午後、墓参。
谷中の秋も、深まっていた。
桜並木の落葉は、平年並み?
銀杏の大木が、枝を露わにし始めていた。
師との永訣は、12月5日だが、
近年は、時期を早めて墓参している。
昨年の墓参の折、来年は、無理だろうと思った。
が、一昨年や昨年に比べ、今年の後半は、体調が比較的いい。
かといって、来年も大丈夫、などとは思っていないけれど。
<では、また>という確信はないけれど、
<では、また>と、お別れする。
「次は、谷中の桜が満開のころにおいで」
と、師の声が聞こえた。
「では、桜のころに…」
数か月後の春、現状が維持されているという保証はないが、
とりあえず、来春の無事を願っていよう。
(以前は、春と初冬にお参りしていたのだが……。)
谷中の風景。