ぶらぶら人生

心の呟き

四国へ 2 (松山城)

2011-04-06 | 旅日記
 松山城を訪れるのも、久しぶりだった。
 咲き遅れていた桜が、折から満開となり、お城と桜の佇まいを楽しむことができた。

 正岡子規の句に、

   松山や秋より高し天守閣

 が、ある。

 子規の句として、格別優れているとは思わないが、天守閣への入場記念にもらったポストカードには、お城の写真に上句が添えてあったし、公園内に設けられた、俳句の投稿ポスト(句碑)にも、上句が刻んであった。明治24年の句である。
 投稿ポストの設置は、いかにも俳句の盛んな松山らしいし、同時に子規の存在を知らしめている。

 しかし、今、松山市では、<坂の上の雲>の宣伝が目立っている。私にとっては、依然として正岡子規や夏目漱石、種田山頭火などのゆかりの地として、親しみを感じるのだが…。

 お城の天守閣に上るのも、最後になるだろう。
 狭く急な階段は、老女には不安であった。
 ただ、高所から眺める風景は、格別であった。
 遠い山並み、眼下の市街地など眺めながら、時の移ろいを考えていた。

 公園内にはたくさんのソメイヨシノが植えられている。
 それに混じって、ひときわ紅い花があった。名札には、「ヨウコウ(陽光)」と記されてあった。


 道後温泉に宿泊した。
 「別邸 朧月夜」は、もてなし心の行き届いた宿であった。 


      

             

         

         
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四国へ 1 (船旅)

2011-04-06 | 旅日記
 久しぶりに船に乗った。
 四国へ渡るために。
 スーパージェット「瑞光」は、広島の宇品から松山港へ向かった。
 船窓から、波穏やかな海の青、静かに広がる空の青を眺める。
 
 過去、四国へは幾度も訪れた。
 しかし、余生を考えると、今回が、おそらく最後の旅になるだろう。
 松山・道後、丸亀・高松、高知を巡る旅。

 船は1時間で、松山港に着いた。

       

       
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