パチャママ的あぐりびと通信

茨城県石岡市、有機生産・飯田農園の妻(焼き物屋)が現場からお届けする日々雑多有機的考察。

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わたしの仕事、あなたの仕事

2008年01月18日 | 食を思う、農を想う。
これがわたしの仕事用の窯です。かなり小さい。でもこの窯ひとつで細々と仕事しています。

はっきりいってほとんど儲かってません(笑)。たとえ有り難く注文を頂いても、週二回出荷ごとの農園の事務仕事、家事、育児(保育園と下校時の子どもの送り迎えを含む)などでまとまった仕事の時間など確保できるわけもなく、月一回の窯焚きさえこのところままならない状態です。

化石燃料を使う窯焚きには実際かなりのストレスを感じていますが、土をこね、形が産み出されていく、うつわを作るという仕事が好きです。わたしの「こどものうつわ」を使ってこどもたちや、子育て真っ最中のママたちが、日々の食事を楽しんでくれたら、ほんとに嬉しい。

このブログを訪れてくださるあなたは、どんなお仕事をされているのでしょうか。

もしかしたら近所の農園の方(笑)、専業主婦の方、育児真っ最中のお母さん、サラリーマンの方、OLさん、もしかしたら学生さん、家事・育児を両手に抱えた都会のキャリアウーマン、看護士さんや販売員さんや配達員さん、IT関連のお仕事の方、職人さん・・・。あなたがどんな仕事をされているとしても、日々のお仕事、お疲れ様です。嫌なことやツラいこともときにはおありでしょうね。それでも、明日も自分の役割をがんばって果たさなくてはならない。どんな仕事が偉くてどんな仕事が偉くないなんてありません。みんながんばっているのですもの。わたしはこのブログでも、農業者だけが特に偉いのだ、と言いたいわけじゃないのです。

それでもわたしが、農業者にもっとひかりが当たってほしいと思うわけは、例えあなたがどんな仕事をして、どんな暮らしをしているとしても、人には誰でもひとつだけ絶対に共通することがある。それは、人は毎日ごはんを食べると言うことです。そして、農は直接そこに関わっている。だからこそ、わたしはそこにもっともっとひかりが当たってほしいと感じるのです。

この八郷という場所で、こんなにこれからの農の意義や尊さを感じるというのに、やっぱりわたしは自分の目指してきた焼き物の仕事をすべて放棄して、自分自身の仕事を農業に転身する、という道を選べませんでした。誰よりも、わたしこそ偉そうに何かをいえる立場ではないのです。

けれどこんなに身近に、自分には選べなかった道を選んで、そこでがんばっている人たちがいる。だからこそ、わたしは周囲の農家の人々を尊敬してしまうし、なにか自分の分野からできることがないのかと考えてしまう。直接の生産者として農に関わることは出来ていなくても、自分の世界から農に関わることは出来るのではないか・・。

その答えが、わたしが日々野菜を使い、自分のため、家族のためにごはんを作ることであり、毎月農園通信を書くことであり、このブログを作ることなのだと思います。

都会にいて、すぐに農業に転身できるわけでなし、今後もそんな意思があるわけでなし、農業なんて遠い世界の他人事・・・。例え今あなたがそんな状況だとしても、例えば買い物に行ったとき、意識してこだわって作られた国産のもの、ひとつだけは買ってみよう、とか月に一回だけは有機生産野菜の宅配を利用してみようか、とか、例えどんな小さな関わりでも、国産農産物の生産者でないならその消費を支える側にまわろうというような意識を持つ、ただそれだけでも、自分の世界から農に関わることは始められるのかもしれない。そんなことを感じた瞬間から人は「都市生活者」から「あぐりびと」になる。そして都会の様々な職の分野から、それぞれのアクセスで農に関わる「あぐりびと」が増えていったら、未来の食や、農はよりよいものになっていくような、そんな気がわたしにはするのです。
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1 コメント

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今日はありがとう! (和み)
2008-01-18 19:05:08
こんばんは、和みです。
今日は寒い中、お越しいただき、どうもありがとう!
とても嬉しかったです~
今日かなこさんのされていた、マフラー本当に素敵でした。施設の方が作られたとおっしゃってましたが、どちらでしょうか?本当にホントウに素敵だったので、他にも作品があるようだったら、見てみたいなぁ~と思って・・・かなこさんへの直接メールアドレス分からず、こちらから失礼いたします。

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