ぶらぶら人生

心の呟き

ホトギス・花独活

2016-05-24 | 身辺雑記
 班長のSさん宅へ、常会費を納めに行く。
 雨が近いらしく、湿っぽい大気が、肌に纏わりつく感じだ。
 <嫌いな夏がやってくる>と思いながら歩いていると、待ち望んでいたホトトギスの声が三声聞こえた。

     キョッキョ キョキョキョキョ
     キョッキョ キョキョキョキョ
     キョッキョ キョキョキョキョ


 それに次いでウグイスも、一声ホーホケキョと、唱和する。

 ウグイスの声は、春先から幾度も聞いている。
 ホトトギスの声を聞ける時期は、ウグイスほど長くない。
 明日から、戸外に佇む折には、季節の声に耳を澄ますことになるだろう。
 
   (昨年の日記を確かめると、5月15日に、その声を初めて聞いたと記している。)

 もう一つ、思いがけない出逢いがあった。
 Sさん宅へ向かっているとき、<花独活(ハナウド)>の群生が、目に飛び込んできたのだ。
 これまでも(毎年)、同じ場所に咲いていたのかどうか?

 この季節、花独活は、野趣に富んだ野の花として、非常に目立つ。
 が、間近に眺めるのは、今日が初めてであった。
 小花が集まって水平に咲いているように見える。
 が、近寄ってみると、確かに小さな花の集合体ではあったが、少々中高に盛り上がっている。

   (タブレットで、花独活について調べていると、似た花に、シシウドがあると書いてあった。
    そこで、植物の本を確認した。<シシウドは、8、9月ごろに花をつける、とあった。>
    したがって、下の写真は、花独活に間違いない。)

     

         

         
                    スイバもアザミも咲いている

        
                 花独活の近くに咲いていたアヤメ(?)

          × × × × × × × × × × × × 

 花独活の花をカメラにおさめて帰る途中、窓辺に立っていらっしゃるSUさんの姿を見かけた。
 私同様、老女でいらっしゃる。
 頭を下げた後、窓辺に近づいた。
 
 最近は、散歩なさる姿を見かけることもない。
 お年を尋ねると、<大正>最後の生まれだと、おっしゃっる。
 私より8歳年上のお姉さまだ。

 近くに在住の子息夫妻が、食事などのお世話はなさっている。
 愛情に包まれていらっしゃるのだろう。
 90歳を超えても、表情は豊かだし、お話も十分できる。

 取り留めのない話をし、窓は外から私が閉め、鍵を掛けられるのを確認して、辞去した。

 自立できなくなって、なお生きつづける人生を考えながら、帰途を歩いた。
 SUさんの年まで生きれば、どれだけの苦楽を経験することになるのだろう?
 考えても仕方のないことだと思いながら、全く予想のできない老いの明日を考える。

         × × × × × × × × × × × × 

 常会費を届けたとき、Sさんに、家横の小花は何かと尋ねた。
 その<小デマリ>の小枝を、Sさんが持ってきてくださった。
 落花するまで眺めようと、小鉢に入れて、テーブルの上に置いた。(写真)
 
 私の見慣れた小デマリ、大デマリの種類とは、ちょっと印象が異なる。
 小デマリの更なる赤ちゃん小デマリである。

             
コメント
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