時々雑録

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録音の新兵器1

2006年08月10日 | フィールドワークから
先日の京都&大阪調査では、わが四国アクセント研究チームが入手した「新兵器」を使わせてもらいました。写真がそれです。EDIROLというブランド名でRoland社が売っているものだそうで、デジタル音楽の録音&編集デバイスみたい。R-4という機種名。音声研究者で使っていらっしゃる方もいるのでは。

これまで5年ほど、PCに直接マイクを挿して録音してきました。春学期の音声学(L541)の実習でも、「簡便でまあまあの方法だよ」と教わりました。私の場合具体的には、アナウンサー用のピンマイクをSennheiser NB-2というマウントにくっつけて、発話者の耳にかけて装着してもらう方法をとっていました。ATRという研究所の方に教わったのですが、このNB-2で頭に固定するとマイクと口との距離を一定に保てるのです。今回の韓国調査でもこの方法。Audacityというフリーソフトを使うと、音量をモニターしながら長時間録音することが可能で、けっこういい音質で録音できます。

しかし、これだとピンマイクをPCに接続するインターフェイスで発生するノイズがよくない、という意見の方がいて、「せっかく研究費の助成も受けたんだし」ということで、新兵器導入ということになったとのこと。今回の調査で使ってみましたが、40GBもHDD容量があるので残りを気にする必要は事実上ないし、音質も高いようで強力です。

でも本当は、録音の最終的な音質を決めるのは入力部分のS/N比だと思っています。LadefogedのPhonetic Data Analysisという本にもそんなことが書かれてました。だから重視したいと思うのは「できるだけ高性能の(かつ志向性の狭い)マイクを、息によるノイズが入らない限り発音者の口の近く、かつ一定の位置に固定して、録音レベルを絞ること」です。今回の大阪調査でも、セミ(京都は酷暑で絶好調)の音や冷房のノイズを入れないことに腐心しましたが、R-4を使っても完全に排除できてはいないようでした。フィールドでの録音は実験室のようにはいかないようです。っていうか個人的には実験室で録音したことないんですけど。
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