松山城を訪れるのも、久しぶりだった。
咲き遅れていた桜が、折から満開となり、お城と桜の佇まいを楽しむことができた。
正岡子規の句に、
松山や秋より高し天守閣
が、ある。
子規の句として、格別優れているとは思わないが、天守閣への入場記念にもらったポストカードには、お城の写真に上句が添えてあったし、公園内に設けられた、俳句の投稿ポスト(句碑)にも、上句が刻んであった。明治24年の句である。
投稿ポストの設置は、いかにも俳句の盛んな松山らしいし、同時に子規の存在を知らしめている。
しかし、今、松山市では、<坂の上の雲>の宣伝が目立っている。私にとっては、依然として正岡子規や夏目漱石、種田山頭火などのゆかりの地として、親しみを感じるのだが…。
お城の天守閣に上るのも、最後になるだろう。
狭く急な階段は、老女には不安であった。
ただ、高所から眺める風景は、格別であった。
遠い山並み、眼下の市街地など眺めながら、時の移ろいを考えていた。
公園内にはたくさんのソメイヨシノが植えられている。
それに混じって、ひときわ紅い花があった。名札には、「ヨウコウ(陽光)」と記されてあった。
道後温泉に宿泊した。
「別邸 朧月夜」は、もてなし心の行き届いた宿であった。
咲き遅れていた桜が、折から満開となり、お城と桜の佇まいを楽しむことができた。
正岡子規の句に、
松山や秋より高し天守閣
が、ある。
子規の句として、格別優れているとは思わないが、天守閣への入場記念にもらったポストカードには、お城の写真に上句が添えてあったし、公園内に設けられた、俳句の投稿ポスト(句碑)にも、上句が刻んであった。明治24年の句である。
投稿ポストの設置は、いかにも俳句の盛んな松山らしいし、同時に子規の存在を知らしめている。
しかし、今、松山市では、<坂の上の雲>の宣伝が目立っている。私にとっては、依然として正岡子規や夏目漱石、種田山頭火などのゆかりの地として、親しみを感じるのだが…。
お城の天守閣に上るのも、最後になるだろう。
狭く急な階段は、老女には不安であった。
ただ、高所から眺める風景は、格別であった。
遠い山並み、眼下の市街地など眺めながら、時の移ろいを考えていた。
公園内にはたくさんのソメイヨシノが植えられている。
それに混じって、ひときわ紅い花があった。名札には、「ヨウコウ(陽光)」と記されてあった。
道後温泉に宿泊した。
「別邸 朧月夜」は、もてなし心の行き届いた宿であった。