理科(自然科学)教育の実践の部屋

gooのHPのpaiwa314と連携して、教育実践を中心に発言します。HPが消失したので、これからは、書籍メモも

適切な本を紹介できる力

2005-07-02 20:30:48 | 理科
チェルヌィシェフスキーの『何をなすべきか上・下』を読了した。
岩波文庫で重版されたおかげである。高校時代に、教師に論争を吹きかけたときその教師の同僚の教師から
同じ著者の『哲学の人間学的原理』を紹介され読んだことがあり、この書を手に取った。
生徒からの質問に、適切な本を紹介できる力量は大切なものだと思う。
物理でいえば、フェルミの伝記に、すぐに本を紹介できたが、彼の読んだ本しか紹介しなかったため、その本が学生にはあっているかは問題であったとのこと。
このことは、よき紹介ができるためには2つのことが必要だということになりそうだ。
適切な本に目を通していること。しかも、さまざまな角度や程度の本を読んでいなければ相手には役立たない。もちろん、きちんと評価できることは前提であるが。
したがって、後者のフェルミに関しては、研究者の同僚への紹介者としてはすばらしい資質だが、教育者としてはまだまだということになる。比べるのは間違っているとは思うが。
自分は、特に後者にも気をつけて目を配らなければいけないだろう。自省の念をこめて。
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きめつけはやめたい2

2005-06-12 18:59:16 | 読書
6月3日に書いてから、1週間以上過ぎてしまった。
New教育とコンピュータ2005年6月号の68、69ページに
「進め!」教師道第3回 蔭山英男 3つの表題があって
2つめは 万能な教材なんてありえない!子どもが嫌がるなら百ます計算も「やめる」
3つめは うまくいかない子どもがいたときこそ教師の力量がアップするチャンス

もともと、100ます計算は、ずっと前からあったものだが、岸本さんがその位置づけを
新たにして広めたので蔭山さんもそのグループの1人で本も何冊も出しているにもかかわらず
というか、それだからこそと言うべきか、2つめの言葉が本人発となっているのはすごいなと思う。
もっとも、同じような流れでかつて板倉聖宣さんが、仮説実験授業をやって子どもに支持されなかったらキッパリやめるというようなことを書かれていたのを思い出す。

前回の流れとはちがうが3つめの中で、「集中すること自体がイヤだ」という子どもたちがいる。
そういう子どもたちは、集中することで、それ以外のことを考えるのことができないのがこわい、つまり、何かしら心のなかに心配事があり、学習に集中することでその心配事を「心配できなくなる状態」になるのがこわいのです。(多少変わっています。)これ以上写すと引用が多すぎてまずいのでここでやめる。この3つめの部分だけ見ても、この人を改めて見直しました。

ちなみに、蔭山氏の習熟度別学級編成へのスタンスは、どんな子どもでも最初にしっかりと基礎的な学習を定着させれば、クラス全体での学習が難しいというほどの差が出てこないというものです。

ここで、話は一斉授業へ行くか、平等か差異へと進むか。次回は、PISAで1位だったフィンランドの教育についてへと進めたい。
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きめつけはやめたい1

2005-06-03 10:36:48 | 読書
学力論争の中で、今回は基礎基本に関わる話題を考えてみたい。
学力低下をどう見るかは別として、その中から即計算・漢字と短絡して
ドリルをもっとという流れがある。100ます計算もその1つの流れ
で出されることが多い。
岸本さんの提案とは別のところで、鍛えるところだけを重視する見方は
やはり問題だと思う。今の子どもがそうした流れの中ではついてこない
ことは子どもに向き合っている方には十分理解できると思う。

一方で、100ます計算批判派に関して、蔭山さんの書かれたものを
きちんと読んでからその上での批判を望みたいと思う。

蔭山氏の最近の文章 New教育とコンピュータ6月号の原稿を次回紹介したい。


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理科教育と実験

2004-12-18 09:48:10 | 理科
先日、子どもの化学のテストのお付き合いをした。
高校ともなれば、自分がすぐ使える内容とは限らない。

内容は熱化学で、熱化学方程式やポテンシャル図だが、
教えていてともかく物質の体験が少ないことだ。
具体例を挙げて、発熱や吸熱を確認しようとしてもなかなか要領をえない。

水素の酸化で発熱。「水素と酸素を混ぜて点火すると爆発するよね」「うーん」
逆に、水を電気分解すれば水素と酸素に分かれる。これは、電気エネルギーを加えてやっと
水素と酸素に分解するのだから吸熱。こちらはさすが実験をしていたようだが、エネルギーの
説明が分からない様子。

炭素や水素の化合物(つまり有機化合物のこと)を酸化すると、二酸化炭素と水ができる。
燃えたら何ができるか。実物が思い浮かばないだけでなく、炭素と酸素、水素と酸素で化合したらという
思考法がなかなかできない。

こうしてみると、ほとんど中学校の理科の内容だ。
中学校でどういう成績を取ったというだけでなく、高校や社会人になったとき、どれだけ生きて働く知識となって身についているかが大事だと思い至った次第。

前者は、水素と酸素の爆発実験の経験があるかどうか、せめて水素の確認の点火の時、大きな音がするときとしないとき見えない気体がどう混ざり合っているか思考しようととする教育がされているか。
昨日、中学1年で酸とアルカリの授業で酸性の確認で水素を発生をしたが、
マグネシウムを塩酸に入れたとき「あっ、熱くなっている」と言った生徒がいる。
パーンという爆発音だけに目が行き(耳というか思考がというか)他まで見落とす生徒が多いがやはり試験管の周りに水滴がつくことはみのがさないでほしい。水素が燃えた結果水ができたのだから。

自分の授業の自戒とともに、目の前だけで教育を判断するのではなくこうした場面で役に立っていると信じたい。(ところが、今年はいつも行うこの実験も行っていない)
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小学校の算数教育はどう変わったのか

2004-10-20 23:32:42 | 自然科学
最近、いくつかの場面で、同じような経験を持った。
それは、A/Bといったタイプの分数を実際に計算して小数にする場合に
A÷Bなのか、B÷Aなのか自信を持っている生徒が以前に較べてずいぶん減ったのではないかということ。
また、1/10が、0.1を示し、3/10が0.3を示すなどとすぐにわからない生徒がずいぶん増えたのではないかということだ。
ごく普通の生徒がそうした段階でつまずいているのではないかと思える。
理科の時間、数学の時間どちらもそれも複数立て続けに経験した。

「1/10はいくつ?」「・・・・・・0.1」
「それなら3/10はいくつ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・0.3?」
その時間の長いこと長いこと。
もちろん、演習の少なさもあるだろうが、それだけではないように思える。
一度、小学校の先生の意見もお聞きしたいものだ。
また、学んだ経験を活かして、今後の授業も取り組んでいきたい。
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適切な実験道具を使う

2004-09-23 23:29:45 | 自然科学
真空調理器がやっと発見された。
先日借りてきたものと、大きさが違うことに気づいた。

借りてきたものは、容器が一回り大きかった。
最後のクラスだけは、自分の容器を利用して行った。

空気が減ると、音の伝わり方が減り小さく聞こえると
いう実験である。

借りてきた大きな容器はポンプで空気を減らすのに
ずいぶん苦労しなければならない。
そして、聞き取りにくい。

自分の小さな容器の方はその分だけ簡単に真空に近づくため
聞こえにくくなるようだ。

というわけで同じ実験器具を利用するにしても、何のために
行うかによって道具を選択しなくてはいけないことを痛感
させられた。

ただし、現在自分のものは長年利用したため弁がうまく
動かないので早急に新しいものを購入しておく必要がありそうだ。

今度は、それを分別して1つのボックスに入れておかなければ。
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実験器具がない

2004-09-20 20:53:46 | 自然科学
 先日、ある研究会に参加。そこで、今一番理科の授業での悩みを各人が書くことに。
自分は「転勤すると、思い通りの実験器具がそろっていなくて授業ができないことがある。」と記入した。
実際、前任校ではトランスが何台もあったのに見当たらないし、ようやく買ってもらったイージーセンサー(PCの自動センサーでさまざまな機能を持つもの)ももちろんない。後者はともかくも、前者は何と言ったらよいのか。もちろん、今の勤務校には、双眼実体顕微鏡がかなりの数あったりする。
 それまでの勤務した教員の好みによったことによる。
お互い、自分の学校にある教具を紹介しあいなどしたらどうかなど提案されたがどうもうまくない。

 結局、今ない真空調理器の予備を持っているという、高校を退職された先生のところまでもらいにいくことに。時間をかけて出かけたのだが、そのとき、歯車楽器とか、偏光板のセットなども借りることができ、それ以上の成果を得ることができた。
 その先生は、小さな小屋の空間にびっしりさまざまなプラスティク製の整理箱に分類してあった。お願いしたらすぐに棚から取り出された。こうでなければと思った。これから、少しずつ使用しつつ分類整理することが今後の課題となりそうだ。
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きはじの法則

2004-08-30 21:21:12 | 自然科学
 今、イギリスの理科教育が注目されている。アドバンス物理がその1つだ。
この教科書で勉強できるために義務教育でどのような理科教育を
行うか注目したいところである。

 さて、その例としての“Physics”をみると、エネルギーの流れにいつも
注目し続け多くの流れが図示されていて興味を持たせる。

 ところが、その同じ教科書に日本の塾でよく教えられている
きはじの(最近は距離の変わりに道のりで“みはじ”だそうであるが)図が
3枚も書かれていて、ちょっと複雑な感じを受けた。

 日本では、円をT字型に3分割して上に『き(距離)』下に『は(速さ)』と『じ(時間)』
分からない量を手で隠せば3つの量の間の関係式が考えることなくわかってしまうというもの。

 たとえば、き を隠せば 速さ×時間
      は を隠せば 距離÷時間
      じ を隠せば 距離÷速さ  というように

この関係が、英国の教科書には3つ大きく載っていたのだ。

d(距離) と s(速さ) と t(時間)
m(質量) と v(体積) と d(密度)
f(力)  と p(圧力) と a(面積)  というように 

 ただし、三角形をやはりT字型に分かれて書かれている。

 さらに、きはじの法則というが、これらの3つの量の間の関係は法則というより
定義式というべきものにあたるので法則というよりせめて きはじの関係というべきか?

 なお、gooのHP(PAIWA3.14’Webciteで算数の本の紹介をする中で、
「キティちゃんのはじ」として紹介したものと同じである。

取り付きの悪い生徒がこうしたものを利用してでもまずは慣れるということは良いことかも
しれないが最初にこの図に逃げ込み考えたりイメージを想像することから逃げるようなことだけは
してほしくないものだ。


 
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大学の理科教育

2004-08-16 13:01:49 | 自然科学
久しぶりに大学の恩師と話す機会を持てた。
自分が受けた時の授業とはずいぶん異なる印象を受けた。

 熱力学の時間に、以下のようなことを話すと驚く学生が多いという。

 5個で200円、4個で160円のとき1個でいくらかと聞くと
200÷5=40円
160÷4=40円 (ここは学生の答え方で記述)
 ところが2分の1個だと80円ならいくらかと問うと
80×2=160円 と答えるという。

やはり、ここは80円÷2分の1個=80円/1/2個=160円/個
 1あたり量、単位あたりの量を求めている意識を持ってほしいとのこと。こうすれば、定義式を言葉で与えられれば自分で式に記述でき、XやTをdXやdTとすればそのまま熱力学の式にたどりつくことができる。
 同感である。自分の行っている中学の理科での扱いがやはり大学の専門準備にまでつながっていると思うとうれしい。
 
 先生、もしこのblogを見られていて迷惑でなければコメントを書いていただけませんか?ペンネームで構いません。 
 
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絶えず準備を

2004-07-23 11:54:19 | 理科
最近、カナヘビを見かけることがあった。
捕まえて生徒に見せようとして、とり損ねて
簡単に尾を切って逃げられてしまった。

こんなとき、デジカメの動画機構を活用して撮影すれば
授業の素材に活用できる。
残念ながら、ティップの容量が一杯で撮影することができなかった。

また、この1、2日で救急車がサイレンを鳴らして通り過ぎるのに3度ほど出会った。こんなとき、ICコーダーを用意してあれば最高の
状態の音のものを採集でき活用できたかもしれない。

明日、花火大会でビデオ撮影して、音の速さを調べる材料を作るつもりだ。

とにかく、こうした素材に絶えず注目して準備をしておけるようにしたいものだ。

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