TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 118

2017年06月19日 | エッセイ
 私がアメリカの空軍に勤めていた頃、秋田県出身の誰からも好かれていた通称「ケンちゃん」と云う従業員がいた。彼は秋田弁に誇りを持っており、長く東京に住んでいながら決して秋田弁を捨てようとしなかった。奥さんも秋田の出身で、「秋田美人」の誉れを決して損なうような人ではなかった。だが、言葉は下町のおカミさんを思わせるような親しみのこもった話し方をした。

 ケンちゃんは事務所の掃除のほかに、建物周辺の芝刈りをはじめとするありとあらゆる雑用をこなしていた。彼が骨惜しみをするところを見たことはなかった。ある日、珍しく暇そうにしているケンちゃんが我々の事務所に遊びに来た。「おらがカァちゃんを誰か貰ってくれねぇか?フタッチュのカラーテレビを付けるからよ。おら、若いネェちゃんを貰うだ」。我々日本人は唖然とした。あの美人の奥さんを手放すのかと。アメリカ人たちはキョトンとしていた。当時のカラーテレビは高かった。それを二つも持っているとは凄いとも感じた。確かめてみると、そうではなかった。二台のテレビではなく、「日立」のテレビだった。日本語を多少理解するアメリカ兵の中で、彼の秋田弁は人気があった。而し、完全に理解するまで時間がかかることが屡々あった。

 その日は血相を変えて事務所に飛び込んで来るなり「俺のクチ知らねぇか?」と云われた。誰も返事をしなかった。すると彼は「クチだよ、クチ。分んねぇかな、シージだよ、シージ」と云って我々を見廻した。以下のことが判明するまでかなりの時間を要した。草刈りで汚れた運動靴を洗って干しておいたが見当たらなくなったのだ。クチは靴。シージはシューズのことだった。

 私の好きな東北弁に、たぶん秋田弁だと思うが「なぁーんも」と云う言葉がある。お礼の言葉を述べると、決って此の「なぁーんも」と云う返事を聞く。「お礼を云われるほどのことは何にもしていません」と云う優しい心がその短い言葉の中に感じられる。

 6月15日(木)の私の購読している新聞の朝刊に,「G、継投で無安打無得点 史上4度目」と云う見出しが出ていた。その見出しの下の記事の中にも「無安打無得点試合」と出ていた。ジャイアンツが継投で相手チームを無安打に抑えたのに、一点も入れる事が出来なかったのかと理解した。おかしな試合があるものと試合結果の一覧表を見ると、ソフトバンクを相手に3対0でジャイアンツが勝っていた。それなら、「無安打無失点」と書くべきではないかと考えた。スポーツ記事に関しては、日本語が乱れているようなので、私が正しいかどうか自信がない。
 
 梅雨の中休みに写真仲間と初めて「横浜ズーラシア」に行った。炎天下の中、よく歩いたと感心するほどに歩いた。ズーラシアの近くに住む友人から「普通の動物園と違って、人間の為のものではなく、動物の為の動物園だぞ」と云われた。行ってみて、動物たちが活き活きとしていることを感じた。以下はその時の写真である。三週も続いて動物の写真で恐縮だが、ご容赦願いたい。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/125秒、 露出補正:―1、 WB:オート。
 メスライオンとは別居させられていたが、上野動物園のライオンより生気があった。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/250秒、 露出補正:―1、 WB:オート。
 エランド。角をぶつけ合って喧嘩しているようにも見えたが、仲間同士で遊んでいたのだ。すぐにぶつけ合いを止し、2頭で連れ立って別の場所に移動した。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f5.6、 1/80秒、 露出補正:―1、 WB:オート。
 案内板には「コモンウーリーモンキー」と書いてあった。アマゾンの上流に住んでいるとの説明もあった。初めて見る猿であった。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/25秒、 露出補正:―1、 WB:オート。
 この猿も初めて見る「チベットモンキー」であるが、哲学者を連想させる風貌を持っていた。だが、拾い食いの現場を見せられては、その威厳も台無しであった。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f11、 1/100秒、 露出補正:―1、 WB:オート。
 ズーラシアのパンフレットの表紙にもなっている「セスジキノボリカンガルー」、タニと名付けられている。日本では横浜ズーラシアでしか見られないようだ。原産地は「ニューギニア島東部」と書かれていたが、恐らくパプアニューギニアのことであろう。私は貿易業の現役時代に東部の山岳地帯に行ったことがあるが、このようなカンガルーは見たことがなかった。


キャノンEOS7Dに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f11、 1/25秒、 露出補正:―1、 WB:オート。
 ズーラシアの正門近くにいた雌インドライオン。なんと自信ありげな表情であろう。この雌ライオンを見ていると、横浜ズーラシアの目的が充分に達せられているように感じた。

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2 コメント

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なぁーんも (M/M)
2017-06-21 19:10:31
このようないい言葉を初めて知りました。「無安打無失点」は正しいと思います。
無安打無失点 (Jamco)
2017-06-21 19:29:51
M/Mさん、コメントを有難うございました。東北弁の中に、その地域の人情味あふれる言葉がある事に感動します。
「無安打無失点」はやはり正しいのですね、ありがとうございました。

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