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主としてスポーツ(それもアメリカのプロスポーツ)についての意見・提言・感想など!?

Another Galaxy

2007-01-12 00:00:00 | その他アメリカのスポーツ
ベッカムが今季終了後の米・LAギャラクシー移籍を発表!(サンケイスポーツ) - goo ニュース
Beckham signing legitimizes MLS on the world scene(ESPNsoccernet)
What Beckham will mean to soccer in U.S.(SI.com)
Pressure now on Becks to be next Pele(FOXSports.com)
Make money like Beckham(NBCSports.com)
Beckham isn't first to make splash in L.A(ESPN)


たまにはアメリカの決してメジャーじゃないメジャースポーツについて書いてみようと思います。

昨日の夜、そろそろ寝ようかなと思っていた頃にCNNのティッカーが動作しました。そこに出たニュースは「デイビッド・ベッカム、
ロサンゼルス・ギャラクシー入団へ」というニュースでした。そういえば何か誤訳問題で移籍先があれこれしていたベッカムが、
アメリカに来るんだな、程度にしか思いませんでした。むしろ、その後に来たFOXニュースの速報メールの方にちょっと
笑ってしまいました;

"World's famous soccer player"デイビッド・ベッカムがロサンゼルス・ギャラクシーに入団へ

あぁ、やっぱりアメリカではベッカムを修飾する言葉に「世界的に有名なサッカー選手」と必要なんだなと思わされました。

そもそも、丸いボールを足で蹴ったりヘディングしたりするスポーツを「サッカー」と呼ぶのは世界でもごくわずかです。
その「サッカー」のお家元でもあるアメリカに、「フットボール」の国の代表で、かついろんな意味で大人気な選手が来る、
それもアメリカの田舎町のチームではなく、派手好きな街、そして自身(及びその奥さん)のセレブリティなお友達が多い
ロサンゼルスのチームに来るということで、さすがにアメリカのスポーツ界でも話題になっているようです。

これまでのMLS(メジャーリーグサッカー)は、アメリカでもあまり注目度が高いリーグではありません。スポーツニュースでも
取り上げてもらう時間はまずないですし、スポーツニュースサイトでも、優勝決定戦ですら大きく取り上げてもらえません。
だからといって、今のアメリカはかつてほどのサッカー後進国でもないし、MLSも小さいスタジアムにすることで、集客力が
高まっているチームもあるほどですし、テレビでの中継もあります(もちろんこれには、MLSの人気というよりは、ソフト不足を
補うためにテレビ局が流しているという側面がありますが)。

でも、やはり先行するMLBやNBA、NFLや大学スポーツなどに比べると華がないのは否めません。アメリカ人の見るスポーツとしての
サッカーへのがっつき度がまだ低いことや(逆に、少年少女の間ではサッカーのプレイは人気があるようです)、MLSを引っ張っていく
スター選手があまりいないので、リーグの名前とは反対にマイナーなプロリーグであることは確かです。おまけに、アメリカではマイナーな
プロスポーツリーグの間でも競争は激しいので(例えばアリーナフットボール)、まずそうした集団から抜け出すことで、アメリカの
メジャースポーツとの戦いの権利を得られるわけです。

そうした中で、ベッカムのMLS入りが決まりました。自分はサッカーの技術的なことはあまり詳しくないですが、31歳のベッカムは
「もう」峠を過ぎたと言われているようです。しかし「まだ」31歳と考えれば、プレイヤーとしてはやっていくだけのものがあるでしょう。
「でも」31歳ですので、そう先が長いわけではありません。また、ベッカムが日本に来たのであれば、にわかベッカムファンが
どっとスタジアムに来るのは容易に想像できますが、ベッカムのような「セレブ」スター選手をあまり好まないアメリカで、
ミーハーのように、にわかベッカムファンが増えるのかと思うと、それもどうなのでしょう?

MLSはベッカム入団で注目度は上がるかもしれませんし、ベッカムがすぐにけがして長期離脱なんていうことがあれば、
LAギャラクシーだけでなく、MLSは頭が痛いです。でもSI.comのGrant Wahl氏が言うように、MLSが世界的な
フットボールリーグの地位に並んだというのであっても(個人的にはこれはちょっと言い過ぎではないかと)、MLSはこれまでどおり
地道であっても確実なファン拡大や魅力を高める施策を進めるほかないでしょう。プレミアリーグやブンデスリーガぐらいの
人気・実力のレベルに達するのは、ベッカムひとりでも到底無理ですので、とにかく世界から注目を集め続けられるほどの
レベルを保つことが重要じゃないかと思います。ESPNの簡単なネット調査では、ベッカム入団でMLSに興味を持つという人が
6割を超えていますが、これを単なるミーハーで終わらせるわけにはいかないのです(逆にSI.comでは6割の人が、それでも
MLSに興味はないとの回答)。

ベッカムはウェイン・グレツキーに並ぶスポーツの伝道師になり、かつアメリカにとってイギリス最大の「輸出品」となれるのでしょうか。
それでも、MLSがアメリカのメジャースポーツの一角に入り込むまでには、ベッカムひとりではまだ非力だと思いますが。
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NFCワイルドカードプレイオフ〜カウボーイズ@シーホークス〜(from"最強コンビ!!")

2007-01-07 00:00:00 | NFL
Fumbles help Seahawks fend off Cowboys(NFL.com)
Cowboys' reality show takes another twist(NBCsports.com)
Snap, cackle, drop: Seattle wins on Romo gaffe(ESPN)
Babineaux makes season-saving tackle(SI.com)


"Disappointed is not even a proper word for it."

とは、カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズ試合後の言葉ですが、まさにプレイオフの1勝が10年以上も
遠ざかっているカウボーイズにとっては、この試合の敗退は相当痛いものです。

ガチンコのディフェンス勝負になった前半、シーホークスのTDから反対にカウボーイズがキックオフリターンTDを
奪った3rdQまでもが、さもよくあるような展開にしか思えてきません。試合が動いたのは、4thQのカウボーイズ、
テレンス・ニューマンのティップとロイ・ウィリアムスのインターセプトからだと言ってよいでしょう。この時点では、
17対13でモメンタムが傾き始めていたカウボーイズが有利だと見えました。しかし、カウボーイズは直後のシリーズで、
エンドゾーンまで残り10ヤード、1stダウンまで残り1ヤードというところまで進みながらもFG止まり。

本当であれば、ここはTDをしっかり取っていやでもシーホークスに2ドライブをやらせたほうがよかったはずです。
でも、直後のシーホークスのシリーズは、ニューマンのパスインターフェアで大きくゲインできたものの、
その後の4プレイは、デマーカス・ウェアの好タックルもあり、シーホークスはTDどころかFGすら奪えずに終わりました。

仮にこの試合、カウボーイズが勝利していたら、このウェアのタックルが試合を決めたと言っても過言ではないでしょう。
でも、自陣2ヤードからのオフェンスを始めたカウボーイズは、トニー・ロモからテリー・グレンへの早いタイミングの
パスが決まったまではよかったのですが、グレンが少し足を滑らした間にタックルされ、ボールが転々とエンドゾーンへ。
カウボーイズのチャレンジによりTDではなくセーフティになったおかげで、20-20ではなく、20-15という微妙な点差で
何とかカウボーイズリードとなりました。

この時点で、カウボーイズは同点にならなかった分、まだ運があったかなと思えた反面、セーフティでしたので、
2点を失い、おまけにシーホークスのオフェンスが始まると考えれば、もう一度気を引き締める体制にならざるを
得ませんでした。シーホークスも、TDを取らなければ逆転できないわけで、どう仕掛けてくるだろうかと見ていたところ、
あっさりとジェレミー・スティーブンスへのTDパスが決まりました。カウボーイズサイドは。攻守共にこうした
プレイセレクションを予期していなかったはずです。ある意味、このTDドライブはシーホークスがカウボーイズの
オフェンスに対して仕掛けたTDじゃなかったかと思います。

そして、例のカウボーイズのシリーズが試合残り4:18から始まります。パスやランが効果的に出て、普通に見ていれば
いいシリーズでした。もしかしたら一気にTDで逆転、「カムバック・ロモ!」という見出しができあがっていたニュースサイトは
山とあったはずです。しかし、シーホークス陣内11ヤードに来て(1stダウン更新のない10ヤードではなく、10ヤードを
獲得すればもう4回のプレイができるという11ヤードというのも、巧すぎるシナリオに感じてしまいます)、今度は
シーホークスが粘ってカウボーイズのジェイソン・ウィッテンへのパスをファーストダウン獲得のほんのわずか数インチ
手前で止めます(この試合ではここまであまり目立っていなかったロマー・タトゥープの好タックルあり)。

ここから先は、スポーツのわからないところであり、フットボールのわからないところでもあります。カウボーイズは、
プレイオフで勝利できなくなりだしてからずっとキッカーに泣かされてきました。今シーズンも途中にマーティン・グラマティカと
急遽契約して、一応は安泰となりました。しかし、ロモはキッカーが変われど、自分への注目度が変われどホールダーとして
(今シーズンの途中からは先発QBとしても)まじめにやってきました。そのロモが、やや低めだけど悪くはない逆転FGに
繋がるスナップをもらい、ボールをセットしようとしたときに、ボールが安定してくれず、ロモはボールを持って走ります。
しかし、1stダウン1ヤード手前、そしてTD2ヤード手前にして、ジョーダン・バビノウにタックルされます。

今思い出しても、カウボーイズファンからはため息、シーホークスファン、あるいは「アンチ」カウボーイズな人たちからは
歓喜の雄叫びしか出てこないような瞬間でした。文章や会話にはできない、あるいは足がサイドラインから何インチ出たとか、
かかとから着地したか爪先から着地したかなどという細かいレビューなどでも確認しようのない、何が試合を分けたのかと
聞かれても「わからない」という答えが正しいのではないかというくらいの好ゲームであったことはこの試合を見た方ならば
わかるはずでしょう。

それが、普通のプレイオフ進出チームならいざ知らず、全米注目度No.1のカウボーイズ、名将ビル・パーセルズ、今シーズン
勝手に死に掛かったテレル・オーウェンス、そして一時は今年もプレイオフすらダメだと思われていたチームに現れて、
スーパーボウルすら狙えると半ば錯覚させてくれた、トニー・ロモという人物たちが、最後の最後でああしたプレイを
負けてしまったことで、余計にドラマ性を高めているようにも思えてきます。舞台、キャストは華麗でも、シナリオ、特にエンディングは
華麗過ぎました。
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Week16 セインツ@ジャイアンツ(from"最強コンビ!!")

2006-12-29 00:00:00 | NFL
Saints get one-sided 30-7 win over Giants(NFL.com)
For Saints, bye totally new territory(SI.com)
Giants have seen rough times, may see more(NFL.com)


あ〜、そうだったのかと後からわかったのですが、セインツがジャイアンツスタジアムでジャイアンツを相手にして
戦ったのは、昨年の9月、スーパードームが使えなくなったセインツがジャイアンツスタジアムでの「ホームゲーム」として
ジャイアンツを相手に戦ったときだったのです。あのときは、ジャイアンツは2年目のイーライ・マニングの成長期待の下、
前途が明るかったのに対して、セインツはとにかく試合をすることだけで精一杯でした。

しかし、あれから1年3か月が経過して、その立場はまるで逆転。セインツはスーパーボウル進出すら夢ではありませんが、
ジャイアンツはプレイオフ進出ができるかどうかの瀬戸際まで来ています。

それでも、1stQはどちらのヘッドコーチも苛立ったはずです。パスがぜんぜん通らない、パントがぜんぜん飛ばない、
おまけにレフェリーは明らかに1stダウンを取っていないのに1stダウンを宣言したり、明らかにポゼッションが
できていないパスをパス成功と認めたり、自分のチームだけでなく審判のパフォーマンスにまで頭を悩まされました。

そうした中で、パスが通らない、いやパスを投げてもちゃんと獲ってくれないのであれば、ランを中心にしようと
先に気づいたのはセインツでした。2ndQに入るとそれまでのパス中心から急にラン中心のオフェンスへと変えました。
そしてFGを決めて1点差に。一方のジャイアンツは、マニングのパスのタッチが悪い、あるいはレシーバー陣が
獲ってくれないことにまだ気づきません。

そこでセインツは前半残り10分30秒からレジー・ブッシュを主役にした一大シリーズを始めます。ブッシュへのラン、
ブッシュへの早いパス、そして「当然でしょ?」といわんばかりの4th-2からデュース・マカリスターに持たせてのラン。
これでじっくりじっくりとフィールドの端から端へと進み、最後はやはり4thダウン残り2ヤードから、ここがまた
嫌らしいなぁと思うのですが、ランではなくて、マーキス・コルストンへのパスでTD。それも落とすんじゃないよという
簡単なパスではなく、エビのようにコルストンが体を捻ってキャッチしたパスでした。気づけば18プレイ、8分39秒も
消費してのあまりにも大きい7点でした。

これを見たジャイアンツは、前半で3点でもいいから返そうとしてもパスが通らない、後半になったらランを使うのかと
思ったところ、やはりそういう雰囲気も出すことなく、あっさりと攻撃シリーズを終えてしまいます。おまけに、冷静で
いなければならないオフェンスラインの2人がつまらない反則を連続して犯し、30ヤードも下げられます。このあたりで
試合は完全にセインツのものとなっていました。

この試合を例えて言うのであれば、ジャイアンツもセインツも共に「パスが決まらない」という「一方通行」の道に
入りこみました。でも、セインツはこの道が進入してはいけないところとわかりすぐに別の道を見つけたところ、
ジャイアンツはいつまでも一方通行を逆走した、そんな感じでしょうか。

この試合に勝ったセインツは、あぁこれもそうだったのかと思ったのですが、チーム史上初めてプレイオフ第1週目を
休める"Bye"の権利を得ました。これを「新しい領域」と言ってしまうのもなかなかおもしろいなと思います。
セインツはプレイオフに出てもだいたい1週目に消えていましたので、最初の週は休んで、スーパードームに
格下の相手を引きずりこむことができるという、この点をうまく使いたいところです。

一方のジャイアンツは今シーズンの序盤は、全てが青信号じゃないかというくらいスイスイと勝ち進んでいきました。
途中でティキ・バーバーが「新庄効果」を狙ったわけではないけど、引退を表明し、余計にバーバーのためにも
優勝しようという意識が高まったはずです。しかし、けが人が増えだし、マニングのパスの精度が下がり、チーム内での
ゴタゴタが増えだし、色白なマニングが顔面蒼白になるくらい自身を無くし出すという、今シーズンはじめの
「マニング・ボール」の頃には考えられないような状況に陥っています。それでもまだNFC全体のレベルとの絡みで、
プレイオフ進出の望みはありますが、今のジャイアンツを見ても、プレイオフを目指すチームにはおよそ見えません。

ちなみにこの試合で、マニングはディレイになりそうな場面でやむを得ずタイムアウトを要求したシーンが2回も
ありました。いずれも、ここで流れに乗らなければというところで獲ったタイムアウトです。こうしたところを見ても、
マニングは何かに追われながらプレイしているように見えてきます。それが結果だけを求めるニューヨークのファンなのか、
信頼感を持ってくれないチームメイトなのか、「マニング」という苗字なのかはわかりませんが。

このオフに、ジャイアンツはGMとバーバーが去ります。チームを鼓舞(時には同僚批判?)をしたマイケル・ストレイハンも
もしかしたらそろそろ限界かもしれません。しかし、やはりいちばん気になるのは、まずいプレイコールを黙認した
トム・コフリンHCでしょうか。コフリンの場合には"Bye Bye"ではなく"fired"なのですが。来年のジャイアンツは、
はチャーリー・ワイスHCの下、がんばって再生を目指します(仮)。
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ブロンクスの必然?(from"最強コンビ!!")

2006-12-27 00:00:00 | MLB
ジョンソンがトレード? 打診レベルと米メディア(共同通信) - goo ニュース
D-backs confirm trade talks with Yanks(MLB.com)
Official: D-Backs, Yanks talking Unit trade(ESPN)
Yankees shopping Big Unit, eyeing Zito(SI.com)


ほかのメジャーリーグのチーム事務所は、クリスマス休暇がある一方、ヤンキーズの事務所はクリスマスも正月も
休みなく「営業」している、いやさせられている、らしいです。それでも、ヤンキーズがランディ・ジョンソンを
トレードに出したいということを聞いても、今や何も驚きに値しません。

ジョンソンといえば、2年前の7月末、ヤンキーズ移籍かと言われながらも、7月31日のトレード期限終了の時点での
一番の大ニュースは、ジョンソンがダイアモンドバックスに残った、ということでした。しかしシーズン終了し、
しばらく経過した2005年1月、やっぱりヤンキーズへ移籍しました。レッドソックスに負かされ、先発陣が弱いと
考えていたヤンキーズにとってジョンソンこそが必要だったと考えてのことでした。移籍してすぐ後、
ニューヨークの地元テレビ局が、大都会のを歩くジョンソンを見つけ、カメラを向けたところ、ジョンソンがキレた、
ということもありました。それくらいに「当時の」ジョンソンの動きは注目されていました。

しかし、残念ながらジョンソンは相変わらず背は柱のように高いですが、ヤンキーズでは先発の柱になりえるほどの
活躍はできませんでした。背中の痛みに耐えてがんばったとも言えますが、全盛期に比べると良し悪しが顕著になって
しまいました。その一方で、ヤンキーズの先発陣はジョンソンがいなくても計算ができる(もしくはできそうな)
布陣になってきました(ムッシーナ、王建民、出戻りのペティット、井川、そして怪我から返ってくる条件付きで
パヴァーノ)。そうなれば、ヤンキーズが不安定でかつ年齢がかなりいっているジョンソンを抱える必要はなくなります。

一方、ジョンソンの放出で若手主体のチーム作りにするはずだったダイアモンドバックスは、観客数が伸び悩む中で、
目玉選手が欲しいということもあります。そうなると、家族がフェニックスの近くにいるジョンソンがいいんじゃないかと
考えるわけです。ジョンソンは、「家族の近くでプレイしたいけど、チームにそのことを要求するつもりはないし、
それなりの評価をくれるのであれば、来年もヤンキーズで投げたい」という何だかわからないことを言っているようです。

そして、ダイアモンドバックスには優秀な若手投手がたくさんいることも、このトレード話にホントらしさを与える
要因にもなっています。いくら4人もしくは5人の先発が揃っているところでも、ヤンキーズには次を担う若手投手が
いないのは明らかです。

いや、本当のところは、(1)ペティットの大親友であるロジャー・クレメンスが現役続行を決めたときにヤンキーズへ
来てもらうために席を一つ空けた(2)メッツも狙っている、今オフ最後にして最大の「獲物」バリー・ジト獲得のために、
先発枠を空けてある、という裏を読んだ分析もなされています。今のところ、ヤンキーズはジト獲得には積極的では
ないといわれていますが、さてどうなのでしょう?

ジョンソンのトレードには、パドレスも参加するのではとも言われているようです。仮にパドレスとの間でトレードが
成立した場合には、ヤンキーズは堅いリリーバーであるスコット・ラインブリンクを獲得でき、マリアノ・リベラの手前が
ぶ厚くなります。パドレスには、ジョンソンとグレッグ・マダックスという「殿堂入り投手」2人が並ぶことになりますが、
これがジョンソンがまだまだやれる頃に実現していれば、興奮したのですが。

いずれにしろひとつ言えることは、長身のジョンソンは、もはや優勝を請け負えるだけの大きな存在ではないということです。
それは、マリナーズ、わずかな間だけいたアストロズ、ワールドシリーズでMVPを獲得したダイアモンドバックス、そして、
ヤンキーズと「優勝を狙うための1ピース」としての存在だったのが、今では「優勝を狙うためには余分の1ピース」にすら
なってしまったということでしょう。
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Week16〜イーグルス@カウボーイズ〜

2006-12-26 00:00:00 | NFL
イーグルス プレーオフ進出決定(スポーツニッポン) - goo ニュース
Eagles tops in NFC East with 23-7 win(NFL.com)
Garcia has Philadelphia on a run(NBCSports)
T.O. frustrated by lack of involvement(NFL.com)


カウボーイズ特製のサンタ帽を被ったテレル・オーウェンスは、試合後、今日は自分にぜんぜんボールが回ってこなかったと、
カウボーイズのオフェンスの戦術を批判しました("lack of involvement"とは「関与の欠乏」という意味にもなりますが)。
これを見たカウボーイズファンは、一体どう思っていることでしょう?お前が3回も決定的な場面でパスをキャッチしなかった、
もしくはインターセプトされないようなプレイをしなかったから負けたんじゃないか、と言いたいはずです。

最初は3rdQの残り9:38、カウボーイズの選手やコーチ、オーナーまでもが見ている目の前で、フライ球を落としました。
これを確保していれば、試合の流れは完全に変わっていたはずです。2つ目は4thQ開始すぐの、トニー・ロモがエンドゾーンへ
走りこむオーウェンスへ投げたロングパス。ブライアン・ドーキンズがインターセプトをしましたが、その直前にオーウェンスは、
「インターセプトカバー」に入ることがありませんでした。そして3つ目は、かなり試合は決まりかけていましたが、4thQ残り
3:08でのミドルパス。ここでパスを落としたときには、カウボーイズファンは大ブーイングをはじめてしまいました。指の怪我を
しているという要因はあるにせよ、オフェンスの戦術を批判するくらいならば、カウボーイズではなく、イーグルスのサンタ帽を
被って出てくれたほうがもっとおもしろかったのですが。

一方のイーグルスは、効果的なパスで試合を決めた印象があります。まずは最初のTDを上げた1stQのドライブで、ジェフ・ガルシアから
ダンテ・ストールワースへ投げた短く低いパス。BS1の放送でもありましたが、このパスがこのドライブでのキープレイとなりました。

もうひとつは、2ndQの開始すぐ、カウボーイズがゴール前4ヤードでTDを狙ったギャンブルを失敗した直後に、やはり、
ガルシア→ストールワースへの35ヤードのプレイアクションパス。セーフティの可能性もある、自陣のエンドゾーンでプレイアクションを
するということは、オフェンスラインがしっかりとガルシアを守っているということでもあります。ストールワースはそれほど派手な
選手ではないですが、ここぞというときに頼れるレシーバーだと思います。カウボーイズは、フリーエージェントだったストールワースを
獲るべきだったと悔やんでいるはずです。

そして、実質的にはこのパスが試合のモメンタムを決めたかなというのが、後半最初のドライブで出たこのパスです。

3-7-PHI23(14:19) (Shotgun) J.Garcia pass short middle to L.Smith to DAL 12 for
65 yards (T.Newman). Quick out right side; Dallas was blitzing on the play.


1回ブロックフェイクをしたLJ・スミスが、カウボーイズのブリッツとすれ違いながらスルスルと前で走っていき、短いパスを獲り、
一気に65ヤード前進しました。これはただでさえパッとしなかったカウボーイズのディフェンスにとってショックが大きいものに
なりました。そういうこともあって、ここではTDでなくFGでも十分カウボーイズの反撃の気力を殺ぐことができたと思います。

それにしても、10月の第5週にこの2チームが対戦して以後、下の方に沈んでいたカウボーイズは、ロモという救世主のおかげで、
一気にプレイオフ進出まで来ました。一方のイーグルスは、第5週を境に負けが混みはじめ、ドノヴァン・マクナブのケガでもう今年は
終わったと思われていたところ、ベテランで数々の苦労を重ねてきたガルシアが(その中にはオーウェンスとの不仲もあるわけですが)
パニックになることなく、時には自らのスクランブルで(それも脚からのスライディングでなく)オフェンスを引っ張っています。
ガルシア自身も「今はフットボールをしていてすごく楽しい」と語っていますが、正にそうじゃないでしょうか。

そこにあるのは、昨年のイーグルスのような、完全に崩壊しきったチームではなく(もちろんその原因を作ったのはオーウェンスですが)、
ややもすれば、おんぶに抱っこなところもあったエースのケガでかえってケミストリーが高まったチームのように思えます。
マクナブには悪いけど、これぞ「怪我の功名」ではないでしょうか。

いや、もしかしたら「オーウェンスの功名」でしょうか。
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Week15 スティーラーズ@パンサーズ(from"最強コンビ!!")

2006-12-21 00:00:00 | NFL
Steelers too much for Panthers, 37-3(NFL.com)

昨シーズンのスーパーボウルチャンピオンと、今シーズンのスーパーボウルチャンピオンではないかと呼び声の
高かったチーム同士の対決です。しかしどちらも予想を大きく外れて6勝7敗。試合中継の間にも、プレイオフ進出を
果たすのであれば「ミラクル」が起きなければ難しい状況下での対戦です。ただ、いくらミラクル云々を言っても、
まずはひとつでも多く勝たなければ意味がありません。

ところが試合結果としてはかなりあっけないものになってしまいました。キーになったのは、ただでさえけが人を
多く抱えているパンサーズが、DEのマイク・ラッカーをひざの怪我で途中退場させざるを得なかったことでしょう。
ラッカーとジュリアス・ペッパーズというディフェンスラインの最強コンビが今年は大暴れするという見方から、
パンサーズをスーパーボウルチャンピオンに推す声も多かったわけですが、その片輪を失ったことが、この試合でも、
そしてプレイオフ戦線においても大きいものになりました。ラッカーが抜けた後、スティーラーズのオフェンスは、
ラッカーがいた左側(パンサーズから見れば右側)へのランをこれでもかと展開しました。ウィリー・パーカーの
ラン攻撃のおかげで、シーズンを通じてパッとしなかったスティーラーズのオフェンスは余裕を持った試合運びと
タイムコントロールができました。

スティーラーズはディフェンスにおいてもパンサーズを圧倒。やはり怪我人を抱えベストメンバーではない
オフェンスラインと、「勝てるQB」ジェイク・デロームではなく「負けるQB」クリス・ウェンキーしかいない
状況下にあっては、パンサーズはスティーラーズのディフェンス相手にしても無策に近いものがあったはずです。
それでは、ファンはブーイングを浴びせるし、スティーブ・スミスがスポッター席と通じる電話の受話器を
思いっきり叩きつけてしまいます。スミスについて言えば、この試合に大ファンだというガンの少年が観戦に
来ていたにもかかわらず、ほとんど仕事をさせてもらえなかったことに不満を増幅させたことでしょう。

しかし、あまりにもスティーラーズペースで試合が進んだため、多少の余裕が生まれたのは理解できますが、
スティーラーズのルーキーセーフティ、アンソニー・スミスはやや行き過ぎてしまいました。4thQ、ほぼスティーラーズの
勝ちが見えている中でウェンキーのパスをインターセプトし、そこから"hot dog move"と言われるやり方で
サイドラインへ走っていったのは、すぐ目の前で見ていたスティーラーズの首脳陣を怒らせました。
ちょうど、この試合の前日にはNBAで似たような状況下での「挑発プレイ」と受け取れるダンクから大乱闘に
なったこともありましたが、この場面では逆ギレしたパンサーズの選手がアンネセサリー・ラフネスを取られる
だけで済んだのでまだよかったのですが。

ただ、この試合で勝ったところで、スティーラーズの「ミラクル」は結果的には膨らみませんでした。
膨らまないどころか、この後にレイブンスとベンがルスという格上の相手が残っているので、余裕をぶちかます
こともできないのが現状です。一方のパンサーズは最悪8勝8敗でプレイオフ進出の芽は残っていますが、
ファルコンズとプレイオフ進出を既に決めているセインツとの対決を残していること、けが人が多いことと、
けがを圧してデロームを先発させるべきかどうかということなど、余裕は全く与えられません。クリスマスの奇跡、
いや「お年玉」をもらうことができるのはどちらでしょうか?

むしろ、この2チームがこの時期に奇跡を信じなければならないような状況になると予想した人が
どれだけいたことやら。
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L.T ver2.1〜Week14 ブロンコス@チャージャーズ〜(from"最強コンビ!!")

2006-12-12 00:00:00 | NFL
トムリンソン、新記録でチャージャーズがプレーオフ名乗り=NFL(時事通信) - goo ニュース
Tomlinson sets record, Bolts win AFC West(NFL.com)
Tomlinson relishes record-breaking day(SI.com)


いよいよ東京でも寒さが増してきて、狭い家でハロゲンヒーターに当たりながらテレビでNFLを観戦する季節になりました。
しかしサンディエゴの日曜の昼下がりはまだまだ暖かいらしく、さんさんと降り注ぐ南カリフォルニアの太陽の下、
ファンやチアの格好も重たさを感じさせません。

重たさがなかったのはチャージャーズのプレイも同じでした。ブロンコスの痛いミスや飛ばないパントにも支えられましたが、
チャージャーズのディフェンス陣がブロンコスのオフェンスをしっかりと抑え込み、非常にいいフィールドポジションから
チャージャーズのオフェンスはプレイを開始することができました。前半チャージャーズが得点したプレイの多くは有能TEの
アントニオ・ゲイツが、名前の通り「門を開ける」役目を果たしていました。一方でやはり有能RBラディニアン・トムリンソンは、
時折ランでヤードを稼ぐも、真ん中を突くランはことごとく止められていました。しかしそれらのランプレイも、ゲイツなどに
パスを通すためには必要なプレイだったことも事実です。

前半はチャージャーズが28-3と完全に試合を支配して終わりましたが、後半になると明るい太陽が雲に遮られ始め
(少なくとも画面上ではそのように見えた)、ブロンコスが一気に仕掛け始めました。先発2試合目になるルーキー、
ジェイ・カトラーからのパスが決まり始め、あわやインターセプトというTDパスですら、TEトニー・シェフラーが
「もぎ取る」というプレイまで飛び出ました。一方のチャージャーズは、キックオフ・リターンでのファンブル、
センターのニック・ハードウィックが足を痛め退場し、代わりのセンターとQBフィリップ・リヴァースの呼吸が
合わない場面が出るなど、モメンタムが変わりかけようとしていました。

一方で急に得点を取られだしたチャージャーズのディフェンスも、ブロンコス相手になす術がなさそうに思えていましたが、
3rdQの残り2:21でブロンコスのオフェンスが最初のタイムアウトを取りました。ブロンコスのオフェンスが後半に入ってから
長い時間続いていたこともあり、ここで一息入れるためとも考えられますが、同時にこれはチャージャーズのディフェンスにも
当てはまってしまいました。タイムアウト明け、ひとつパスインターフェアでヤードを進められましたが、その直後のプレイで、
スティーブン・クーパーがカトラーをサックしたのがキープレイになったと思います。ズルズルと3回目のTDドライブに
なりかけたところを、サックにより8ヤード下げたことで、ブロンコスをFGに抑えることができました。

4thQになり、1TDと2ptコンヴァージョンで同点という8点差となったことで、チャージャーズはトムリンソンに
持たせて時間を使いながら、FGでもいいので得点をしていくという形にすることができました。トムリンソンのランは
相変わらず少しずつしか出ませんでしたが、確実にヤードを進めて2つのFGで差を広げました。同時にディフェンスも
ブロンコスのオフェンスにほとんどプレイさせず、自分たちのオフェンスに時間を与えてきました。

そして、そうした試合の締めとして、トムリンソンが2TDを決めることができました。最初は試合を通じてなかなか出なかった、
中央を走り抜けるランで、もうひとつはマーティー・ショッテンハイマーHCお気に入りという"50-power"と呼ばれる、
大外を走るTDプレイでした。正直なところ、どちらもトムリンソンがこれまで行ってきた多くのTDプレイと同じく、
ぜんぜん派手さのないものですが、NFL記録となるシーズン通算29回目のTDを成し遂げた瞬間、エンドゾーンや
サイドラインでトムリンソンがほぼ全てのチャージャーズの選手、スタッフから祝福されるところを見ると、チームのために
獲得し続けたTDであり、攻守問わず他の選手を信じ続けながらも積み重ねてきたTDだったのだと実感させられました。

そして、29個目のTDが起こったころには、カトラーのご両親が見守る、相当高い位置にある座席よりもさらに上の方から、
日の光が記録を祝福するかのようにスタジアムのスタンドを照らしていました(少なくとも画面上ではそう見えた)。
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Kick the habit

2006-11-30 00:00:00 | NFL
Cowboys kick Vanderjagt to curb, sign Gramatica(ESPN)
Parcells feels better with Gramatica, without Vanderjagt(ESPN)
Owens questions Cowboys' cutting Vanderjagt(NFL.com)


「フット」ボールといわれながらも、脚でボールを蹴るキッカーというポジションは軽視され気味なこともある一方で、ここぞという
場面では非常に重要なポジションともいえます。同時に、キッカーはQBみたいにハドルを組んだり、ディフェンスのように
気合を入れまくるようなこともなく、スナッパー、ホールダーと3人で、あるいはひとりだけで、サイドラインでキックの練習をする、
どちらかといえば孤独な職業です。そしていざとなればものすごいプレッシャーが肩に圧し掛かります。

だからというわけではないでしょうが、マイク・ヴァンダージャットというキッカーはいささか変わった性格の持ち主といわれます。
その典型が、キッカーなのにキックオフでは蹴るのが好きではなかったという点です。それならばFGでしっかりとやってもらえれば
まだ帳消しにしてあげられるのでしょうが、先ごろ古巣コルツをホームに迎えた試合では、前半に40ヤード台のFG2本をいずれも
外してしまいました。これを見たコルツのペイトン・マニングは口には出すことはなかったけれど”idiot kicker”と心の中でつぶやき、
同時にカウボーイズHCのビル・パーセルズは「ボールがちゃんと当たってないだろう?」とすら考えるように至ったのです。

いくらキャリアのFG成功率がリーグトップの86.5%であっても、決めて欲しいところで決めてくれないヴァンダージャットは、ついにというか
やはりというか、カウボーイズをクビになりました。その代わりに加入したのが、かつての「automatica」、マーティン・グラマティカ。
今シーズンは少しの間だけコルツにいたのですが(そんなこと忘れていた)、2002年シーズンにバッカニアーズがスーパーボウル優勝を
果たしたときのような神懸り的なキッカーではもはやありません。

今シーズン開幕前はペイトリオッツに所属し、アダム・ヴィナティエリの後釜に座ろうとしましたが、あまりにもダメダメだったため
開幕前にカット。しかしそのヴィナティエリがコルツに移籍後、怪我で少しの間戦列を離れていたところをグラマティカがカバーし、
ヴィナティエリ復帰と同時にお役ゴメン。そして次はコルツからカウボーイズに移ったヴァンダージャットの解雇したところに、
グラマティカが来るという、キックどころかピンボール状態です。

しかし、この動きに起こったのがご存知テレル・オーウェンスです。「超個性的」な性格を持つオーウェンスとヴァンダージャットは
どうもウマが合うようで、オーウェンスがサイドラインで怒っているときに宥められるのはパーセル図ではなくヴァンダージャットだけ
だったようです。オーウェンス曰く「コルツ戦までのヴァンダージャットの成績は15回蹴って12回成功だったからそれでもまだ
十分いい成績ではないか。それにヴァンダージャットのせいで試合を落としたことはないんだよ」。

確かに今年のカウボーイズはヴァンダージャットのミスキックで試合を落としたことはないのです。第9週の@レッドスキンズ戦で、
オーウェンスがTDパスを落球したけれども、試合終了直前に、カウボーイズは逆転FGのチャンスを得ました。しかしラインメンの
アサインメントのせいでキックをブロックされて、逆にレッドスキンズが勝利を決めるFGを決めました。この試合がカウボーイズが
ヴァンダージャットによって落とした今シーズン唯一の試合といわれています。

しかし、勝とうが負けようが安定性のないキッカーを置くこと自体にパーセルズは気分を害していたはずです。そこでQBを変えて
うまくいっているんだからキッカーも変えないという思いで選んだのが、ピークをとうに過ぎたと言われているグラマティカでした。
パーセルズはこれが"best option"としていますが、その後に”available”という単語が出ているところが焦りにも感じます。
正にシーズンのこの時点で代わりに連れて来られる"available"なキッカーはグラマティカぐらいしかいなかったのでしょう。

パーセルズはひとまず”feeling better”かもしれません。しかしカウボーイズはここ最近毎年のようにキッカーが代わっています。
一昨年は誰がキッカーをやっていましたかねぇ?やはり強いチームには成功率や距離数というスタッツを越えた、確実なキッカーが
しっかりと座っているのです。それがペイトリオッツ時代のヴィナティエリだったり、バッカニアーズにいたころのグラマティカであったり。
恐らくカウボーイズはそうした役割をヴァンダージャットに賭けたのでしょうが、そろそろカウボーイズにもしっかりとしたキッカーが
必要なのではないでしょうか。
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クレナイの季節

2006-11-28 00:00:00 | NFL
Cutler to Start(denverbroncos.com)
Vick apologizes for obscene hand gesture(FOX Sports)
Eagles' McNabb facing the downside of his career(SI.com)


かねてからうわさされていた、あるいはメディアが促していた、ブロンコスの先発QBが10年目のジェイク・プラマーから、
ルーキーのジェイ・カトラーへと正式に交代となりました。昨年、一昨年がいい成績だっただけに、今年のプラマーには、
とかく失望させられることばかりでした。チームはディフェンスのがんばりで何とか勝ち越していますが、好不調の波が激しい
プラマーは期待されているものからはかけ離れたパフォーマンスしかできず、ファンは苛立っていたはずです。マイク・シャナハンHCは、
今回のQB交代は「勝利のチャンスをもたらすため」としている一方で、長期的なQB変更ではないとも考えているようですが、
多くの人はこの考えを受け止めることはないでしょう。

現地日曜日のESPNでは、「スネイク」プラマーは動き回ることがアダになってオフェンスが崩れる要因を作り出していた一方、
カトラーはポケット内で落ち着いて投げる能力があるということを指摘していました。しかし、カウボーイズではそれとは全く逆で、
「動けない」ドリュー・ブレッドソーが「動ける」そしてプロ入りして一度もパスを投げたことがなかったトニー・ロモに取って代わり、
チームのモメンタムも確実に変わりました。カーディナルスもカート・ワーナーからルーキーのマット・ライナートという勝ちを
もたらしてくれそうなQBに代わりました。

ブレッドソー、ワーナーは共にスーパーボウルまで行ったことがある、ワーナーに至ってはそこでMVPを取ったことすらある
QBですが、もうそんなことは何の意味もなさなくなってしまいました。思えば21世紀に入りもうう5年が過ぎようとする中で、
20世紀に活躍したことだけではチームを勝利にもたらさなくなっています。

いや、21世紀序盤に活躍したQBもそろそろお役御免になり始めているようです。例えばドノヴァン・マクナブ。今年もまた怪我で
シーズン途中にアウトとなりました。おまけに復帰まで8か月から10か月とまで言われています。しかし、2005年以降いろいろと
チーム内のゴタゴタもあったとはいえ、マクナブは9勝11敗という成績。今シーズン序盤は「復活」する姿も見られましたが、
怪我に至るまでの後半はsubparな成績になってしまいました。そして長期の戦線離脱で、もうマクナブの時代は終わったとすら
言われてしまうのです。もはや、イーグルスはマクナブがいなくても勝てる先発QBを探さなければなりません。

マイケル・ヴィックもここに来てお尻に火が付きはじめているようです。ここ最近は投げるべきか走るべきかの板挟みに遭っていますが、
今シーズン中盤には「ヴィックはQBとしては退化(regress)している」という記事すら出てしまう始末。心のモヤモヤがついには
ブーイングを浴びせるファンに対して挑発的な手のしぐさをするに至ってしまいました(ヴィックは試合後に謝罪)。ただヴィックは
まだ恵まれているほうで、即QB交代という声が上がっていません。しかし、ファルコンズがいつまでヴィック頼りで行くのかどうかは
先行き不明でしょう。

毎年、新しいQBが出てくることはありますが、今年は特にその傾向が顕著のように思えてきます。もちろん、ライナートや
ヴィンス・ヤングのように、負け越しチームが将来を見越して新人やそれに近い選手を出しているところもありますが、今年は特に
「プレイオフを目指すため」に、実績があるベテランQBからまだ若いQBに変える、もしくは怪我などで変えざるを得なくなったという
ケースも目立つようになってきました。そこそこのレベルのベテランQBが交代させられるのであればそれも致し方ないと思いますが、
交代させられるQBが、一時代を築いたとまでは言わなくても、「かつては」チームをプレイオフやスーパーボウルへ導いた選手が
多いので、余計に「世代交代」という言葉が頭を過ぎります。

もちろん一方ではペイトン・マニングやトム・ブレイディのように今年もまた安定的な力を発揮するベテランQBもいれば、
20世紀終盤から、多少の怪我ではへこたれなてこなかったブレット・ファーヴのような選手もいます。またスティーブ・マクネアのように、
もう終わったと思われながらも、成績はともかくとして、新天地でオフェンスを引っ張り続けられるQBもいます。しかしながら、
もうQBとしては下り坂に差し掛かった、もしくはそろそろ活躍する場すらなくなりかけている、かつての大物QBが、サイドラインで
これからのQBにアドバイスをしながら勝利を目指していく姿も見られる、あるいはヴィックのように、数年前の神通力に衰えが
見え始めているにも関わらず、戦い続けるQBが出てきているようです。スポーツ選手である以上、だれしもいつかはそうした時期が
来ることは避けられないのですし、まだもう一花咲かせることができる選手もいるでしょうが、次々とベテランから若手への
シフトが図られる今シーズンは、これからの選手に期待をしつつもどことなく感慨を覚えるところもあります。
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印象派と概念派

2006-11-22 00:00:00 | MLB
MLB=ツインズのモルノー、ア・リーグMVPに(ロイター) - goo ニュース
Morneau upsets field in AL MVP race(MLB.com)
Howard, Morneau deserving MVPs Less established players get nod in both leagues(MLB.com)
Morneau's fine, but feel free to argue(FOX Sports)
MVP voting sends the wrong message(FOX Sports)
Justifying Justin?(allabout.com)


日本時間22日の朝4時20分ごろ、Boston.comの速報メールが来ました。そこには「ミネソタ・ツインズのジョー・マウアーが
アメリカンリーグのMVP獲得。デビット・オルティーズは3位」という内容。恐らく「ツインズ」という文字を見た担当者は、すぐさま
マウアーがMVPを獲得したこと、そしてデレック・ジーターがMVPを獲得しなくてホッとしたはずです。しかし、よく見たら、
MVPはマウアーではなく同じツインズのジャスティン・モーノウが獲得したと気づくまで約1時間。その後「Correction」という
件名でもう一度速報メールを流し、「実はMVPを獲得したのはモーノウでした」と訂正しました。

それくらいにモーノウのMVP獲得はびっくりなのでしょうか。いろいろなニュースサイトを見ていると"surprise"だの"upset"という
見出しを付けています。しかし、例えばESPN評論家たちの投票では、モーノウとジーターは同数でした。アメリカ中部にある
ミネソタのスラッガーが東海岸の評論家からも評価を集めた理由は、25勝33敗とタイガースやホワイトソックスからも
離されていた6月8日以降、71勝33敗というツインズの猛チャージに大きく貢献したことでしょう。それもずっと攻撃力の弱さを
言われ続けてきたツインズにとって、打率.321、34HR、130打点という文句のない成績を上げたことも大きいのでは
ないでしょうか。

一方で今年のALMVP投票ほど疑問の残るという声があるのもまた事実です。多くの人たちはジーターこそがMVPにふさわしいと
考えていたのです。けが人を多く抱えたヤンキーズ、そして隣のポジションにはエラーの多い高給取りが陣取っている環境下で、
ジーターは文字通り「攻・走・守」でチームを引っ張りました。片やモーノウはチーム内のMVP投票であっても4番手だったのに
(上位はマウアー、ヨハン・サンタナ、トリー・ハンター)、野球記者協会がリーグMVPに選んだのはおかしいというのです。

どうも、ジーターこそ獲得すべきだったという意見は、成績や守備での負担うんうんよりも、ALのMVPは東海岸にあるべきものという
変な固定概念に囚われているようにも思えてきます。もっと言うと、モーノウなんていう田舎都市球団の安月給取りなんかよりも、
ジーターのような東海岸の高給取りこそMVPという冠言葉が似合うとでも言いたそうにも思えてきます。メジャーリーグではとかく、
「DHにはMVPをやるべきではない」とか、「クローザーは殿堂入りに相応しくない」という「定説」があるように思えますが、今回の
MVP投票もそれに近いものすら感じます。

逆に、今回の投票では、投票権を持つ記者の印象度が大きく左右されたようです。日本の雑誌「Slugger」の編集部記者は、
こういう見解を持ったらしいです;

確かに、最近の賞レースの選考には首を傾げたくなるようなものが多い気がします。サイ・ヤング賞では勝利数、MVPでは
打点と運に左右されることの多い指標があまりにも重視される風潮はいかがなものでしょうか“印象度”に偏りすぎの選考基準を
変えようともしない投票者たちの見識に疑問を持たざるを得ません。


しかし、これが例えば打率、打点、HR数などを「QBレート」のように数値化して、それで1位になった選手が自動的にMVPをもらう、
という形式になったら、メジャーリーグのオフシーズンの目玉でもある受賞レースはものすごくつまらないものになること間違いありません。
人間が人間を判断して投票するわけだから、印象度や個人的な嗜好が左右されるのは仕方ないことでしょう。だからこそ、ジーターを
6位に入れる記者や、マウアーに投票すらしなかった記者もいるのです。

むしろ、毎年この手の投票が何らかの法則の下で選ばれたり、満場一致で決まるようだとしたら、それこそつまらないものです。
誰がMVPやサイ・ヤング賞に相応しいか、殿堂入りに相応しいか等、議論が起こるからこそ興味深いものになるのであって、
それがまた民主主義の本質でもあります。
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Week11〜コルツ@カウボーイズ〜(from"最強コンビ!!")

2006-11-21 00:00:00 | NFL
カウボーイズ コルツの連勝止めた(スポーツニッポン) - goo ニュース
Romo, Cowboys hand Colts first loss(NFL.com)
There's a reason it's called The Big D(ESPN)
Romo's real, and so are Cowboys' playoff chances(SportsLine.com)
Kicker becoming a concern for Parcells(ESPN)
First loss will do more good than harm for Colts(SI.com)


個人的には、別にコルツがレギュラーシーズンに何勝するかなんて興味がありません。恐らく、コルツの選手や
スタッフにとっても、レギュラーシーズンの勝利数以上に、いい加減スーパーボウル進出をすることの方がずっと
重要であることはわかっているはずです。ここでひとつ負けたことで、コルツは一息ついて、この後の比較的楽な
スケジュールに臨むことができるはずです。

問題は、全米注目といってもいいカウボーイズ戦でコルツらしくない試合内容で負けたことです。マーヴィン・ハリソンの
貴重なファンブルから始まり、ペイトン・マニング自身もサックされファンブルするなど、序盤から得点を狙いに行くような
状況になれなかったことが、結果的にはリードされた4thQで珍しく焦るマニングという状況を生んだように思えます。

コルツが得点したドライブはコルツらしい「いやらしさ」を感じさせるドライブだったと思います。最初のTDを奪った
パスでは、それまでずっと目立っていなかったレジー・ウェインをここぞというときに、やや複雑なレシーバーの
ルート取りでパスを通しました。それも前半終了ギリギリという時間帯です。それに、相変わらずオーディブルの嵐で、
味方が迷うような場面もあったほどです。しかし、それ以上にボールに手が付かないようなプレイが目立っていました。
あのあたりは、プレイセレクトではなくメカニックな問題だったかもしれませんが、ハードに問題があればソフトを
使いこなせるわけもないので、コルツとしては悔やまれるところです。

こうしたマニングの乱調を生んだのは間違いなくカウボーイズのディフェンスだったと思います。オフェンスが出ない間でも、
ディフェンス陣は絶えずコルツのオフェンスにプレッシャーを浴びせ続け、時にはTEダラス・クラークへのパスを反則ギリギリな
接触プレイからインターセプトをして、とにかく得点を取らせないように必死でした。

そんなディフェンスに応えたのがカウボーイズのオフェンスです。地元では初先発のトニー・ロモは派手さは全然ないけど、
確実にプレイコールに応えつつ、パスを通すことに徹しているようでした。また後半に入ると、RBジュリアス・ジョーンズの
ランも活きてきて、コルツオフェンスに時間を与えない作戦が功を奏したように思えます。地味ながらも、オフェンスラインも
しっかりとプロテクションし続けたことも大きいです。ロモはTDのドライブもよかったですが、最後のドライブで、コルツに
攻撃権を与えない、コントロールされたドライブを落ち着いて展開できたことがファンへの信頼感に繋がるように思えます。

しかし、そうした攻守のがんばりに応えられなかったのは、キッカーで元コルツのマイク・ヴァンダージャットでした。
前半に2回のFGチャンス(43ヤード、46ヤード)を2度とも外しました。特に46ヤードのFGは、コルツTD後わずかに残った
前半の攻撃で、ロモがテレル・オーウェンスへ決めたパスで得たチャンスだったにも関わらず、前半をいやな終わり方に
変えてしまいました。相変わらずFG成功率以上に印象の悪いところでの失敗で記憶に刻まれる選手です。ただ、例えば
最初の43ydのFGを決めて、カウボーイズが先制したら、その後のコルツの攻め方も変わっていたはずです。だとすれば、
マニングの計算を狂わせた張本人はヴァンダージャットだったかもしれません。マニングにとっては、ヴァンダージャットは
コルツを去っても"idiot kicker"ということでしょうか?

この試合に負けたことで、9勝1敗のコルツが慌てることも不安になることもないでしょうが、この試合に勝った
カウボーイズは非常に大きな1勝になりました。特に、落ち目なジャイアンツがマンデーナイトで負け、イーグルスは
エースQBのドノヴァン・マクナブを怪我で欠いている中で、攻守の絡み合いがよくなりだした上げ潮のカウボーイズが
有利になってきた感があります。キッカーを除いては・・・
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Blackout(from"最強コンビ!!")

2005-07-13 00:00:00 | MLB
Black U.S. All-Stars ponder their dwindling presence (CBS Sportsline)

今日はメジャーリーグのオールスターが行われました。自分は仕事中なのでまだ見ていません。
結果も知りません。家に帰ったらゆっくり見ます。

今年のオールスターはやたらと来年行われるワールド・ベースボール・クラシックを全面に押し出す形で、
国別対抗やら国際色やらを強調している感じを受けます。その影で、アメリカ人選手、特にアメリカ人の
黒人選手の数が少ないという面が隠れてしまったようです。今回のオールスターの中で、
アメリカ人の黒人選手は以下の5人のみです。これは前回デトロイトでオールスターが開催された
1971年に比べて10人も少ない数字です。

デレック・リー
ゲーリー・シェフィールド
ドントレル・ウィリス
ギャレット・アンダーソン
ジミー・ロリンズ

同時にこの事態はMLB全体にも当てはまり、アフリカ系アメリカ人がメジャーの選手に占める割合は、
たったの9%だと言われています(10年前は19%、30年前は27%)。これは単にラテン系選手が増えて、
反比例的に黒人選手が減ったということだけではないらしいです。

MLBは声を高くしてこの現象に問題アリとは唱えているわけではないけれども、「RBIプログラム」
(Reviving Baseball in the Inner Cities)と称して都市の貧困地区(要は黒人の住民が多いところ)の
子供たちを対象とした野球プログラムを行っており、このプログラムから育った選手も出てきています。
でもこれだけでは9%という数字を伸ばすのはムリだというのがギャレット・アンダーソン。
「これだけでは1970年代のように黒人スター選手が多くいる時代に戻らない。なぜならあの頃は
バスケット(要はNBA)がいまほど人気があったわけではない」とアンダーソンの性格そのままに
キッパリと答えています。

そうです、やはり他のスポーツ特にNBAやNFLと比べたら、ということになってしまいそうです。
例えばNBAでは最近高校出身やアーリーエントリーの黒人スター選手(レブロン・ジェームス、
カーメロ・アンソニー、アマレ・スタウドマイアなど)が大活躍をしておまけにCM出演などで大金を
得ているのを見れば、子供たちはNBAの方がいいなと思うでしょう。おまけに最近は高校バスケットも
ESPNが中継するほどの時代です。MLBでは高校を出てドラフトされてもすぐにメジャーでプレイが
できるわけでもなく、高校時代はテレビカメラどころかお客さんがいない中試合をして(どこかの国の
大新聞みたいに全国大会を主催して投手の肩を酷使させた上で感動ありがとう!、なんていうイベントはない)、
という環境ではすぐお金持ちにはなれないのです。やはり行き着くところはお金なのか??

一方のNFL。ほぼ全ての選手は大学からプロへと進みますが、大学入学の際には奨学金をもらい、
NCAAのフットボールはトップ校になれば全米中継されるし、プロになればやはりお金が沢山入ります。
特に最近変わったのは、これまで白人が支配しつづけていたと言っても過言ではないQBにマイケル・ヴィックや
ドノバン・マクナブ、ドーンティ・カルペッパーと言った黒人スター選手が珍しくない形で活躍している点でしょう
(少し前までは黒人QBということだけでかなり珍しがられたこともありました)。

こう考えると、お金の問題や苦労する長さというよりもスター性のある黒人のソーシャルモデルが
メジャーリーグにはいないとまでは言わなくても少ないということになりそうです。メジャーリーガーだって
大金を得ることはできるし、子供の黒人ファンを増やすために高校出身でいきなりメジャーで活躍させるという
システム変更も無理でしょう。決して今回オールスターに出た黒人選手にスター性が備わっていないとは
言いませんが、今いる選手たちの活躍と努力が最も確実な答えなのでしょう。それでも、多くの国から
選手が集まる時代にアフリカ系アメリカ人選手だけで20%を占めることはもうないと思います。
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