ぶらぶら人生

心の呟き

11月の庭 (木の実が残り…)

2014-11-26 | 草花舎の四季
 昨日、郵便局で用を済ませ、草花舎に立ち寄った。
 雨がいつ降り出してもおかしくないような空模様であった。
 時折、強い風も吹き、足を取られそうになることもあった。
 傘を杖代わりにして歩く。

 蕭条とした寒空であったが、体感的にはそう寒くない。
 そこで、庭を歩いた。
 華やぎのないことは確かに寂しいけれど、心を落ち着かせるよさもある。
 冬の庭は、老人向き? などと思いながら歩く。

 ナンキンハゼの木が葉を落とし、梢の実が目立ち始めた。
 ふり向くと、窓辺に延びるノバラも、赤い実をつけている。 

          

          

   


 庭をひと巡りして、喫茶室に戻った。
 コーヒーとケーキをいただき、室内も巡った。

          

  


 Tちゃんから、30代半ばの同僚が、急逝されたことを聞いた。
 体調不良で早退した、その夜の死去であったらしい。

 私の年になれば、一寸先は分からない、という自覚があるけれど、30歳半ばであれば、死の予感などあろうはずがない。
 「不慮の外」の死である。

 <人間のはかなきことは、老少不定>という御文章のことばを、内心でつぶやく。


 庭木が、急に騒ぎ始めた。
 荒れる予感。
 雨が降り出しそうな気配である。
 急いで、帰途についた。         
コメント
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