも飛び立てる環境で保護していたが、不忍池に面した一体の工事に伴い、ハシビロコウと並びの檻に移したのだ。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:200、 f11、 1/50秒、 露出補正:―1、 WB:オート。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f5.6、 1/200秒、 露出補正:―1、 WB:オート。

 その日は偶然に、複数の蝙蝠がお目覚めであった。近くで撮ってみると、本当に不思議な生き物であると感じる。英語では、普通の蝙蝠はバットだが、このオオコウモリは「空飛ぶ狐」(Flying Fox)と云うらしい。このようなチャンスに再度巡り合う保証はない。飽きるほどの枚数の写真を撮った。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f5.6、 1/80秒、 露出補正:―1、 WB:オート。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f5.6、 1/120秒、 露出補正:―1、 WB:オート。
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4 コメント

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空飛ぶ狐 (M/M)
2017-05-15 09:55:13
オオコウモリの写真に驚きました。あのような動物が空を飛ぶなど不思議です。
動物の世界 (Jamco)
2017-05-15 10:03:11
コウモリに限らず、動物と接したり見たりしていると、彼らは何を考え、これからどうしたいのか、興味が尽きません。
オオタカではなく (通りすがり)
2017-05-16 08:07:00
オオワシです。現在工事中の弁天門が完成したら、元の島に戻るのか気になります。
オオワシ (Jamco)
2017-05-16 14:38:01
通りすがりさん、ご指摘をありがとうございました。仰る通り確かにオオワシです。ブログを訂正致します。
二羽のオオワシですが、弁天門一帯の工事が終り次第に元の小島に戻す予定ではいるそうです。動物園の担当者の話では、傷は治ったが飛べないそうです。

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