page4〜Version.2〜

主としてスポーツ(それもアメリカのプロスポーツ)についての意見・提言・感想など!?

「page4 Version2」について

2017-12-31 23:59:59 | お知らせ
「page4 Version2」では、主にアメリカのプロスポーツ(MLBやNFLなど)について
語っていきたいと思っています。たまに他のスポーツや、日本のスポーツに関して
感じたこともツラツラと書いていきます。

なお、このページは以前あったpage4から移転したものです。以前のページにあった
記事の一部は、折を見て移転させていく予定です。

また、一部記事は姉妹サイト最強コンビ!!と同じものを載せています。
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Cuban Cubs(from"最強コンビ!!")

2007-04-12 23:59:59 | MLB
シカゴ不動産王、シカゴ・トリビューン社を買収 名門2紙を手中に(産経新聞) - goo ニュース
Owners not likely to let Cuban in their club(FOX Sports)


メジャーリーグに限らずアメリカのメジャースポーツでは、選手だけでなくオーナーもリーグの発展と
盛り上げのためには一役買わなければなりません。そのあたりは、親会社の高校宣伝媒体からまだ
抜け出すことができていない日本のプロ野球とは違います。マーク・キューバンという人は、オーナーとして
NBAにいい意味でも悪い意味でも最も盛り上げに貢献しているのではないかと思います。

シーズン開幕と同時に、経営不振にあえぐトリビューン社は不動産王に売られました。トリビューン社は
シカゴ・カブスの親会社でもあるのですが、カブスも今シーズン中には身売りされることになりました。

そこで出てきたうわさが、そのキューバンがカブスの新オーナーになるのでは、というものです。
NBAダラス・マーヴェリックスのオーナーであり、二ケタも勝てないマヴスをプレイオフ常連どころか
NBAファイナル進出にまで導いたオーナーです。同時にオーナー席ではなくコートサイドに座り、
審判に野次って多額の罰金を払うオーナーです。

しかし、メジャーリーグのオーナーたちはキューバンがカブスを所有することにいい顔をしていない
らしいのです。カブスの次期オーナーは、「MLBに近い人、もしくはその人に近い人、もしくは、
かつてMLBに近かった人で今戻りたい人」のうちの誰か、らしいです。

反キューバン派の筆頭が、同じシカゴのMLBとNBAのチームを持つジェリー・レインズドーフ。
MLBでも強い発言力と硬い頭をお持ちのこのお方はキューバンがマヴスのオーナーになるとき、
唯一反対したNBAのオーナーということもあってか、あんな若造がカブスを持っても無駄だろうと
心の底では考えているようです。

それ以外にも、キューバンがカブスの所有者、もっといえばMLBのオーナーになることの「弊害」として;

・よくけんかをする(審判だけでなくコミッショナーとも)
・金にモノを言わせる

というものがあるようです。しかし、ケン・ローゼンタールがいうように、自分と反りが合わないから、
という理由だけで1年目の優秀な監督をクビにしたり、先発の実績としては疑問符のある投手に対して、
莫大な金額を払うオーナーだっています。

確かにキューバンはマヴス躍進のために選手獲得で大金を使っているのかもしれませんが、
それと同時に例えばダラスのホームコートにリーグでも屈指の設備を持つトレーニング施設を
作り上げたりと、違うところでもお金を使っています。審判に文句を言ったり、オーナーに対して
悪態をつくことがあるけれども、自分のチームの選手や監督に対してはそんなことをしません。
そして、ファンサービスも率先して行う熱いオーナーでもあります。だからこそマヴスは今のような
実力と人気のあるチームになっているのではないでしょうか。

日本のプロ野球ほどではないにしろ、お金持ちが集まるMLBのオーナークラブも、やはりどこかには
閉鎖的なところがあります。お金持ちが集まるのだからそれも致し方ないでしょう。だからこそ、
カブスのオーナーにもMLBに近い人を据えたいのでしょうが、よほどいい人選をしない限り、
いつまでたってもカブスは「愛される負け組」であり続けてしまうと思います。

キューバンはカブス獲得については明言をしていませんが、個人的にはカブスを所有して、
かっけ〜チームにしてほしいくらいです。セリグやスタインブレナーとケンカしてリーグを
盛り上げるのも楽しみですが、同時にカブスが強くなるところを見たい人は大勢いるはずです。
日本の粉飾決算野郎と違い、経営者としてもプロスポーツのチームオーナーとしても成功している
野心家であれば、メジャーリーグに何か違った楽しみと緊張感をもたらしてくれるはずだと思います。

本当ならば、日本のプロ野球にもそれくらい野心的かつスポーツを愛するオーナー(当然経営面で悪いことを
していない、裏金を渡さない・・・等が条件)が出てきたらいいのですが、メジャーの何倍も風通しの悪い
オーナー集団にあっては、そういうものは夢以上の物語かもしれません。
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四月の雪

2007-04-11 07:06:30 | MLB
2日連続降雪中止…イチロー苦笑い(スポーツニッポン) - goo ニュース
悪天候で開催球場を変更へ 米大リーグ(共同通信) - goo ニュース
Angels-Indians series moved(MLB.com)
The Milwaukee Indians? Weather forces Tribe to play a long way from home(The Plain Deader)
Indians, Angels in the outfield(Milwaukee Journal Sentinel)
Money the reason for wacky April schedule(SI.com)


イチローはいい靴を見つけ、ヴィクター・マルティネスは無駄に挙行された試合でけがをした。
そして大雪に見舞われた・・・それが先週末クリーブランドで起こったことでしょうか。クリーブランドに
春の訪れを告げるはずの地元開幕試合が全て中止になった上で、インディアンズの「ホームゲーム」
開幕戦がミルウォーキーで行われるという結果になりました。

ミルウォーキーは映画「メジャーリーグ」で「クリーブランド」として描かれた街だというのも、
何だか皮肉な感じです(おまけに「開幕戦」と同じ日に「メジャーリーグ」のDVDが発売になったところも、
偶然すぎる一致!)

日本みたいに9月末や10月に予備日を設けている余裕もないほどにキツキツなスケジュールで
行われているメジャーリーグとしては、開催地を変えるなどしなければ、162試合目に全チームが
終わらないわけです。同時に、海外での試合以外で「中立地」での試合が行われないメジャーリーグでは、
こうした試合形式は珍しいといえます。ただ「珍しい」と言っても、天候条件により開催地が移転したのは、
エキスパンション時代ではこれが2回目。1回目は3年前の9月半ばに、ハリケーン接近中のマイアミを離れ、
シカゴで挙行されたエキスポス対マーリンズの試合でした。

ちなみに、このときたまたまシカゴへカブスの試合を見に行った自分は、この試合を月曜日の昼間、
4000人強しか入っていない、USセルラーフィールドでのんびりムード全開の中、見ることができました。
このときには、シカゴの地元紙も特集記事を組んでいましたが、シカゴがちょうどコンベンションの
シーズンと重なってしまい、両チームともホテルの確保が難しかったという話もあります。

一方で、何でこんな時期にクリーブランドのような寒い地域、それもドームではないスタジアムで
試合を組まなければならないのかという疑問も沸きます。要はフロリダやカリフォルニアなど、
暖かいところやドーム球場での試合を増やせばいいじゃんということですが、そういうわけには
いかないのです。4月や5月に開催試合が多いということは、夏休みで稼ぎ時の7月や8月に開催試合が
少なくなることを意味します。同時に、シカゴやニューヨークのように2チーム抱えている都市では、
同じ日に2チームが開催するようなことをしてほしくないということも挙げられます。つまりは、
「お金」なのです。

これに加えて、今ではインターリーグも開催されているわけだから、スケジューリングも余計に
複雑さを極めています。まだシンプルなスケジュールで事足りた頃は、メジャーリーグのスケジュールを
フロリダの某老夫婦が決めていたのですが、今はコンピュータープログラムで決定されています。
それでも天候だけは事前にわかりません。そもそも、この時期に仮に寒いとしてもクリーブランドが
大雪になることまでは予想できません。

それでも、少しは話題集めにもなるし、メジャーリーグとしてはこれもよかったのではないでしょうか。
「春の珍事」とは正にこのことです。
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All 4 2 (and one for all)(from"最強コンビ!!")

2007-04-08 01:05:27 | MLB
Dodgers to wear Robinson's No. 42(Los Angels Times)
日本選手は13人で5番目 大リーグの外国出身選手(共同通信) - goo ニュース
International players now 29 percent of MLB(ESPN)
What would Jackie think?(ESPN)


今年はジャッキー・ロビンソンがブルックリン・ドジャーズに入団して60周年になります。つまりそれは、
黒人選手が初めてメジャーリーグでプレイしてから60年、ということになります(実際のところ、
ロビンソン以前にも、ほんのわずかな期間ならば、黒人選手がプレイしたという話もありますが)。

そういうこともあってか、特に今年は初めてロビンソンがメジャーでプレイした4月15日という日を
特別に祝おうという機運が高まっています。ロビンソンが所属して、後にロサンゼルスへ移転した
ドジャーズでは、4月15日には全員が「42」を付けてプレイするそうです。ドジャーズの選手が全員
同じ背番号になって、かつ背中に名前がない状態で、どうやって見分ければいいのかが気になりますが、
「42」という数字はメジャーリーグにとっては重要な数字です。

いや、メジャーリーグに留まらず、スポーツをするアフリカ系アメリカ人にとってジャッキー・ロビンソン、
そして「42」という数字はものすごく尊敬に値するものでもあります。ケン・グリフィはコミッショナーへ
4月15日は全選手が背番号42を付けることができるようすべきとまで電話で話したほどです。

しかし、ロビンソンが扉を開け、幾多もの黒人選手がメジャーリーグに入っていった一方で、ここ最近、
アフリカ系アメリカ人がメジャーリーグで占める割合が二桁を切るか切らないかというところまで落ちている
事実があります。これを見たインディアンズのC.C・サバシアは「これは危機(crisis)だ」とまで
発言しています。黒人の子供たちの中には「野球って何?」と反応する子すらいるのだそうです。

もちろんMLBもそうした事態を静観しているだけではないし、NBAやNFL、NHLでも黒人選手が活躍できることは、
それだけ選択肢が広がったとも考えらるので、ロビンソンやブルックリン・ドジャーズの努力は今に
生きていると思います。でも同族意識が比較的強いアメリカの黒人社会から出てきたメジャーリーガーにとっては、
仲間が少なくなっていくことは残念なことなのでしょう。それは同じ国から13人もメジャーリーガーが現れて、
夜明け前から松坂大輔の先発試合を見て興奮する日本人が理解するのには難しいと思います。

グリフィの「全員42番を付けよう」という発想も、ロビンソンの敬意以外に、こうしたメジャーリーグにおける
黒人選手のプレゼンス低下への焦りを含んでいるかはわからないですが、アメリカ黒人史の重要な日の記念日を
前にして、皮肉な現象が起こっているのは確かのようです。
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Houston, they may have problems

2007-04-06 16:40:44 | MLB
Astros still unable to get grip on win(Houston Chronicle)

162試合あるメジャーリーグのシーズンにおいて、まだたった3試合前後しか終わっていません。
しかしながら、アストロズは未だに1勝もしていません。こういうことを「スタートダッシュに
失敗した」と言うのでしょうが、正にそのスタートとなった試合での負けは「発射失敗」に
等しいものがあったようです。

先月、アストロズのスプリングトレーニングの試合を見ました。先発はシーズン開幕戦と同じ、
ロイ・オズウォルト。コンスタントに15勝はできる投手ですので、オズウォルトに関しては、
何も言うことはない程の内容でした。

2番手に出たのは、昨年抑えから降格し、今年再起に賭けるブラッド・リッジでした。アストロズが
リードしている状態で出てきたのですが、2ストライクまでは確実に取ることができていました。
しかし、その次がどうしても取れずにヒットを打たれて、失点をしていました。逆転するのは
簡単ではない点差でしたので、かろうじてリードした状態でマウンドを降りることはできましたが、
内容は不安の残るものでした。

そして4月になり地元での開幕戦。相手はパイレーツ。先発はオズウォルト。7回途中まで5安打1失点で
マウンドを降り、後続の投手に賭けます。1点差の9回表にマウンドへ向かったのはリッジ。2アウトまでは
取ることができました。しかし、ハビエア・ネイディに1発打たれてしまいました(さらにその後、
ヒットと四球を与えてしまったのも悪い印象)。そこで嫌がおうにも頭の中を過ぎってしまうのは、
2005年のNLCSで、アルバート・プーホールズに打たれたあの一発です。本人はもちろん否定するけど、
あの1発が今も尾を引いているように見えてしまいます。

結局、ネイディの1発で初戦を落としたアストロズは、16年ぶりにパイレーツを相手にして地元で
スウィープされました(16年前ってボンズ-ボニーヤ-ヴァン・スライクの時代ですよ!!)。
自分は第3戦を見ましたが、正直なところ今年の目玉はクレイグ・ビジオが3,000本を打ったら
終わりじゃないかと思ってしまいました。とにかくここでというところでの長打が出ない、
おまけにこの試合ではまずい守備が重なり、せっかくいい感じで投げていたウッディ・ウィリアムズの
緊張の糸が切れたようでした。

ここまで来ると、初戦の負けがあまりにも痛いように思えてきます。ただでさえ混戦のナショナルリーグの
セントラルは、今シーズン、大型補強のカブスや手堅い補強のブリューワーズを含めて、より混沌となっています。
いきなりブースターエンジンがぶち切れたのでは、レイト・スタートのアストロズであっても、ポストシーズンの
進出争いに絡むのすら大変そうな予感すらしてきます。ロジャー・クレメンスという燃料が来るかどうかも
微妙な線になりかねないようです。
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祝!メジャーリーグ開幕!!〜メッツ@カーディナルス〜

2007-04-03 07:00:56 | MLB
田口2年連続開幕スタメン…今季初ヒットも(夕刊フジ) - goo ニュース
Glavine, Delgado help Mets avenge Game 7 loss(ESPN.com)
Mets make it a sweet start to 2007(ESPN.com)
As usual, Mets ace rises to occasion(MLB.com)


今年もまたメジャーリーグが開幕しました。日本では、日本人選手が多くなりましたねと騒いでいますが、
個人的にはそんなことはあまり興味はなく、自分なりにメジャーリーグを楽しむことにしています。

今年の開幕試合は、メッツ対カーディナルスという、昨年のNLCSのリマッチとなりました。メジャーリーグでは、
既に2008年シーズンのスケジュールを作成しているとのことですが、恐らく2007年のスケジュールを組み立てていた
昨年の今頃、この2チームが優勝争いをして、翌年の開幕試合にまでなるとは考えていなかったはずです。

カーディナルスがメインの、にぎやかなオープニングイベントの後、トム・グラビンとクリス・カーペンターという
両エースの先発で試合開始。初回や2回あたりを見た限りでは、投手戦になるんだろうなとも思えてきました。
しかし、3回表にカーペンターが非常にわかりやすい形で崩れてしまいました。3番のカルロス・ベルトランに
ライトのポール際へホームランギリギリのファールを打たれました。表情には「あぁしまった!」というものが
にじみ出ていたと思います。ここから、ベルトランを死球で歩かせ、カルロス・デルガドには、田口のまずい
守備もあったのだけど、レフトへ2塁打を打たれました。

これで終わればよかったのですが、さらに事態を悪くしたのは、3回裏1アウトランナー3塁という場面で、
あまり打つのが得意ではないカーペンターが、スクイズを失敗し、追撃のチャンスを逸したことです。
「ここで気持ちを切り替えて」とBS1の実況では話が出ていましたが、やはり切り替えられなかったのか、
4回表には3点を取られてしまいました。

ならばカーディナルスの打線が点を取るなり、それなりに粘ってカーペンターを落ち着かせれればよかったのですが、
グラビンの投球術に完全に泳がされていました。ESPNはグラビンのスカウティングレポートの中で「どんな状況でも
決して打者に屈しない」というものを出していました。ここで言う「屈しない」とは、ものすごく向っていく
ようなものではなく(もちろん今日の試合ではプーホールズへインサイドに2球連続して投げ込んだシーンが
2回あって、BS1の実況でも驚きをもって受け取られていたけど)、打者との駆け引きに屈しない投球術ではないかと
感じさせてくれました。それでこそ291勝目を上げられたわけだし、今年中に300勝、そして殿堂入りの当選確実を
出してくれるはずです。

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[短評]制度が悪い?

2007-03-14 00:00:00 | その他スポーツ
どうなるドラフト…見直し求める選手会、巨人トップ2は改正反対(サンケイスポーツ) - goo ニュース

西武ライオンズの裏金問題で、ドラフト制度そのものの改革をすべしという声が上がっています。それはどのような結果に
なるかわかりませんが、そういう意見が出ても仕方ないことと思います。

しかし、やっぱりというべきか、ジャイアンツの首脳陣はそうした考えに反対。これもまた仕方ないことかと思います。
でも、次の発言には正直なところ笑ってしまいました;

巨人の滝鼻卓雄オーナー(67)も「完全ウエーバーへということになると、ますます若い人が
大リーグへ行くのが心配。ルールを守りながら企業努力していくことも、スポーツビジネスの基本」と
制度の早急な見直しには否定的だった。


これは(偶然にも?)今朝の日テレの番組でも話題に上がっていましたが、ウェイバー制度で自分の希望しない球団が
指名した場合には、その指名を蹴り、日本のプロ野球を蹴り、一気にメジャーへ行ってしまう選手が出る、ということです。

しかし、この発言をよく読むと、今のジャイアンツ、日本のプロ野球には魅力がないことを、ジャイアンツのオーナー自ら
認めているようにも思えます。「ルールを守りながら企業努力していくことも、スポーツビジネスの基本」といいながらも、
じゃあこれまで日本のプロ野球が魅力を高めるためどんな「企業努力」をしてきたのかと聞かれて答えられるのでしょうか。

そんなにメジャーリーグに若い才能を吸い取られるのがイヤなのならば、日本のプロ野球の現状を変えていくべきではないかと
思います。ポスティングもしかし、完全ウェイバーもしかり、メジャー流出を危惧するならば、制度に文句を言わず、まず日本球界の
魅力を高めることを考えるべきでしょう。逆に、自分たちの望まない、新しい制度になると(完全ウェイバーなんて、アメリカでは既に
定着している「新しくない」制度であるにも関わらず)生きていけないと感じるようなチームは、しょせんその程度のチームなのです。

メジャーリーグをハゲタカファンドのような目の敵にする前に、日本国内でやるべきことがあるように思えます。そういう自分が、
日本のプロ野球を好んで観ているかと聞かれれば、そうではないとはっきり答えてしまいますが。
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どこまでも「やみ」の中

2007-03-13 00:00:00 | その他スポーツ
怒りの根来代行「ウミを出し切れ」(スポーツニッポン) - goo ニュース
コミッショナー代行が西武に再調査を指示(日刊スポーツ) - goo ニュース


ドラフト自体が一大イベントのNFLやNBAと違い、日本のプロ野球でドラフト会議、もっと言えばドラフト制度が話題を
集めるのは、以下の場合のみでしょう。

・ドラフト会議でスポーツ紙が好むお涙頂戴的ストーリーが起こったとき
・ドラフト制度の欠陥が浮き彫りになったとき

今回の裏金問題は正しく後者に当たります。またドラフトの問題、また裏金問題か、と呆れるほかありません。

そこで人並み以上に吠えているのが、根来泰周コミッショナー代行です。本当ならば今年の1月に退任をしていた
はずなのですが、「ぜひコミッショナーを続けてください」と慰留し、11月まで「代行」としての地位を与えたのは、
他ならぬオーナー連中です。プロ野球機構のコミッショナーなんて滅多なことで口出ししない天下りスポットと
考えていたオーナーたちは、今回の一件で自分たちがぬるま湯に浸かっていることを思い知ったはずです。

特に、今回の裏金問題の舞台になった西武ライオンズはそうでしょう。奇しくも、3月12日には虚偽報告によって
上場廃止かと言われていた、日興コーディアルグループが、首の皮一枚つながり上場維持を申し渡された日です。
日興は東証という舞台で何とか生き残りましたが(その賛否は別にして)、ここ数年の東証上場廃止問題の先頭を
切ったと言ってもおかしくないのは、ライオンズの親会社、西武鉄道です。株主名簿をろくに記載することができない
企業ならば、かつての公正取引委員会の委員長でもあったコミッショナー代行に提出した報告書がたったの
2枚というものであっても、驚くに値しません。西武ライオンズにとっての裏金問題なんて、しょせんそのような
程度のものなのであり、コミッショナー代行にとっては、その2枚だけで今回の問題に十分怒るに値するものでした
(今のコミッショナー代行の雰囲気ならば、100枚のレポートを提出してもこれらの記事と同じことを言っていたはず)。

2004年にも起こった裏金問題ですが、原因には現行の複雑なドラフト制度があることは間違いありません。
自由競争と勢力均衡の両方を満たそうとするあまり、希望枠制度があるように思えます。同時に、先の裏金問題で
倫理規定を作ったにも関わらず、明確な罰則規定がなかったことも、今回の問題をより複雑にしているように思えます。
そこでコミッショナー代行は、もともと温めていた案をここで実行しようとしています。ライオンズの2007年ドラフト権の
一部返上です。スポーツニッポンが言うように、仮に今後罰則規定ができあがったとしても、遡及的にライオンズへ
適用できるかどうかという問題はあります。しかし法律家である根来氏はそんなことぐらい百も承知ですし、いっそのこと、
「判例法」にしてしまうことだって可能です。膿を出し切るのであれば、それくらいの覚悟もあるはずです。

根来氏は、2004年の合併騒動のときに何もできず、世間からは「無力」との烙印を押されていますが、ここにきて、
荒れた土地ではなく美田を残すべくがんばっていると評価してもいいじゃないかと思います。そうした努力に応える
ことができないプロ野球界であれば、裏金問題と同じ、ずっと「やみ」の中と言わざるを得ません。
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さようならフロリダ!!(from"最強コンビ!!")

2007-02-23 00:00:00 | MLB
Cactus League picks away at Grapefruit(SI.com)
Blue Skies Everywhere(SI.com)
Wills still a Dodgertown staple(MLB.com)


アメリカのスポーツ界において、2月は初旬のスーパーボウルが終わると一段落付く感じがしますが、
メジャーリーグのキャンプが始まるという意味では重要な月でもあります。自分もいつかは2月になったら
寒い日本を離れて暖かいフロリダかアリゾナに行ってキャンプを観たいとずっと思っています。

ご存知のようにメジャーリーグのキャンプ地はフロリダ半島とアリゾナに分かれるのですが、現時点では
フロリダ半島でキャンプを張るメジャーリーグのチームが18チーム、アリゾナが12チームです。

しかしこの程、ヴェロビーチの「ドジャータウン」で有名なドジャーズが2009年までにアリゾナへキャンプ地を
移すことを決め、同時にインディアンズも同年までにフロリダからアリゾナへキャンプ地を移すことを決めています。
一時期は2:1でフロリダでキャンプを張るチームが多かった頃に比べると、16:14というほぼ均衡した数の
チームが両地で春を迎えることになります。

なぜフロリダを捨ててアリゾナへ行くのかという理由はいくつかあるようですが、やはり行政サイドが
「キャンプはぜひアリゾナへ!」と誘致していることがひとつのようです。最近話題を呼んでいる、
九州某県の芸人上がり知事も、ジャイアンツやホークス、日本サッカー協会などに「ぜひうちの県で
キャンプを行ってください/続けてください」と懇願している様子が報道されていますが、それと同じ。

でも、日本のプロ野球では、沖縄なり宮崎なりでキャンプを張り、その後2週間くらいその地で
オープン戦をした後、本拠地やその近郊でオープン戦を開きます。しかしメジャーではキャンプが
始まれば開幕直前までその地でキャンプをし、いわゆる「オープン戦」を開きますので、経済効果は
日本のそれより上だと言えるでしょう。おまけに、アリゾナはフロリダ半島よりも観光客を
引きつけるものがないという点も、アリゾナ州がキャンプ誘致に必死になっていることがあるようです
(海岸線ではなく国境線で日光浴をする人はいないわけで・・・)。

また、これはアメリカらしいなと思う理由として、西海岸にあるドジャーズが東海岸でキャンプを張っても、
ファンはそこまで足を運ばないというのです。アリゾナだったら、ロサンゼルスからも比較的簡単に行くことが
できるので、ドジャーズのファンが多く見に来るという可能性が高いのです。

ちなみに、この考えに従えば、東海岸沿いのチームがファンが行きづらいアリゾナへキャンプ地を動かす
ということはないので、ヤンキーズや今年はなぜか日本のメディアが殺到しているレッドソックスのような
超人気チームはフロリダに残り続けるものと思われます。

もともとブルックリン時代のドジャーズが、ヴェロビーチにキャンプ地、キャンプ地というよりは一つの「町」を
作り上げたのですが(この地はアメリカ南部でも比較的黒人差別がきつくなかったことも、ジャッキー・ロビンソンが
在籍していたドジャーズの判断に影響を与えたようです)、いつまでもかつての伝統を引きずらず新しい
「ドジャーズ像」を求めるのであれば、春のキャンプ地も変えなければならないという思惑もあるようです。

そしてもうひとつアリゾナがフロリダよりもキャンプ地として利点があるのは、「オープン戦」での移動距離が
非常に短いということです。フロリダでは半島のあちこちでキャンプが張られているますが、アリゾナでは、
フェニックスから程近いところで各チームが固まってキャンプを張る、チームによっては同じ施設でキャンプを
張っているので(2チームがキャンプを張って同時にそれぞれの練習を行うのであれば、どれだけ広い土地が
なければならないのか!!)その分野球へ集中できるわけで、同時にファンも一度に多くのチームのキャンプを
見に行くことができます。

それにしても、かつては日本のプロ野球からも「憧れのキャンプ地」だった「ドジャータウン」から、
日本プロ野球憧れのチームといってもおかしくないドジャーズが去る(そして今度は「オリオールタウン」になる?)
というのも、一つの時代が終わることを意味しているのかもしれません。逆に今は日本人選手がフロリダや
アリゾナで他のメジャーリーガーたちと一緒にキャンプに参加している時代でもあります。
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from Cub to Bear

2007-02-20 00:00:00 | MLB
New-look Cubs optimistic after poor 2006 season(SI.com)
Cubs, Zambrano ought to reach agreement(FOX Sports)


現地時間日曜日(18日)の夜に放送されたESPNのスポーツセンターで、ピーター・ギャモンズが新しいカブスの監督、
ルー・ピネラにインタビューをしていました。日本では、やれ松坂大輔と「話をする」だけで60億だなんだと騒いでいた
このオフシーズンに、カブスはアルフォンソ・ソリアーノをはじめとした超大型補強を行いました。そんなこともあってか、
リグレーフィールドの美しい外野の蔦のところへ、広告が掲げられるということにもなってしまいましたが。

メジャーリーグの中でも突出して超個性的な監督であるピネラは、インタビューの間でも何だか自信に満ち溢れる
表情をしていました。昨年はけが人続出で落ちるところまで落ち、おまけにダスティ・ベイカー元監督の放つ
マイナスイオンが蔦のフェンスを枯らすのではないかぐらいの暗さだったのとは大違いです。もちろん、メジャーでも
屈指の足とパワーを持つソリアーノが入り、先発陣もジェイソン・マーキスやテッド・リリーが入って厚みを増し、
そしてデレック・リーが帰ってきたカブスへの期待は高いものがあるはずです。選手たちもキャンプ開始を
待てないとばかりに、一気に集まってきたというところからしても、選手自身の抱く期待も高いようです。

一方で「このチームが(監督として)最後のキャリア」ということを2回ほど繰り返していたピネラは、シカゴの街並みや
リグレーフィールドの美しさを上げながら、今年こそは「偉大なる負け組」から抜け出すのだぞという空気を
放ちまくっていました。その姿を見ていると、語弊は大いにあるかと思いますが、カウボーイズを率いるときの
ビル・パーセルズとも重なるように思えてきました。両者ともそれぞれのスポーツ界の監督/ヘッドコーチとして
優勝を果たしたこともある一方で、キャラクターの濃さ、熱血さもMLB、NFLではトップクラスです。もっと言えば、
見た目もどことなく共通点があるようにも思えます。

パーセルズは「アメリカズ・チーム」と言われるカウボーイズのヘッドコーチになり、ピネラは「アメリカズ・チーム」では
ないにしろ、全米中では注目度の高い歴史あるカブスの監督となり、再建を担うことになりました。パーセルズは、
カウボーイズの再建を完成する前に自分の情熱が失せてしまったことでヘッドコーチを辞任しましたが、これから
カブスを再建するピネラは、もはや一塁ベースを放り投げるほど尖がってはいないかもしれないけど、期待の高さを
ヒシヒシと感じていることでしょう。

ただ、カブスは現時点で越えたい、もしくは避けて欲しい難題があることも確かです。

・プライアー/ウッドの健康状態

「精密すぎて壊れやすい機械」マーク・プライアーと「豪腕すぎて壊れやすい機械」ケリー・ウッドはカブスにとって
看板選手であり、チームを左右するだけの選手です。今年こそは大きなけがもなく過ごすことができるかどうかで
カブス投手陣の運命が決まります。ピネラは、プライアーに関しては「今年は大丈夫!」と話し、ウッドに関しては、
「本人も了承の上で抑えに回る」と、インタビューで話していました。ウッドに関しては、短いイニングでの使用の方が
健康面で考えてもうまくいくかもしれません。あとはけがで戦列を長期間離れないことを祈るのみです。

・ザンブラーノとの契約延長

キャンプ開始直前になって、カルロス・ザンブラーノが来期以降の契約延長を望んできたことで、カブスはちょっと
ゴタゴタしたところがあります。ここにきて、ザンブラーノは調停交渉まではいかない可能性が高いと話しているようですが
(ザンブラーノもカブスで投げ続けたいはず)、ピネラと同じくらいにエモーショナルなザンブラーノのことですので、
取り扱い注意です。

レッドソックス、ホワイトソックスという古豪がワールドチャンピオンになり、あとはカブスだけが残ったという空気が
漂っている中、「Cub」から「Bear」になるには今年が大チャンスではないでしょうか。カブスファンはこれ以上
耐える(bear)ことはできないはずです。
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親子の会話

2007-02-17 00:00:00 | MLB
Notes: Clemens leans toward retirement(MLB.com)

メジャーリーグでは投手陣がキャンプ地へ続々と現れている一方、ロジャー・クレメンスは今年もまた所属チームを
決めていないままこの時期を迎えました。近年ではクレメンスの動向はずっとファンの気になるところでありましたが、
クレメンスは多くの場合「まだ決めていない」の一点張りでした。そして毎年のようにアストロズ、ヤンキーズ、レッドソックスが
クレメンスを狙っているという話題で持ちきりとなっていました。

しかし先月末、クレメンスは半ばジョークでこんなことを言いました;

I'm failing at retirement

「引退し損ねた」とでもいうべきでしょうか、ジョークであったにしろ、引退寄りとも受け取れる発言をしたのは
当然ながら注目に値しました。でも「し損ねた」からこそ、1月にアストロズのマイナー選手相手の打撃練習に
投手として出て、「家でワインを飲んでいるよりこうやって投げているほうがいい」と野球を辞めることに未練が
あるようなことも話していました。

これは、このコメントが出たすぐ後に、やはり毎シーズン後にその去就を注目されるブレット・ファーブがあっさりと
現役続行を決めたものとは真逆に感じました。ファーブの場合には、グリーンベイ・パッカーズが進退お伺いに
期限を設けたこともあって、2月初旬までに答えを決めなければなからなかったという状況もありますが、
クレメンスの場合には自分の体を軽く動かし、かつ欲しがっているチームの成績を見極めてようという姿勢が伺えます
(ファーブはパッカーズから去る=NFLから引退することと同義でもあります)。

ところが、伝えられているところでは、クレメンスは「80%と20%の割合で」引退を考えているとのことです。これは、
同業者である長男のコービー・クレメンスとの会話で、息子にそう答えたのだというのです。どういう話の流れで
父親が息子に対して「辞めたい」と話したのかは具体的にはわからないのですが、少なくとも戯言でもなくここまで
はっきりとクレメンスが引退を意識しているのは、いったん辞めかけた2003年シーズン後では最初じゃないでしょうか。
また、「息子」に対しての発言なのか、「ひとりの野球選手」に対しての発言なのかということでも意味合いが異なるかも
知れませんが、「息子のほうが自分より練習量が多い」というようなことを話しているので、もしかしたらこれまで
がんばってきた体力面での限界をついに感じているのでしょうか。

一方で「20%」の立場で考えた場合、クレメンスを狙っている3チームに対していつものように中立な態度を取り、
3チームのファンや関係者に対して迷惑を掛けたくはないとも話しています。ヤンキーズの中ではクレメンスは
ヤンキーズに来る「べき」とまで言う人もいるようですが、それはともかく、クレメンスが言うには、ファンをそっちのけで
進退を決めかねているわけでもないのだと強調しています。そして、この発言;

I don't want to play.

例えば同じニュースを伝えているFOXスポーツではこのコメントを出して「クレメンスはついに"プレイしたくない"と
言った」みたいな見出しを付けていますが、playという動詞を「遊ぶ」つまり文脈で考えて、「ファンを無視した状態で
浪人生活をしている」ことと「遊び」と考えるのであれば、意味合いは違うとも受け取れます。

ここまで深読みすると、クレメンスの「引退し損ねた」というのがジョークじゃなくなってきます。正直なところ、
アメリカのスポーツメディアの中でも、クレメンスの動向、もっと言えばクレメンスの「度重なる復活劇」には、
いい加減飽きられているのも確かです。いずれにしても、メディアに直接「もう辞めたい」と言ったのではなく、
「息子に"80%は辞めたい"と言いました」と話すところ、クレメンスにはまだ選手としての未練が残っているように思えます。
でももうこうした騒ぎは今年を最後にして、結果の如何を問わず、そろそろゆっくりと休んでもらいたいというのは、
自分の100%の本音でもあります。
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第41回スーパーボウル(2)〜Bears Scene Investigation〜

2007-02-07 00:00:00 | NFL
注:こちらからの転載になります

「無念の敗戦」だなんて、日刊スポーツはレックス・グロスマンに非常に優しいです。それはSportsline.comの
クラーク・ジャッジも同じこと。「レックスは悪くない。シカゴのディフェンスこそ悪かった」というのです。

でも大多数は、スーパーボウル史上もっとも調子にムラがあるQBと言ってもおかしくないグロスマンがベアーズ敗退の
主たる要因であることで一致しています。NFL.comは「グロスマンのもがきが最悪のときに表面化した」とやや
マイルドなタイトルですが、NBCスポーツでは「グロスマンがスーパーボウルをぶち壊した」とまで言われる始末です。
本当はまだまだグロスマンについての記事があるのですが、あまりにもかわいそうすぎるのでこの辺で打ち止めにします。

メディアはボロボロに叩いている一方で、確かにグロスマンが全く輝くことがなかったわけでもありません。
1stQのマンシン・ムハンマドへのTDパスは、あそこしかないというところでいいタイミングで投げ込むことが
できました。試合開始早々のデビン・へスターのリターンTDやこのTDパスを見れば、ベアーズがいい試合を
展開してくれるかなという淡い期待を抱かせてくれました。

しかし、ベアーズオフェンスが相手にすべきは、コルツのディフェンスではなくコルツのオフェンスであることを
わかっていませんでした。それをいちばん理解していなかったのはグロスマンだったかもしれません。確かに、
1stQ終了間際に、RBセドリック・ベンソンが怪我でサイドラインに下がったことで、ランプレイはほぼ全て
トーマス・ジョーンズに頼らざるを得なかったのは不運でした。コルツのオフェンスが、ジョセフ・アダイと
ドミニク・ローズという2人のRBを使い分けたのとは対照的でした。

それでも、前半の得点したシリーズ以降、ファンブルやら3-and-outの攻撃が多すぎました。これによって、
自然とコルツの手堅いオフェンスの時間が増える、つまりベアーズのディフェンスは出番が多くなり、
いくらリーグ最強ディフェンスだと言われても疲れが出てしまいます。その典型が3rdQのこのプレイでしょう;

1-10-IND36 (5:23) D.Rhodes left tackle to CHI 28 for 36 yards (C.Tillman).

このとき、ローズはすごいカットバックをしたわけではなく、ベアーズ最強LB陣で「強いて言えば」弱点の
ハンター・ヒレンマイヤーがタックルをミスしたため、ロングゲインを許してしまいました。これも自分のチームの
オフェンスの時間が短いところから来たミスではないかと思います。

じゃあ、ベアーズオフェンス、特にグロスマンがどうだったかといえば、パスが通らないどころか、スナップすら
受けることができませんでした。表情を見ると明らかにスナップをもらう前からパスコースを探しているようでした。
さすがにこれは9000万人以上が見ている中で情けなさ過ぎます。

でも、個人的にグロスマンがQBとしての限界を感じてしまったのは、後半ベアーズが唯一得点したFGの直前の
このプレイです;

3-8-IND26 (1:30) R.Grossman pass incomplete deep left to D.Clark (J.David).

コルツのディフェンスに囲まれながらも何とかそこから脱出したグロスマンは、躊躇することなく、タイトエンドの
デズモンド・クラークへパスを投げ、あわやインターセプトというパスミスを犯しました。しかし、グロスマンには、
1stダウンの獲得の成否を問わず、走ってもらいたかったです。このとき、グロスマンの前は大きく空いており、
かつ別のレシーバーもひとりいたので、走ればもしかしたら1stダウンを獲得できたかもしれないということもありますが、
グロスマンが自ら走ることで、疲れが溜まっているディフェンス陣を元気付けさせることができたかもしれないからです。

これで思い出すのが、第12週、ベアーズがペイトリオッツに負けた試合です。こう着状態の試合を動かしたのは、
トム・ブレイディのスクランブルでした。1stダウンを獲得したブレイディは、彼としては珍しい、ものすごい
パフォーマンスで1stダウンを誇示しました。

別にグロスマンがこれと全く同じことをしてほしかったといいたいわけではありません。このときのブレイディぐらいの
意気込みをもって、チームを引っ張っていく存在になってほしかったのです。グロスマンとペイトン・マニングを比べて、
技術面ではマニングが圧倒しているのは仕方ないにしても、リーダーシップ面でもマニングが上だったと言わざるを
得ないでしょう。もちろん、今シーズンがフル先発1年目だったし、技術面でアップアップなので、そこまで頭が
回る余裕があるとも考えられないのですが、グロスマンには、いくらディフェンスやキックリターナーが幅を
利かせるチームであっても、QBがチームの顔であることを、そしてチームを引っ張っていく存在であることを
学んでほしいです。次にスーパーボウルへ出るときには"Growthman"として出て、男を上げてもらいたいものです。

問題は、来シーズン、ベアーズがグロスマンを先発で使うかどうかなのですが。

[参考記事]
QBグロスマン無念の敗戦/Sボウル(日刊スポーツ) - goo ニュース
Grossman wrecked the Super Bowl(NBCSports.com)
Grossman's struggles resurface at worst time(Superbowl.com)
Don't blame Rex; it's Chicago's D that gets failing grade(Sportsline.com)
Chicago fans defy cold, oddsmakers to root for Bears(SI.com)
Bear Down(Chicago Tribune)
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第41回スーパーボウル(1)〜Colts Scene Investigation〜

2007-02-06 00:00:00 | NFL
注:こちらからの転載となります

第41回スーパーボウルが終わった瞬間、あ〜、コルツが勝ってよかった!と自然と素直にそう感じました。
自らのヘッドコーチとしてのキャリアで、また家庭での不幸なことなとでの苦難を受け入れざるを得なかった
トニー・ダンジー。成績の上では凄すぎるけど、大舞台で負け続けているにもかかわらずテレビCMには
出まくっていることで、一部ではアンチヒーロー扱いすらされていたペイトン・マニング。このふたりが、
本当に充実した表情で喜び合っている姿を見ていると、面倒なことを抜きして普通に「優勝できてよかった!」と
思えてきます。

雨の中で行われたこの試合、コルツは前半に3回頭を冷やすことができたと思います。1回目は試合開始早々、
デビン・へスターの92ヤードリターンTD。このとき、アダム・ヴィナティエリは芝生の緑色がユニフォームに
くっきりと残るほどのタックルを試みましたが、ぜんぜん及ばず悔しがっていました。いやもしかしたら、
キックをもっと遠くへ飛ばすことができなかった、あるいはコイントスで逆にコールしておけばよかった・・・などと
考えていたかもしれません。

2回目は、この直後のコルツ最初の攻撃で、マニングがインターセプトされたときです。ポストシーズンで、
幾度もインターセプトに見舞われたマニングですので、この瞬間には「またか!」とも思えてしまいましたが、
ロングパスでのインターセプトということもあったので、まぁパント一つ分と気楽に考えることも可能でした。

3回目は前半終了直前のコルツFG失敗。雨の中とはいえ、ヴィナティエリがFGを外すというのも珍しいことですが、
マニングはFG失敗を見届けてすぐ淡々とロッカーへ引き上げていく姿もまた印象的でした。

マニングは試合後に「QBはいやなことを忘れるのが得意なんだよ」みたいなことをコメントしていましたが、
逆に忘れることがなかったのは、雨の中、親指のけがという状況もあったからかもしれないけど、とにかく
自慢の肩をなるべく封印し、パスを多くのレシーバーに散らし、ジョセフ・アダイとドミニク・ローズのランを
うまく組み合わせて、冷静かつ(言葉が悪いかもしれないけど)我慢しながらのクォーターバッキング
じゃなかったかと思います。そこには、とかくコルツはマニングのチームのように言われまくっていたところ、
周囲の選手を信じ、「チームのため」に徹するという、チームスポーツではすごく当たり前だけれども、
マニングの姿勢があったからではないかと思います。

だからこそ、雨が依然とつづく後半にあっても、FG2本であってもしぶとく得点を重ね、それがディフェンスの
ビックプレイ2つにも繋がったんじゃないかと思います。コルツのディフェンスは、特にシーズン終盤に
ボロボロだと言われましたが、プレイオフに入り見違えるほどの存在に変わることができました。振り返ったら、
ベアーズオフェンスがお粗末だったこともありますが、ほぼ毎回キックオフで好ポジションを与え続けながらも
(へスターの最初のTDが効いていたのですが)、コルツディフェンスによる失点は10点だけでした。

マニングはとかく「孤高」な存在にも見られがちでした。昨シーズンなんかは、サイドラインからのプレイ選択すら
無視して自らが「オフェンシブ・コーディネイター」的なプレイ選択をし、コルツのコーチ陣を内心怒らせたようにも
受け取れる場面がありました。今シーズンでも、ルーキーRBのアダイはマニングのオーディブルについて行けず、
せわしく動くマニングの横にピッタリと歩いてる姿もありました。

でも半ば技術だけで勝ち上がったマニングは、今シーズン、いや少なくとも今回のスーパーボウルでは、
チームを信じることにより重きを置いたことで、自らの悲願を達成できたように思います。もちろんそこには、
優秀なオフェンスラインからレシーバー陣までがマニングの要求に応えられるだけまでのレベルになったことで、
あるいはプレイオフでの辛い負けを重ねたことで、オフェンス陣が「結晶化」したからだとも言えますが、
「このチームの一員であることに誇りを持っている」とマニングが素直にかつSB勝利以上に強調していたことが
全てじゃないかと思います。

今回のコルツの勝利は、マニングやダンジー個人の勝利ではなくて、真の「チーム一丸」の勝利として
語り継がれればいいなと思います。

[参考記事]
雨を味方に…コルツ36年ぶりV(スポーツニッポン) - goo ニュース
Colts pull away, win soggy Super Bowl XLI(Superpbowl.com)
Colts take the bite out of the Bears' defense(ESPN)
Dungy, Manning show they truly can win the Big One(SI.com)
Manning bests challenges to finally reach top(Superbowl.com)
Colts 'D' stepped up when it mattered most(Superbowl.com)
Rhodes, Addai validate Polian's decision(Superbowl.com)
Offensive line crucial for Colts in win(NBCSports.com)
We're proud of team who won the right way(The Indianapolis Star)
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NFCディビジョナルプレイオフ〜イーグルス@セインツ〜(from"最強コンビ!!")

2007-01-17 00:00:00 | NFL
セインツが初のカンファレンス決勝(スポーツニッポン) - goo ニュース
Spirited Saints rally past Eagles 27-24(NFL.com)
Commissioner Goodell applauds Saints fans(NFL.com)
Deuce's wild for New Orleans(ESPN)
In typical fashion, Saints overcome adversity in win(SI.com)
New Orleans one win away from Promised Land(NBCsports.com)


今年で創立40周年を迎えたセインツにとって、2007年最初の試合は、ありきたりな言葉を使うのであれば、
非常に感動的なものでした。でもそこまでの道のりは決して楽ではありませんでした。

開始2プレイ目にして、レジー・ブッシュがシェルドン・ブラウンのものすごいハードヒットを受けたときには、
スタジアム全体はハッとしたはずです(それでもブッシュはすぐそのあとに帰ってきた)。セインツはいいドライブを
しながらも後一歩の詰めが甘くて、相手陣15ヤードから2FGを上げるのがやっとでした。2本目FGの後の
イーグルスの攻撃で、ダンテ・ストールワースへのロングパスが決まり、イーグルスが一気に逆転します
(試合を通じてセインツCBフレッド・トーマスはレシーバーのダブル・ムーブに反応できませんでした)。

ちょっとイーグルスに流れかけたモメンタムを止めたのは、直後のシリーズでの自陣45ヤードでの3rd&11、
ドリュー・ブリーズからのスクリーンパスを取って、ものすごいカットバックで14ヤードを稼いだブッシュの
身体能力でした。その後、ゴール前まで進んだセインツは、やはりブッシュの個人技でTDを奪います。
一旦は真ん中を走ろうとしたところ、走路が塞がれていると見るや、一気に右へ走り込みました。

しかし、直後のイーグルスのシリーズは、2度の3rdダウン&ロングにも耐えながらTDを上げます。おまけに、
後半直後のイーグルスのドライブでは、ウェストブルックの一発ロングランが決まり(ちょうどこのときには
セインツのCBマイク・マッケンジーが前へ上がっていました)、21-13とイーグルス8点リードとなります。

ここでまたイーグルスへ流れが傾いたかなと思われていたときに、セインツは好リターンからの攻撃を
上手く使い前進しました。キーとなったのは控えTEビリー・ミラーへのロングパスです。ブッシュがイーグルスの
ブリッツをしっかり止めて、ブリーズにパスの時間を与えることができました。その直後にデュース・マカリスターが
5ヤードを運んでTD。いや、確かにラッシングTDとして記録されますが、マカリスターに飛びつきまくる
イーグルスディフェンス、それにめげず倒れないマカリスター、そのマカリスターを何とかしてエンドゾーンへ
持って行くのだというオフェンスラインメンの意地がぶつかり合っていました。

この光景を見れば、やや静まっていたセインツファンが一気に目覚めないわけがありません。このTD後の
イーグルスのシリーズでは、ディフェンス陣のがんばりもあり2シリーズで終えたセインツは、続いてのオフェンスで
もう一度マカリスターがTDを上げて、一気に引き離しに掛かりました。このシリーズは正直なところ、ファンブルもあり、
オフェンスの反則もありいいシリーズではありませんでしたが、最後にマカリスターがTDを上げると、ドーム全体が
「ドゥース」コールに包まれました。

その後イーグルスが3点を返しましたが、試合残り8:20からセインツがボールを支配し、このまま行けばセインツが
最悪でも3点を取って、試合を決めるだろうと思われていたところ、ブリーズからブッシュへボールが渡るときに
ファンブルが発生し、イーグルスがリカバー。やはりセインツはプレイオフでは勝てないのではないかという空気に
ドーム内が包まれました。しかしすぐに大観衆は大声を上げてディフェンスを後押しします。イーグルスが1stダウンを
奪えないまま迎えた残り1:56の4thダウン10ヤード。ジェフ・ガルシアのパスが通って1stダウンを獲った!と思った瞬間、
イエローフラッグが落ちていました。

イーグルスはスーパードームでのクラウド・ノイズ対策として、オフェンスラインの並び方に一工夫させていました。
QBのコールは聞こえないことを承知した上で、センターがボールをスナップするところだけでも確認できるように、
センター以外のラインの選手は、センターより半歩後ろに並ぶことにしました。これが功を奏していたのか、
この試合ではここまで1度もフォルス・スタートの反則はありませんでした。しかし、この起死回生と思われた
パスが通ったところで、右のガード、スコット・ヤングがフォルス・スタートを犯してしまいました。

FOXテレビで解説をしていたダリル・ジョンストンはものすごく興奮した状態で「この試合で初めてクラウド・ノイズが
フォルス・スタートを誘った!!」と言っていました。映像上必ずしもそうであるかどうかはわからないのですが、
ジョンストンが言うように、最後はセインツに街の全ての希望を捧げてきた大観衆の力がイーグルスに勝った、
そのように思えます。

優勝決定戦へ近づくにつれて、戦術やちょっとしたミス以上に、ファンの力こそが最大の勝因になるのではないか、
そう感じさせてくれる試合だったと思います。この試合を見れば、コミッショナーのロジャー・グッデルも、
セインツをロサンゼルスに移すだなんて言えないはずです。
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AFCディビジョナルプレイオフ〜コルツ@レイブンス〜(from"最強コンビ!!")

2007-01-14 00:00:00 | NFL
Vinatieri boots Colts into AFC title game(NFL.com)
Manning guides Colts to victory in hostile territory(SI.com)


19 WILL ALWAYS BE BETTER THAN 18

とは、ボルティモアのファンもなかなかうまいことを言いますね。「19」とはかつてボルティモアにあったコルツ、
正に今のインディアナポリス・コルツの前身ですが、そのチームの英雄ジョニー・ユナイタスの背番号、「18」は
今のコルツの英雄になりかけているペイトン・マニングの背番号です。1984年にボルティモアから夜逃げ同然で
インディアナポリスへ移転したコルツと、今のボルティモアのシンボルでもあるレイブンスとの対戦です。試合前の
コイントスでは、やはりボルティモアの英雄で、先ごろ余裕で殿堂入りを決めたカル・リプケンが出ました。
まさにボルティモアの誇りを掛けての対戦でもあります。

その戦いにふさわしく、予想以上のロースコアゲームとなりました。その要因はコルツのディフェンスがボールへの
集まり(swarmと呼ばれます)が良かった点が上げられると思います。それは試合開始直後のレイブンスのシリーズから
徹底していたように思えます。レイブンスのオフェンスは基本的にジャマール・ルイスにまず1ヤードでもいいから
とにかく走らせて、ディフェンスが前のめりになりかけたところで、スティーブ・マクネアがパスを投げるという形です。
最初のレイブンスのシリーズもこのとおりのプレイコールをしましたが、3rdダウンでのパスを通されはすれども、
1stダウンの手前で止めました。このときにもボールをキャッチした選手へのコルツディフェンス陣の集まりが
早いこと。そしてシーズン終盤あったようなミスタックルもせず、ザルと言われたコルツディフェンスはそこには
無いようでした。

コルツのディフェンスが予想外にがんばり、レイブンスのディフェンスは相変わらずがんばれば、当然ながら
ロースコアの試合となります。試合を通じ、相手陣15ヤード以内に入ったのはたったの両チーム合わせて2回だけでした。
その1回はコルツの先制FG。もう1回は、土壇場でコルツディフェンスがインターセプトをした2ndQ開始直後でした。
っていうことは、その後44分間でゴールに最も近づいたのは、相手陣17ヤードまで迫ったアダム・ヴィナティエリの
5本目のFGのときだけだったのか!!

ちなみに、このインターセプト後に自陣1ヤードからのコルツの攻撃がこの試合の流れを決めたかなと思っています。
まず、最初の3rdダウン7ヤードのとき、レイブンスのジャレット・ジョンソンがニュートラルゾーン・インフラクションの
反則を取られました。このときCBSの解説によると、ジョンソンが動いた瞬間にコルツのオフェンスラインの選手が
「やや故意に」動いたことで反則を成立させたのであれば、クレバーなプレイだと言っていました。これが本当かどうかは
わからないのですが、この反則で5ヤード前進したことで、コルツは一安心したのは確かです。

そしてこのシリーズの締めはヴィナティエリの3つ目の51ヤードFGでしたが、"Ball hits crossbar and goes over"と
スタッツにも書いてあるように、幸運なFG成功となりました。

いずれにしても、「フィールドゴール祭り」となったこの試合では、マニングのQBレーティングは何と39.6という
低レーティングでした。それでも半分パスを通し(15/30)、大金を出して獲得したヴィナティエリが活躍できる
ポジションまでボールを進めました。コルツのQBコーチ、ジム・コールドウェルが言うように「このような試合では
スタッツは意味を成さない」のです。プレイオフで何度も跳ね返されているマニングにはこのことは痛くわかって
いることでしょう。18が19に並ぶまでにはあと2試合、のはずです。
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