リリコ雑記

徒然なるままに、思いつき日記。

必殺仕事人2009 「鬼の末路」

2009年03月22日 16時05分27秒 | ドラマ関連

今回、仕事人が狙う敵は、見た目通りの完全な「悪党」じゃない
というのが新しいですね。

まさに、現代の風潮をそのまま写し取ってる時代劇「必殺仕事人2009」

でも見てるこっちは、
後味悪くてイヤンな気分です。


どこから見ても鬼畜な悪党を、最後にバッサリ斬るから面白いのに……。

何でこんなんなっちゃうかなー?





◇10話「鬼の末路」あらすじ◇
 江戸の街に黒頭巾をかぶった無差別殺人鬼が出没する。人が集まる場所を
狙って無差別に斬りつける手口は、辻斬りとも違う新しい犯行だ。
 黒頭巾の正体は、小山内儀助(荒川良々)であった。今日も人を斬った儀助が
何食わぬ顔で帰宅した先は、母・セツ(池上季実子)と、乙部松右衛門(平泉成)、
喜平(内山信二)、留吉(大富士)ら3人の使用人たちが待つ武家屋敷だった。

 儀助は、三十半ばになった今も、この家で不自由なく暮らしている。しかし、
儀助に満ち足りた様子はない……

 一方、源太(大倉忠義)は、仕事人として人を殺めてきたことへの罪悪感に苦し
んでいた。そんな心情をこぼした源太に向かって、小五郎(東山紀之)は、今さら
善人面するなと冷たく突き放す。そして、もしヘマをしたらオレがお前を斬るとまで
言い放った!

 そんな中、黒頭巾・儀助は、暗い衝動に突き動かされるように、さらなる犯行を
重ねていく!
 今度は、偶然その場に居合わせた涼次(松岡昌宏)と如月(谷村美月)も事件に
巻き込まれてしまう。
 如月が腕を斬られたが、涼次に守られたおかげで、命は助かった。しかし、涼次
は、大衆の面前で仕事道具を使ったことを、中村主水(藤田まこと)から激しく叱責
されることに。


↑以上、公式サイトより。



今回は、
どうにも後味悪くて見た気がしない「必殺2009」


先週、絵に描いたような悪党ばっかだったのに、この変わりようは
一体何。

人を陥れ、私腹を肥やすお代官様もいなければ、そのおこぼれに与ろうとする
悪徳商人もいないしまた、「先生」と呼ばれる強面の用心棒もいない。


いるのはただ、狂気に走る一人の青年。


っつーか、今回のテーマは「無差別殺人」らしいです。

そう言えば去年は
「むしゃくしゃしていた」「誰でもいいから人を殺したかった」
という若者が次々と人殺す事件が大量発生してましたが、
恐らく今回の話もそれなんだろうな。

黒頭巾に扮し、己の正体を隠して次々と人を殺してゆくその様は、
まるで、己の素性がバレないのをいいことに、○ちゃんねるで好き勝手に
罵詈雑言を浴びせる若者たちとなんら変わりはないような気がします。


バレなきゃいいんだよ


ってそんな感じ。


精神的に追い込まれ、そのはけ口を「無差別殺人」へと変貌させてしまった
そんな彼の家庭環境というと、どうやら格の高いお武家様。

父親は先に亡くなってしまったらしく、彼が御頭首様ってことらしい。

しかも、母親の期待が重たすぎる という、
まるで絵に描いたような愛憎物語。

うーばーわーるどさんも歌ってましたが、(←「ガンダム00」の主題歌)

愛が重たすぎるって、厳しいよね。


でも、画面上では、あらすじで読んだ時よりもそんなにプレッシャーな感じ
全然しないんだけど。
母親もそんなに押し付けがましくなかったし。

つか、あれくらいの親の期待って、普通じゃねぇの?

これに比べたら、渡辺さんとこのプレッシャーの方が、
なんぼか厳しい感じがするんですけどね?



あれくらいでプレッシャー感じるってことは、相当弱いのねん。
いや自分もプレッシャー星人だから、人のことは全然言えないんだけどさ。

でも、無差別殺人は極悪非道な犯罪です。




それはそうと、今回の困ったちゃんは
無差別大量殺人犯の黒頭巾男ではなく、二人の若い仕事人

一人は蕎麦屋の兄ちゃん。
そしてもう一人は絵師の涼二。


まず、蕎麦屋の兄ちゃんは“仕事”に対して後ろめたさを持ってる
繊細なハートの持ち主らしく、うじうじしてるところが
見ててウザい。(苦笑)


彼は元々この仕事に向いてないのか、正月SPの時も、
仕事が終わった後に一生懸命自分の手を洗ってましたけど、

そもそも彼が何でこの仕事に就いたのか、
動機が分からん。



そんなに「人殺し」がイヤだったら、最初っからやらなきゃよかったんだよ。
それなのに、今更になってあーだこーだって見苦しい。

「人殺し」言われて鬱になるくらいなら、仕事人なんてやめちまえ。

ってこっちは思ってしまうワケだ。


そりゃー、
純粋な子どもたちを前にして動揺する気持ちは分からんでもないけど、
それはそれで今までやってきたのに。


そんな彼の変化を察知した渡辺さん。

「そのうちお前は仕事を失敗する」
とか、
「(仕事を失敗した)その時は、おれは迷わずお前をたたっ斬る」
とか、

色々と重圧掛けてきてましたけど、それって逆に
プレッシャーじゃね?


とこっちは思ってしまったり。ラジバンダリ。


そんな彼とは逆に、“仕事”に対して自信過剰なほどの
自己顕示欲を持ってるらしい絵師の涼二。

仕事人は、決して人前では「殺しの道具」を見せないもんですが、
彼は平気で大立ち回り。
そりゃー主水さんだってお怒りですよ。

それが元で、芋づる式に仲間達がとっ捕まるとも限らないからね!


元はと言えば、
黒頭巾が何をとち狂ったのか、真昼間から無差別殺人を決行。

その犠牲者になりかけてしまった美月を救おうとして、つい。

ってな経緯があったにしろ、やっぱ

大勢の人がいる目の前で、大立ち回りは
イカンでしょう!!(びしす)



必要以上にすっげー目立ってるし。

もし、主水さんが気を利かして仕込みの中身を抜いてなかったら、
本当にヤバイところだったんだもん。
主水さんの怒りも尤もです。


そんな中、自分の息子が無差別大量殺人犯・黒頭巾」と知って
ショックを受ける母親。

使用人を黒頭巾に仕立て上げ、何とか危機を脱出したかったらしいですが、
それをネタに、家臣たちが脅しにかかるワケですよー。

しかも、息子は使用人が身代わりにされてしまったのを知って、
母親の陰謀を知ってしまうのですが。


なんだかなー。

ここで無理やり悪人作ろうとしてる感じが、実に苦しい展開。


一体誰が依頼人なんだ?

と思っていたら、
母親が息子の殺しを依頼する、という悲劇へと転落。


家の外に出てみれば、夜の街は悲しみと怒りで満ち溢れ、
それを作り出したのは己の息子なのだという事実が、母親の罪悪感を
更に抉ることになってしまったから、なんですが。

泣く泣く、己の息子の殺害依頼をしてしまった母親ですが、
そんな人畜にも劣る以来を断ったのは渡辺さん。

案の定、涼二が息子の殺害を狙ってる、まさにその瞬間。

「止めてえええ!」

って依頼主である母親が止めに入った!


おいおいおい。

依頼主の目の前で殺すのかよー。

しかも、涼二の突き刺した針(?)は、母親の手を突き刺してるー!

痛い痛い痛い~!!

想像しただけで、このシーン厳しい!

……んだけど、母親の願いも虚しく、殺害依頼完了。


つか、
殺しの場面を人に見られたら、それが喩え依頼人であっても
抹殺しなければならない。
ってのが「仕事人」の掟じゃなかったっけ?

何でそんな堂々と出て行っちゃうんだよ!

とこっちは疑問符だらけ。

渡辺さんが指摘した通り、「意外と情に脆い」ということが
彼のウィークポイントだったのですね。

そんな仕事人の掟を堂々と無視する涼二を尻目に、今回依頼を断った
渡辺さん登場。

そしてすかさず、依頼主を斬ったー!!

文句を言いたげな涼二に向かい、
「オレは依頼を受けてない」
と屁理屈捏ねながら、しかし、“仕事人”の掟をしっかりと守るのは渡辺さん。

彼の言ってることはめちゃくちゃに見えるけど、でも、
そんな非情な掟を抱えているのが「仕事人」なんだよねー。


そして本当のラストに事件は起こってしまったよ。


やっぱりと言うべきか。
蕎麦屋の兄ちゃん、

仕事をしくじったらしい!!


あー。やっぱり。

渡辺さんが必要以上にプレッシャー掛け過ぎるから。
(なんちゃって)

彼の言葉が気になってしまって、仕事を完璧に出来なかったのね。
って言い訳は、「仕事人」には通用しないんだけどさ。
取り敢えず、
襲い掛かってくる男を何とかしないとー!!

って混乱してる兄ちゃんがどうにもこうにも。
狂乱したように何度も男を殴りつけ、そんで止めには石を持ち出して
ごっつんこ。

死闘(?)を終え、何とか「仕事」を完了させたものの、
そこには「仕事人」のは無し。

っつーか、それって 普通の殺人事件 じゃん。

「仕事」っていうほどの華麗さもなければ、冷静さもアリマセン。


そんな時、悪いタイミングで、偶然通りかかった渡辺さんの同僚・大河原に
現場を見られたー!!

黒頭巾の事件で、与力たちが余計に多く出回ってるからね。
夜間でも危険はいっぱいです。

言い訳しようにも言い訳出来ないようなそんな状態で、返事に詰まる
蕎麦屋の兄ちゃん。
しかも、大河原の後ろには、渡辺さんの姿があるし。


ドラマは一気に修羅場へと突入です。

「仕事失敗したら迷わずたたっ斬る」
と宣言した渡辺さんは、刀を抜き始めましたよ。

そして、緊張感が走るその現場へ駆けつける主水さんと涼二くん。


次回、4月にはどんな展開になってるんだ……!?







最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
必殺仕事人2009 「鬼の末路」 (必殺マニア)
2009-04-11 10:52:30
これだけ、いろいろ感じさせる、考えさせるドラマだということです。必殺は奥深い意味でも面白いと思いましたよ。

コメントを投稿