オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

釣りのために『日本の淡水魚』を更新!

2016年10月06日 00時00分17秒 | オズマのその他釣りレポート

 手持ちの淡水魚図鑑は,初版が1989年とかなり旧い。あまりにも現在とかけ離れた記述が残念だ。

 そこで,『外来水生生物事典』(柏書房)も購入したが,これとて10年以上前。

 毎日のように本屋で眺めていて,これだと思って購入したのが『日本の淡水魚』(山渓ハンディ図鑑15)である。

 バスに関する記述も,分布状況まで載っていて,さすがは2015年発行のものである。メトロリバーで釣れるバスのこともちゃんと解説してある。

 だがしかし,図鑑は「学者」が書いているので,釣り人目線とかなり異なるものもある。

 たとえばコイは,「生態系に強烈なインパクトを与える」(『外来水生生物事典』p.20)と,自分も痛感するが,図鑑にその表記はない。

 他にも,バスについて一方的に悪意をもって書かれる図鑑の記述は,現実問題を解決しない「非難」にすぎない。そこへ行くと『外来水生生物事典』は,事態の複雑さを理解していて,バスに対して「批判的」であるところが評価に値する。バスは「厄介」というところが,他の外来水生生物とは異なるのだと。

 このような違いは,筆者が「学者」「ジャーナリスト」かによって生まれるようだ。学者はどうしても専門バカになっており,建設的な議論になることが多くない。

 それでも,こうして時代背景の異なる専門書をしっかり読んでいると,「アユのキュウリ臭さは,いわゆる”加齢臭”」であるとわかったり,非常に興味深い。

 気がついてみると,僕は子供の頃から淡水魚に興味津津だった。だから,小学生当時上野にあった水族館へ母に懇願して連れて行ってもらったのはよき思い出である。

 最後に。それでもなお,フィールドワークなき記述に違和感を覚えるのがこれら専門書の類でもある。釣り雑誌で数倍も研究が進んでいる生態・食性について「よくわかっていない」と書けるのは,執筆者と編集者の欺瞞でもある