昨日、郵便局で用を済ませ、草花舎に立ち寄った。
雨がいつ降り出してもおかしくないような空模様であった。
時折、強い風も吹き、足を取られそうになることもあった。
傘を杖代わりにして歩く。
蕭条とした寒空であったが、体感的にはそう寒くない。
そこで、庭を歩いた。
華やぎのないことは確かに寂しいけれど、心を落ち着かせるよさもある。
冬の庭は、老人向き? などと思いながら歩く。
ナンキンハゼの木が葉を落とし、梢の実が目立ち始めた。
ふり向くと、窓辺に延びるノバラも、赤い実をつけている。
庭をひと巡りして、喫茶室に戻った。
コーヒーとケーキをいただき、室内も巡った。
Tちゃんから、30代半ばの同僚が、急逝されたことを聞いた。
体調不良で早退した、その夜の死去であったらしい。
私の年になれば、一寸先は分からない、という自覚があるけれど、30歳半ばであれば、死の予感などあろうはずがない。
「不慮の外」の死である。
<人間のはかなきことは、老少不定>という御文章のことばを、内心でつぶやく。
庭木が、急に騒ぎ始めた。
荒れる予感。
雨が降り出しそうな気配である。
急いで、帰途についた。
雨がいつ降り出してもおかしくないような空模様であった。
時折、強い風も吹き、足を取られそうになることもあった。
傘を杖代わりにして歩く。
蕭条とした寒空であったが、体感的にはそう寒くない。
そこで、庭を歩いた。
華やぎのないことは確かに寂しいけれど、心を落ち着かせるよさもある。
冬の庭は、老人向き? などと思いながら歩く。
ナンキンハゼの木が葉を落とし、梢の実が目立ち始めた。
ふり向くと、窓辺に延びるノバラも、赤い実をつけている。
庭をひと巡りして、喫茶室に戻った。
コーヒーとケーキをいただき、室内も巡った。
Tちゃんから、30代半ばの同僚が、急逝されたことを聞いた。
体調不良で早退した、その夜の死去であったらしい。
私の年になれば、一寸先は分からない、という自覚があるけれど、30歳半ばであれば、死の予感などあろうはずがない。
「不慮の外」の死である。
<人間のはかなきことは、老少不定>という御文章のことばを、内心でつぶやく。
庭木が、急に騒ぎ始めた。
荒れる予感。
雨が降り出しそうな気配である。
急いで、帰途についた。