五葉山遭難


  <大開山から見た五葉山>
 5月11日朝5時半に電話のベルの音で起こされる、事務局長の三浦氏からでAさんが五葉山に行って帰らないので捜索に行くので7時公共埠頭に集合してくれとのこと。
 この大事に足の筋肉を傷めて全く歩けないのだ。4月29日の岩手山でバテタノデ1日にグランドを走った、6週位で脛裏が痛み出した、ガマンして走ったが激痛になり休む。少し休んで又走る、直ぐに痛みが来る。7日に健康センターが始まったのでトレーニングに行く、バイクで1時間550kカロリー後マシンで走る、スピードを9,5km/hで走ると直ぐに痛みが来る、8km/hで4kmを走る。
9日にキク丸で釣りに行く、1日立っての釣りで足、膝に負担が掛かった。この間筋肉をほぐそうと家庭用マッサージ器(叩いて刺激を与えるもの)を使ったがこれが筋肉を傷めたようだ。10日は痛くて歩けなくなってしまった。

 7時前に公共埠頭に着くと、最知会長を含め数人が集まっている。情報を聞くと奥さんが昨日盛岡山友会のピッケル、アイゼン訓練に参加し19時頃帰宅すると主人は居らずバイクと登山靴、ザックが無かった。友人に五葉山に登ると話をしてた。それで釜石側の登山口、赤坂コース、楢の木コース、大松コースの三コースでバイクを捜すと言う。

 私は15日から東京の息子の所と嫁さんの実家に行くことになっており、土産用の生ウニが今日の口開けで9時までに連絡があり船頭に取りに行き直ぐに発送の手順になっている。一番入りにくい大松コースに同級生の渡辺君に同乗してもらい出発する。山道は凸凹道で走り難く渡辺君は50ccバイクでこんな道を走るはずは無い戻ろうと言うが、調査は確実にしないと駄目だ、と進む。登山者名簿を過ぎお地蔵さんまで行ったがこの先ターンできるか分からないので歩いて見に行ってもらう。バックしてターンしお地蔵さん前までバックしてると渡辺君急いで戻ってくる、バイクがあったぞ!!携帯の利く所まで戻る。大松の国道でも可能と思ったが洞泉の雇用促進アパート駐車場に止め連絡を取る。

 捜索本部は市役所内に設置され市役所、警察、消防、山岳協会、勤労者山岳会で構成された。雨具も持たない軽装で入ったようだと言うので直ぐに見つかるだろうと思われた。
 荷物の発送を終え会の本部となった港湾会館に行くとまだ見つからない。地図で見ると下山ルートで間違えると上有住側の沢まで入ると相当の時間が掛かると思われる、時間的に此処だ!!と思った。会社を早退してきた中軽米氏を乗せ、一路上有住コースに向かう、山道に入り車の窓から大声で呼びかけながら駐車場へ。
 中君は愛染山との鞍部まで叫びながら進む、私は黙々と足を引きづりながら進む、私が声を出したらAさんと間違うので出さない、笛を持って来なかったのが悔やまれる。
 
 事故当日山頂原生林の付近でAさんらしい人と会い話をした、大松コースの標準コースを下ると話をしたとの情報が入る。捜索はこの情報に基づき行われた。12,13日と続けられたが発見できない。13日午後には市の対策本部は解散した。14日以後は会独自での捜索となった。

 歩けないのは非常につらいことだ、捜索箇所、方法など私の考えとズレが有る、山に入らない負い目で強くは言えない、やれることをやるだけと車の運転で頑張るしかない、バイクの回収や、他山岳会の登山口への案内、走ってる時は気が休まる、東京から帰る頃には良くなるだろう、その前に見つかるだろうと4日留守にする。

 19日本部に行くと条件が変わっていた、Aさん当日10時頃まで駐車場の草取りをしてたと言う、山頂の会ったと言う情報が合わなくなった。


  <沢の捜索>
 捜索は沢が中心となった、コース上なら熊、病気(心臓、脳関係)なら登山道近くに居るはずである、道迷いならそれほど深い山で無いので出てくるはずだ。転落で動けなくなっただろうと推測されるためだ。
 バイクから近いサワヒ沢に入る、


  <滝に出る>
 次に隣の卯の子沢に入る、この沢はバイクより水無し沢への近道が通って急斜面の上を道がある、足を踏み外せばこの沢に転落する。
 滝の横は一枚岩で逆層でありホウルドが無い、危険と思い高巻きをする。道を歩きながらいい滝が有るなと思っていたが、間近で見るのは始めてである。
 この上部は滑滝で斜面はそれほどでないが大きな滝であった。


  <新緑の尾根>
 10日10時頃まで草取りをしていた、との情報は11日にニュースで流れた時近所の人が不思議と思った、Aさんが草取りをしてるのを何人もの人が目撃してるからだ、妻が留守だったとは知らなかったことが情報遅れとなった。
 会の捜索は山頂付近や遠く離れた黒岩方向などである。
 出合ったと言う11時20分から30分にバイクを出発した11時この間出発を早めいろいろ操作して3時間で登れるコースが存在しないと出合ったのはAさんと言えない。
 23日会の川崎、大沢、岳友会の村上、岩間の5名で調査した。バイクより百数十メートル下がるが登山者名簿が有る所よりある作業道を登る、車が走れそうな道から細い道に、尾根に有る道は新緑の木に覆われ気持ちの良い道であった。


  <倒木と藪漕ぎ>
 快適に歩けたのは800m半ばまで次第に藪が出てくる。藪に入る前は1時間と掛かってないので2時間で稜線に出れれば出会い地点に楽に到達できる。
 しかし倒木も多い、最初は小さな藪であったが100メートル近くは藪だらけで進まない。それでも3時間で藪を越える登山道に出て1時間で出会い地点に着く。
計4時間で此処は成り立たない。山頂を越え、石楠花山荘に立ち寄ると上有住より登ったが気になるので回り道をしながら捜してきた人、大松コースを登ってきた人(今までは我が会以外では登る人はほとんど居なかった)が6名も居た。
密集してないので間を歩けるが斜面がキツク時間が掛かる。890メートルまでで2時間以内は不可能と判断する。

 結論として出会い証言は別人と思われる。だが誰にも認められてないようだ。

今まで分かったことは、15日から妻と磐梯山に2泊3日で行くことが決まっていた、このトレーニングに出かけた、そのため雨具も持たない軽装で行ってることを考えるとバイクから2時間程度の範囲かなと。
 見つからないのは何故だろう、想像以外の行動を取っている、それが分からない。
 主力部隊は隣の愛染山、鳩が峰を越えての沢を捜索するそうだ。
 2日休んだので明日は何度も探した後だろうがコースから入りやすいところを再調査してみようと思う。
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